武田塾佐賀校 校舎長の出口です。
カテゴリ「受験相談の声」では、受験相談でよく寄せられる質問にお答えします。
今回のテーマはこちらの質問。
英語が苦手なんですけど、どう勉強したらいいですか?
勉強法1:英語を得意にするには、まず目標設定から!
英語を苦手とする高校生は大勢います。
そんな人たちの話を聞いていると、「英語の適切な目標がなく、やる気をなくしている」ことが多いです。
目標が高いと、挫折しやすい
英語が苦手な人は、とにかく「英語ができるようになりたい」と思っていることが大半。
「英語で○○が出来れば、自分の中ではOK」という合格基準がないことが多いです。
合格基準が無いので、頑張って英語を勉強しても、なかなか英語力に満足いきません。
むしろ「自分のできないこと」ばかりに目が向いてしまいます。
だから、勉強した割に全然できないと感じて、勉強を止めてしまうのです。
絶対的な目標をいくつか決める
やる気を出すためには、適切な目標を定めることが大事です。
目標を定めると、具体的な行動が決まります。
あいまいな目標「英語が得意になりたい」だけでは、何をしていいか分かりません。
目標を具体的に「英検3級を取りたい」と定めると、
「大問1の単語を覚える」「英作文を練習する」など具体的な行動が決まります。
具体的な行動が決まるので、自然と勉強するようになり、英語力が付きやすくなります。
また、目標が具体的に決まることで、挫折しにくくなります。
自分の勉強の成果が、合格/不合格や具体的な点数で示されるため、
「あと○ヶ月あれば行ける」「△△の勉強不足だったので、次回までに△△をマスターする」など、
失敗した時でも前向きに行動できるようになるのです。
どんな目標が良いのか?
では、英語を得意にするためには、どんな目標を定めると良いのでしょうか。
ここでは段階別に2つ紹介します。
英語の基礎力をつけたい→英検®
まずは英検®。合格のためには、覚えている単語の量が極めて重要です。
これを目標に定めると、大量の単語の意味・発音を覚えていくことになります。
もちろん楽な作業ではありませんが、結果、
普段の英語の授業や将来の入試でも、様々な分野の英語が読めるようになります。
英検を持っていると大学入試で優遇されることがあるので、
目標にして損はしない資格試験です。
大学入試で得点できる力をつけたい→TOEIC L&R®
英検をある程度取り終わった後、取り組んでほしい資格試験です。
TOEIC L&Rの特徴は、その試験時間の長さと短さ。
まず、TOEICは試験時間が長いです。リスニング45分・リーディング75分の計120分。
2時間も試験時間があるため、普通に解いていては集中力が切れます。
長い試験時間の中でどのように集中力を維持するか。これがTOEICの得点アップの鍵です。
そして、長時間集中できるようになれば、何時間もテストが続く大学入試でも力を発揮できるでしょう。
次に、TOEICは試験時間が短いです。
リーディングの解答時間は75分もあるはずなのに、普通に解いていては間に合いません。
当然、TOEICの点数を上げるためには、英語の文章を速く読むテクニックを身につける必要があります。
そして、英語を速く読む力は、そのまま共通テストの得点率アップにつながります。
また、TOEIC L&Rは550点あれば、点数の優遇を受けられる大学があります。
将来の就職でも使える資格試験なので、早めに練習しておきたいです。
勉強法2:脳の仕組みを活かして勉強する「覚える解く覚える解く解く」
受験相談では、よくこんな質問を受けます。
英単語を覚えられないんですけれど、どうすれば覚えられますか?
使わない知識は忘れていく
たいていの場合、英単語が覚えられない原因は「テストしていないから」です。
人間の脳は、使わない知識を忘れるように出来ています。
友達の電話番号、中3初めの席替えの位置、小学校の頃の校歌……。
確かに一度は覚えていたはずなのに、もう思い出せなくなってしまっている。
その原因は「この情報はもう使わない」と脳が判断したから。
英単語も同じです。
英単語を頑張って覚えたその日、翌日は覚えているかもしれない。
しかし、テストが1ヶ月以上も先だったら?
1ヶ月以上も使わなかった情報は、脳が「使わない」と判断して忘れていくでしょう。
脳に「今覚えている英単語は”使う知識”なんだ」と思い込ませるために、
勉強した後、定期的に復習してください。
「覚える」と「思い出す」は別々に練習が必要
定期の復習を行う場合は、テスト形式にすると良いです。
なぜなら、どれだけ英単語を覚えても、思い出す練習がなければ、テスト本番で使えないからです。
テスト中に「この英単語は覚えたはずなのに、思い出せない」症状に陥る人がいます。
これは、覚えた作業は十分にしたものの、思い出す練習が足りていないときに起きる症状です。
この症状が出た時には、どれだけ英単語を繰り返し覚えても、ほとんど意味がありません。
今のあなたに足りないのは、覚える時間ではなく、テストなどを使って思い出す時間だからです。
一般に、「覚える作業」と「思い出す練習」は3:7の比で行うとよいとされています。
つまり、覚える時間の倍以上、テスト等に時間を使わなければなりません。
覚える解く覚える解く解く
以上を踏まえると、英単語を覚えて、テストで解けるようになるための理想の勉強方法は、
覚える→解く→覚える→解く→解く |
となります。
より具体的に言えば、下のように勉強します。
① 勉強する範囲をひととおり覚える ② 勉強した範囲を一通り解く ③ ②で間違えた場所を覚えなおす ④ 勉強した範囲を一通り解き、全問出来ることを確認する ⑤ 時間を空けて、もう一度勉強した範囲を解く |
脳の仕組みを利用すると、スムーズに勉強できるようになります。
「一度覚えただけ」という勉強法は明らかに脳の仕組みに合っていないので、
効率の良い勉強法に変えてみましょう。
勉強法3:定義だけではなく、差も覚える
英単語と並んで多いのはこの質問。
英文法が初めからよく分からないんですけど、どう勉強したらいいですか?
知識を整理整頓しよう
この質問が出る場合、知識の整頓作業が必要です。
試しに、時制の知識を整理整頓してみましょう。
紙とペンを準備して、
今から挙げる3つの質問に答えてください。
Q1. 中学校までで学習した文法で、「○○形」という名前の文法はいくつありましたか?
思い出せる限り書き出してみましょう。
Q2. その中で、今の行動・状態を説明できる文法はどれですか?全て選んで、左側に○をつけてください。
Q3. [Q2]で選んだ文法は、どのように使い分けますか?右側に書いてください。
英語が苦手な人の脳内
文法を苦手としている場合、それぞれの文法をばらばらに覚えているケースが多いです。
文法嫌いの人の理解を図式化すると、下のようなイメージになります。
特に、学校のテストのためだけに英文法を勉強すると、このような状態に陥りやすいです。
学校のテストは範囲が非常に狭いので、単元ごとに分けて知識を詰め込んだだけでも得点できます。
しかし、基礎などを抜きにして、テストの為だけに詰め込んだ知識なので、テストが終わったらすぐに忘れます。
仮に覚えていたとしても、模試や入試になると急に解けなくなります。
出題範囲が広いため、どの単元の知識を使っていいか分からなくなるのです。
英語が得意な人の脳内
一方、英語が得意な人の脳内は、それぞれの単元の内容が絡み合っています。
それぞれの単元の共通点・相違点がはっきりしているので、脳内の情報を検索しやすくなっています。
例えば、"tomorrow"という未来を表す単語を見た場合だと、
「未来を表す語句が入っている」
→「現在形・現在進行形・be going to・willのどれを使うのだろう」
と頭の中に正解選択肢が浮かびます。
文法を得意になりたいのなら、英語の得意な人の捉え方を真似してみましょう。
新しいものを勉強するときは、必ず関連付ける
新しいものを勉強するときは、
① 自分の知っている知識から、似ているものを探す ② ①の知識と、勉強する知識は何が違うか考える |
この2ステップを忘れないようにしましょう。
既に覚えたものを整理したい場合は、次の3つの質問を参考にしてください。
Q1. 今まで勉強したものの中で、名前が似ているものは何ですか?
Q2. 今まで勉強したものの中で、同じような特徴を持つものは何ですか?
Q3. [Q2]で選んだものと、今から勉強するものはどこが違いますか?
解説書は、質問を用意すると頭に入る
先の質問の答えが分からなかったら、文法の解説書を開きましょう。
『Evergreen』『ロイヤル英文法』などの文法の解説書は、調べもの作業で真価を発揮します。
解説書は非常に厚く、学校の授業を大幅に上回る情報量があるため、丸暗記しようと思っても、なかなか頭に入りません。
しかし、調べものをしようとして開けば、読む目的がはっきりしているため、スッと頭に入ってきます。
この勉強法を続けていくと、情報を検索しやすい・知識を吸収しやすい英語脳が出来上がります。
文法が苦手なら、文法の整理整頓を心がけましょう。
英語が得意になる勉強法
この記事で紹介した勉強法をまとめます。
・まずは目標を決める。英検(単語)→TOEIC(読解)の順で設定するのがおすすめ。 ・新しいものを覚えるときは、自分の知っている知識と結び付ける。 ・分からないときには、解説書で調べる。 ・単語を覚える時間は最小限。思い出す時間を定期的にとる。 |
勉強法は実践して習慣化することが大切。
英語に限らず、勉強は習慣にするまでがとても大変なのですが、
一旦勉強が習慣になると、勉強のモチベーションが高まり、成績は徐々に上向いていきます。
では、勉強を習慣にしたい場合、どうすれば良いのでしょうか?
理想の勉強法をサポートする武田塾
オススメの方法の1つは、学習を管理する塾に通うこと。
そんな塾の例として「武田塾」を紹介します。
自律学習を支援する「武田塾」
武田塾では、「毎週のテスト実施」「個別指導による理解度確認/課題の発見」「理解度を元にした目標/課題設定」の3点で、高校生・受験生の自律学習をサポートします。
テストの毎週実施(確認テスト)
「勉強は、覚える時間:テストする時間の比率を3:7にすると良い」ということを上で書きました。
しかし、学習した内容のテストを毎回自作するのは大変です。
武田塾では、その週に学習した内容に応じたテストを作成しています。
このサポートによって、テストを自作する手間なしに、自分の到達度を測ることが出来ます。
理解度を測る個別指導
テストを受け終わったら、講師からの個別指導を受けることが出来ます。
分からなかった箇所の質問をしたり、勉強法を相談したりするのはもちろんのこと、
学習した内容が、脳内で整理した状態で定着したか確認を受けることができます。
学校のテストで高得点を取るだけなら、その週・月でやった内容だけ覚えていればOKです。
しかし、将来の入試のことを考えると、
「その週・月に学習した内容が、他の単元とどのようにつながっているのか」知らなければなりません。
武田塾では、生徒とのやり取りを通じて、紙のテストでは発見が困難な弱点をあぶり出します。
学習上の課題の確認
また、個別指導の中で「今週の勉強方法でどこに問題があったか」を分析し、改善案を提示します。
勉強でうまくいかないことがあった場合、その原因は、やる気不足でも、才能の欠如でもありません。
「勉強の方法に間違いがあった」からです。
勉強は、効率的な方法をきちんと実践すれば、たいていの場合うまくいきます。
もし勉強が上手くいっていなかったとすれば、その時掛けてほしい言葉は、
「もっとやる気を出して勉強しろ!」でも、「とにかく問題集を解け!」でもありません。
「勉強が今週上手くいかなかったのは、○○をするときに△△の手順を飛ばしていたからだ。来週は△△を実践してみよう」という具体的な声掛けです。
武田塾では、勉強法の具体的なアドバイスを行います。
目標設定+1日単位の宿題設定
最後に、テストの結果、個別指導で把握した理解度・勉強上の課題を元に、
来週1週間で勉強する内容、達成したい目標を決めます。
勉強は計画が大事です。
その計画は、細かければ細かいほど、実践しやすくなります。
しかし、自分自身の学習目標を立てるのは、とても大変です。
大学入試当日に必要なことを把握して、現在の自分に足りないものを逆算しなければなりません。
もし計画を立てても、一度目標に到達できなければ、何度も学習目標を見直すことになります。
結果、目標を立てるのに時間がかかり、勉強時間が確保できなかった、なんてことも。
武田塾では、講師が勉強計画を1日単位で立てます。
自分で計画をあれこれ考える必要がなくなるので、勉強だけに専念することが出来ます。
武田塾が気になるという方は
「武田塾に入りたい」「武田塾がどんなことをしているか詳しく知りたい」「自分の勉強法が正しいか、武田塾の人に見てほしい」
何でも構いません。
武田塾が気になるという方は、以下のバナーから相談をお申し込みください。
満足いく時間をお約束します。