こんにちは。武田塾佐賀校です。
新学期が始まってひと月以上が経ちました。受験勉強に本格的に取り組み始めた4月には高かったやる気も、徐々に低下しはじめている頃かもしれません。「勉強し始めているけれど、成果が出ている感じもなくて、あまりやる気がでない」「勉強しているけど、ぜんぜん面白くない」「なんで勉強しているのかわからなくなってくる」「他のことをやりたい」……そんな感情が芽生えてきても不思議ではありません。
今回は勉強のやる気が出ないときの対処法についていくつか提案をしてみます。
目標設定をしっかりしていますか?
まず、考えてみていただきたいのは、なぜ志望校に行きたいのかという最終目標についてです。どんなに勉強していても、最終目標地点が揺らいでいると、ふとしたときに、「なんで勉強しているんだっけ?」という思いにとらわれがちです。勉強している最終目標がしっかりしていればいるほど、志望校合格に対する意志が強ければ強いほど、多少の困難に対しても向き合おうと思えるようになります(もし目標設定がしっかりしていないようであれば、こちらの記事やこちらの記事を参考にしてみてくださいね)。
長期的な最終目標を立てられているという前提があるのであれば、その上で短期目標を立てることが重要です。たとえば、「○○大学に合格する」という目標があるのであれば、自分の今の時点での学力と照らし合わせて、
・残りの日数で、これから各教科・各分野をどれくらい勉強するべきか
・勉強するうえで、どんな参考書を用いるか(参考書の選び方に関しては、こちらの記事もどうぞ)
・概算した勉強を実現するためには、ひと月あたりどれくらいの量の勉強をするべきか
・ひと月あたりの勉強量を達成するためには、1週間あたりどれくらいの量の勉強をするべきか
を考える必要があります。合格までに必要な勉強量をなるべく細かく分割して短期目標を設定することで、目標を達成できた/できていないを確認しやすくなります。こちらの記事も参考にしてみてください。
また、勉強のスケジュールは1週間単位程度で考えることをおすすめします。なぜなら、勉強をする上では、復習したり勉強がとどこおりなく進んでいるのかを確認したりすることが必要で、そのための日を設けたほうがよいからです(ちなみに、武田塾では、英単語などは4日新しい学習に充て、2日復習に充て、残りの1日で1週間の振り返りと次週の目標設定を行います)。
継続することが大事……その先に
上の図は代表的な学習曲線の形を示したものです。よく知られているように、取り組みはじめた初期には勉強(学習量)と成長(成果)が正比例しているように感じられますが、一定のレベルに達すると、勉強(学習量)に対して得られる成長(成果)がゆるやかになります。さらに勉強(学習)をつづけていると成長(成果)を実感できるようになります。
言うまでもなく、勉強をつづけていても、成長があまり実感できない時期(この時期を仮に「伸び悩み期」と呼びます)において、人間は極めて挫折しやすくなります。勉強していても成長が感じられないことから、「自分にはこの参考書は合っていないんじゃないか」と思ったり、「自分には才能がない」「勉強が楽しくない」と感じたりすることも、きわめて起こりやすいことだと言えます(このことで自分を責める必要は何もありません)。
そんなときに、どのようにしたら成長できるのか?……答えは勉強をつづけることです。
伸び悩み期において勉強をつづけることは、日々の挫折と向き合い、自分の要領の悪さと向き合うことであるとも言えます。牛歩のようにしか実感できない成長を信じて勉強をつづけることは、相応の時間や労力を必要とすることでもあります(最終的な目標設定ができていない場合、日々の学習はより一層徒労に感じられるかもしれません)。それでも、つづけることでさらなる成長を実感できます。
継続するためのテクニック
前の節で述べたように、勉強するうえでは継続することが重要です。ここでは、やる気が出ない場合に効くテクニックをいくつか紹介します。
①ポモドーロ・テクニック
ポモドーロ・テクニックとは、一般には25分の作業と5分ほどの休息を1セット(1ポモドーロ)として、1ポモドーロを繰り返して作業に取り組むテクニックです。このテクニックを勉強に応用することもやる気のでないときにはおすすめです。
あまり勉強のやる気が出ない場合、集中力が低下していることが多くあります。そんな場合、なるべく短い時間で区切って勉強することが効果的です。休みを挟みつつも勉強することを繰り返すことで、結果的に長時間勉強することも可能です。
具体的には、キッチンタイマーなどを用意して25分計測し、終了したら5分の休憩を取ることを繰り返すとよいでしょう。
②短い時間勉強してみる
長時間勉強しなければならないことに対して嫌気がさして勉強がはかどらない場合、短い時間勉強をしてみることも効果的です。5分や10分という短い時間、とりあえずやってみる、という気持ちで取り組んでみることをおすすめします(たとえば、易しい計算問題を解いたり、英語長文や現代文の問題を読んだりすることなど)。
短い時間、取り組んでみると、その後にも勉強をしたいという感覚がつづくことがあります。気がつくと、10分、15分、30分、45分、1時間……と継続することもありえますので、まずは短い時間、取り組んでみてください。
おわりに
これまで読んでいただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか?
武田塾に寄せられる悩みのなかでも、勉強のやる気がでないことはよくあるお悩みのひとつです。全国の受験生がモチベーションの上下に悩みつつも勉強をしているという点で似ています。悩みを抱えつつも勉強することで志望校に合格した受験生も数多くいます。不安なときには、教員や塾講師、友だちなどに相談して、モチベーションを維持しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。志望校合格へ向けてがんばってください。