こんにちは、武田塾佐賀校の出口です。
いよいよ、共通テストまで残り31週間となりました。
前回、勉強するうえで効率的な時間の使い方について説明しました。
今回は、その実践編です。
前回の記事を見ていない人は、まずそちらからチェックしてくださいね。
目次
1.あなたの授業時間の使い方をチェック!
次のような場面があったと考えてください。
英語の授業。仮定法を初めて習う1時間目の授業の開始直後の会話です。 (黒板に"If I were a butterfly, I would fly to you."という英文が書かれる) 先生:今から「仮定法」を覚える上で、絶対に外せない英文になるからな。まず皆これをノートに写してくれ。 (45秒ほどノートに写す時間がとられる) 先生:書けたか?よし。今書いた英文を見てくれ。この英文、どこかおかしくないか? じゃあ、榮倉。何か気付いたことはあるか? クラスメイトA:えっと、主語がIなのにwereが使われています。 先生:そう、普通、主語がIなら、amかwasだよな。でも、wereが使われている。おかしいな。 他に気付いたことがある人はいるか? (誰も手を挙げない) 先生:(黒板の英文を指しながら)この初めのIfに注目してみよう。普通、時や条件を表す副詞節の中は何形が入るんだったっけ?榮倉の後ろの倉部。 クラスメイトB:現在形です。 先生:そう、現在形で表すんだったな。じゃあ、どうしてこの英文では……(以下略)。 |
ここまでの間、あなたならどんなことを考えながら授業を受けますか?
2.予習した内容の使い方
英語の授業。仮定法を初めて習う1時間目の授業の開始直後の会話です。 (黒板に"If I were a butterfly, I would fly to you."という英文が書かれる) |
予習の最大のメリットは、先生の話をじっくり聞かなくても、授業を受けたのと同じくらいの知識を得られること。
しかし、先生の質問に答えられるだけでは不十分です。
それでは、普通に授業を受けたクラスメイトと何も変わりません。
1.先生が聞いてくる内容を想像しよう
黒板に説明以外の何かが書かれた時点で、その先生はあなたたちに質問をしようとしています。
予習してきたあなたがすべきことは、「どんな質問を先生がするかを予想する」ことです。
3つ質問を考え、その全てに答えてください。
先の例だと、下のような例が浮かびます。
「おかしいところはないか?(If I were)」
「この文を訳したらどうなるか?(もし私が鳥だったら……)」
「このflyはどういう意味だ?(飛ぶ)」
3番目の例のように質問は多少レベルが低くても構いません。
とにかく大事なのは、授業をインプットの時間にしないことです。
どんどん質問を考え、自分の知識をアウトプットしていきましょう。
2.正解以外を考えよう
先に考えた質問を1つ選び、それ以外の答えを2つ考えてください。
例えば、「おかしいところはないか?」という質問に対しては、こんな答えが考えられます。
①主語がIなのに、wereが使われている
②条件を表す副詞節なのに、現在形が使われている
③過去の習慣でもないのに、wouldが使われている
どんな屁理屈でもかまいません。1問に3つの答えを出しましょう。
なお、予習すればするほど、答えを作り出すスピードは速まります。
3.具体例を使って、先生に切り返そう
先の答えから1つ選び、先生にどういうことか説明(することを想像)してください。
できるだけ「今回学習する内容から外れているもの」を選びましょう。
例えば、先の3つの解答から、「③過去の習慣でもないのに、wouldが使われている」を選んだ場合、
「wouldを使うのって、今までだと、Would you~?のような相手に丁寧に尋ねる言い方、I would likeのような熟語、used toとほぼ同様の意味を持つ過去の習慣などがありました。でも、今回は肯定文で、後ろにlikeも無くて、過去の習慣でもない。だから、このwouldは、今まで勉強した内容では”おかしい”使い方だと思います」
のように考えます。
こじつけでも構いません。大事なのは、過去に勉強した内容を思い出す機会を設けることです。
先生のすきを見て、どんどん考えていきましょう。
この時、十分な説明ができなければ、そこがあなたの苦手部分になっているということ。
机上の教科書・参考書を使って確認してください。
3.ノートの取り方
(45秒ほどノートに写す時間がとられる) 先生:書けたか?よし。今書いた英文を見てくれ。この英文、どこかおかしくないか? じゃあ、榮倉。何か気付いたことはあるか? クラスメイトA:えっと、主語がIなのにwereが使われています。 |
では、「2.予習した内容の使い方」で触れたような想像をいつ行うのか。
基本的には2つ。「他の人がノートを取っている間」「他の人が質問/問題に答えている間」です。
ノートは時間をかけてじっくりと取る必要はありません。
①先生には、じっくりチェックする余裕がない
学校規模や科目にもよりますが、1人の先生は4~5つのクラスで授業をしています。
つまり、テスト前にノートチェックをする場合、1人で150~200冊を調べることになります。
「友人に貸しても読める字で書く」「写せ/書けと言われた部分は必ず書く」という2つを守っていれば、ノートで大きな減点はまず無いでしょう。
言い換えれば、それさえ守っていれば、どれだけ早く書いても良いのです。
②先生の取る時間は、ノートを取るには長すぎる
冷静に考えてください。
"If I were a butterfly, I would fly to you."
これを書くのに45秒も必要ですか?
先生は、クラス全体に合わせなければなりません。
でも、私たち1人1人まで、書くのが遅い人に付き合う義理はないのです。
大事なのは、「写す」というインプットの時間を減らし、
「考える」という授業中のアウトプットの時間を増やすこと。
受験まで時間が無いのですから、使える時間はとことん使いましょう。
4.話の聞き方/いつだって自分に当ててくる
先生:(黒板の英文を指しながら)この初めのIfに注目してみよう。普通、時や条件を表す副詞節の中は何形が入るんだったっけ?榮倉の後ろの倉部。 クラスメイトB:現在形です。 先生:そう、現在形で表すんだったな。じゃあ、どうしてこの英文では……(以下略)。 |
授業中に話を聞く時は、
1.その人の話が合っているか
2.間違っている場合は、どう説明すれば分かってもらえるか
の2点を意識してください。
説明できなかった場合は、辞書を引きましょう。
いつ「本当にそうか?答えてみろ」と先生に当てられてもいいように、
授業中は質問を予想し、答えや説明を常に考え続けてください。
※なお、上で引用した先生のセリフには大きな誤りがあります。
時や条件を表す副詞節の中でも、過去のことは過去形で表すのです。
(例:When I was five, I lived in the UK.)
冒頭にて読んだ段階で、このことに気付けたでしょうか?
5.さいごに
勉強スタイルを切り替えるのは勇気がいります。努力も要ります。
しかし、あなたが夢に描いた「成績の良い人の授業時間の使い方」は、
実は、手を伸ばせば届きそうなほど近い場所にあるのです。
あなたも、アウトプットを徹底的に繰り返す学習法を習得して、夢を掴んでみませんか?
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そして、これに近い形を実践できるのが、武田塾です。
参考書で自分で学習することで、授業よりも速く習得する。
確認テストで、自分の苦手部分を発見する。
個別特訓で、自分が習得した知識を講師に説明する。
これが武田塾です。
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