みなさんこんにちは! 武田塾佐賀校の本多です!
「教員免許は取りたいと思うけど、違う職業にも興味があるから学部選びに迷う...」という方はいませんか?
今回は、理学部や農学部といった、教育学部以外の大学生はどうやって教員資格を取るのかを説明していこうと思います。
私は佐賀大学農学部に在籍していますが、高校理科の教員免許資格も取得予定です。
ぜひ、みなさんの学部選びの参考にしてください。
もくじ
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1.基本情報
そもそもの大前提として、通常の学部の授業に+αで教職用の授業を取ることになります。
また、学部内に教員免許資格取得のためのコースが設けられていることはほとんどありません。
そのため、自分で「履修の手引き」などをよく読んで、必要な授業を選んでいきます。必然的に、他の学生よりも授業を多くとらなければいけません。
自分の学部に関係している教科しか取れない
教育学部はほとんどの教科の資格を取得可能(ただしコースは分かれている)ですが、他の学部は関係した教科の資格しか取れません。
私は佐賀大学農学部なので、中高の理科と農業の資格を取得可能です。
また、佐賀大学の理工学部ならば中高の理科と中高の数学の資格を取得可能です。
このように、関係している教科の資格しか取得できないようになっています。
つまり、佐賀大学農学部では数学の資格は取得できません。
気になる大学の学部で取得可能な教科の資格を知りたい方は、こちらをご覧ください。
どんな授業を取るのか
学部の授業に+αで取る授業は何か、ざっくりいうと
体育
生徒指導に関する授業
教育実習
この3つになります。
とくに、生徒指導に関する授業の中には、日本国憲法、教員という仕事の歴史、生徒指導のための心理学など様々なものが含まれます。
これらは基本的に教育学部開設の授業になるので、教育学部の生徒と一緒に授業を受けることが多いです。
2.大学4年間の流れ
最初に覚えておいて欲しいのは、基本的にその学年配当の授業を取っていきます!
そのため、次から説明するのは学年ごとの流れと忙しさです。
※調べたところ各大学で大きな差はありませんでしたが、あくまでも私個人の内容になります。
大学1年生
大学1年生の時は、1年次配当の教職関連の授業を取っていきます。
具体的には、体育と生徒指導に関する授業です。
この時は「教職のせいで忙しい」ということはあまりありません。
私の場合は、1学期あたり2つ、1年間で計4つの教職科目を履修しました。
この時のポイントとしては、ここで取れる単位を確実に取っていきましょう。
基本的には、4年間かけて教員免許状を取得するようになっているので、「必修じゃないため落としても留年しないから」といって単位を落とすと後々とても忙しくなります。
大学2年生
ほとんど大学1年生の時と変わりません。
ただ、2年生になると取得資格の種類によっては教育ボランティアというものがあります。
内容は大学ごとに多少差はありますが、介護福祉ボランティアが多いです。
大学3年生
この1年間は、教育実習に向けた最終準備の1年になります。
基本的に、「教育実習までに○○単位以上の取得」といった条件が色々とあるため、3年生の決まった時期までに一定以上の単位数を取得していなければいけません。
これを満たしていなければ教育実習に行けないため、もう1年待つことになります。
「絶対に教員になる!」という人以外は、教員免許状取得のために留年するのは難しいと思います。
また、「卒業後、すぐに教員になりたい!」という人は、教員採用試験の勉強も3年生の途中からは始めたほうが良いため、それらの勉強も並行して行わなければいけません。
大学4年生
ここで教育実習に行くことになります。
教育実習にあたって、事前指導や事後指導、報告書の作成など多くのことをこなさなければなりません。
もちろん、このときも自分の学部の授業や研究室の仕事があります。
また、この時には教員採用試験の直前になるため、それらの勉強も大詰めになってきます。
注意点や疑問点
注意点
教育学部以外の学生が教員免許状を取得するときに注意して欲しいのは
履修漏れがないようにする
本当に資格を取りたいなら、ある程度の覚悟が必要
教育実習の期間が就活と被る
という3点です。
前にも述べたように、大学側が「今学期ではこれを取ってください。」と提示してくれることは少ないです。
そのため、自分で履修の手引きを読み込んで時間割を組んでいかなればなりません。
もし、履修をしていなかったものがあれば、次の学期や来年度に履修する必要があります。もちろんその分、忙しくもなります。
先輩に聞く、同じような友だちを見つけて確認し合うなどして、履修漏れが無いようにしましょう!
また、1.2年生の時はそんなに忙しくありませんが、3,4年生になるとなかなか忙しくなります。
1,2年生のうちに取れる単位は取っておこう!というのはこういう理由です。
1番注意して欲しいのは、就活期間が教育実習の期間に被ることがあるため、企業の選考に行けなくなる可能性があるということです。「今日、企業の面接があるから教育実習を休みます」ということはいけません。
これらの3点に注意しておきましょう!
疑問点
Q. 1 1年後期や2年生からなど、途中から教員免許状取得を目指すことはできるか。
A. 1 できます!実際に私の周りでも、1年後期から教職を目指し始めた人もいます。ただ、早く取り始めたほうが詰め込みにならないので楽です!
Q. 2 途中で教職課程をやめることはできるか。
A.1 できます!やめる時は、次の履修登録の時に、教職の授業を履修登録しなければいいです。また、大学にもよると思いますが、教職は単位を落としても(学部科目じゃないため)GPAに影響しないことも多いです。
良かったこと
よかったと思う一つ目の点は、なによりも教員になる資格を得られる点です。
とくに、コロナウイルスで就職難が予想されるため「教員免許状を持っている」というのはアドバンテージになります。
仮に教員採用試験に合格できなくても、1年ごとに契約を更新する講師として、生徒たちに教えることが可能です。
ふたつ目の点は、他学部の友だちができやすい点です。特に体育ではそれを実感します。
他の学部と一緒に授業を受けるため、必然的にコミュニケーションを取るようになります。
また、余談ですが、私は1年生の時全ての授業がオンラインでした。しかし、教職の体育だけは対面授業だったため、同じ学部の友だちを作ることができました。そのため、2年生になって対面授業が始まった時に、ほとんどの人が初めましての状態の中、すでに同学部に友だちがいる状態でした。
まとめ
教育学部かそれ以外かで迷っている高校生の皆さんがいたら、
興味のある学部に行くことをおすすめします!
その理由は、
①大学で視野が広がること
②専門知識を得られること
の2点が挙げられます。
おそらく高校生の皆さんは「将来、これになりたいから○○大学の◇◇学部に行きたい」という理由を、面談などで聞かれると思います。しかし、そんなものは仮でもいいのです。
大学に入ってから見つけたいと思うなら、教育学部以外の方が幅が広がります。(もちろん、教育学部でも教員以外の選択肢は多くあります)
私自身、「教員免許は一応取っておこうかな」くらいの気持ちで、将来は植物の研究をしたいと思っています。しかし、大学に入ってから「家畜人工授精士」や「食品衛生管理者」の資格も取れることを知り、そちらにも興味を持ちました。
このような専門的な資格を取りたいなら、それに関係した学部に行く必要があります。
教職課程は途中でやめることもできるのですから、専門職にも興味があるならその学部に行きましょう!
さいごに
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
少しでも皆さんの学部選びの参考になったら嬉しいです。
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