著者:高田 史拓
出版社:幻冬舎
京大に現役合格するための大逆転勉強法
寄り道だらけの高校生活。
それでも京大へ現役合格できたのは
”参考書が最強”の武田塾と出会い、自学自習に大きく舵を切ったからです。
その軌跡を本書では、
恥も外聞も捨ててすべて書きました。
きっとここには
等身大のアナタがいるはずです―――。
「参考書が最強」早く気付いた人の勝ち。
滑り止めお勧めNo.1は早稲田大学
誰よりも早く挫折
『武田塾チャンネル』で教わった勉強の意味
体育以外全教科で「内職」
京大過去問から見えてくるもの
著者 高田先生のプロフィール
兵庫県立明石北高等学校、京都大学経済学部出身。武田塾教務。兵庫県の淡路島出身。
京都大学を目指すものの模試の結果は高校三年春時点でE判定。
武田塾の林尚弘塾長と出会い、塾に入らず、無料受験相談のみで京都大学経済学部に現役合格。
現在は武田塾に就職し、受験生に勉強法を伝えている。
本の中身を少しだけお見せします!
第1章 高校の入学式を待たずに予備校通い
2.高校入学と同時に東進衛星予備校で大学受験を目指す
高校入学と同時に淡路島から本州の明石へ毎日通うことになり、気分は一変しました。
俄然「頑張ろう」「頑張らなきゃ」という思いがふつふつと湧いてきたのです。
夢のまた夢である京都大学も、ほんの少ししか可能性がないと知りつつも、「行けたらいいなー」程度には思い浮かべるようになっていました。
でも、私にとってはそれなりに凄い高校だった兵庫県立明石北高校も、灘高校や開成高校などの有名進学校に比べれは比較にもなりません。明石北高校からは、毎年1人か2人が京都大学に合格できる程度ですから、偶然明石北高校へ迷い込んだ秀才が京都大学に受かった程度の実績です。さらに明石北高校では1学年で360人います。この中で1番か2番でないと京都大学には受からないのです。
普通に学校の授業を真面目に受けて、予習復習をキッチリとやれば、それだけで京都大学に合格できるなんてことは到底あり得ません。
有名な進学校、灘校や開成校の生徒は、中学校で高校の勉強まで進み、高校1年か2年程度の早い時期に全範囲の勉強が終わっていると聞いたことがあります。
ライバルの人たちがいち早く高校の授業を終わらせて受験勉強に集中するのに、超有名進学校でもない高校に通う私が、のんびり授業を受けている余裕はありません。
学校の授業のペースでやっていたら、京都大学どころか、他の難関大学にも合格できないことは明らかです。
ただ誰よりも早く授業を受け始め、誰よりも早く高校の授業で学ぶ勉強を終えて受験勉強に集中すれば、京都大学はともかく神戸大学ならば合格できるかもしれない。
そう考えた私は、高校の入学式を待たずに東進衛星予備校明石駅前校に入りました。東進衛星予備校の映像授業ならば、自分のペースでどんどん授業を受けられるから、
超有名進学校の生徒と同じようなペースで勉強を進められると考えたのです。
やはり噂にたがわず、東進衛星予備校では凄い授業をやっていました。名物講座のうちの1つ、安河内哲也先生の英語の授業を受けたのですが、これが予備校の授業かと衝撃を受けました。それまでの中学校の授業はもちろん、その後経験する高校の授業も比べものにならないほど、分かりやすくて、面白くて、魅了される授業でした。
そのようなことを経験すると、どんどん授業を受ければ成績が上がるんじゃないか。人の数倍授業を受ければ神戸大学どころか京都大学も夢でなくなると思えてくるものです。
ただただ単純に、そのように思った私は、次々と授業を受けていきました。
3.誰よりも多く授業を受け、誰よりも早く挫折
高校へ入学して間もない5月ごろ、東進衛星予備校明石駅前校では、一番授業を受けた人が賞品をもらえる「東進講座受講レース」が開催されました。
壁一面に、受講数を示すシールを貼るための一覧表が張り出され、授業を受けるたびにシールを貼っていくのです。授業を2つ受ければ、その日に高田史拓の欄にシールが2枚
貼られます。何でもいいから授業を受ければ受けるほどペタペタとシールが貼られていきます。
授業をこれだけ受けているのだから、きっと成績も上がっているはずだ、この調子で頑張れば神戸大学どころか京都大学だって夢じゃないと思わせるように仕向けられています。
やっぱり東進って凄いというか、授業を受ければ受けるほど、こんなに勉強したんだと思わせる仕組みを作っています。
調子に乗った私は、高校1年生の1年間で受ける予定だった授業を、6月ごろまでに消化してしまいました。当然、高校1年生の中では1番授業を受けた生徒になって賞品ももらったのですが、これまた当然のように、そのための授業料を親に出してもらったのですから、賞品代も自分で出しているようなものです。
それでもまだ、それなりの効果があれば努力の甲斐があったと言えるのですが、学校の正規の授業の他に予備校でこれだけの授業を受けようとすると、予習や復習の時間がどんどん削られていきます。勉強しているつもりと気分だけで、内容なんてほとんど覚えられない状況が続いていました。
さらに東進衛星予備校から、たくさんのテキストが提供されます(もちろんテキストの費用は授業料の中に含まれています)。
ところが後でそれらのテキストを開いて見ても、どれ1つとしてうろ覚えどころか、まったく記憶に残っていません。
何のことはない、同級生たちの数倍の授業を受けて数倍の時間を費やし、オプションの授業料も払って人一倍勉強したつもりでも、何も身に付かない無駄な努力を繰り返していたのです。
そのような意味のない勉強の結果はすぐに表れます。高校の中間テストの成績もイマイチならば、予備校での模擬テストの結果もさんざんなものでした。
Youtubeでも紹介しています
最後に…
武田塾の勉強方法を実際にやった高田先生のリアルな受験までのストーリー。E判定から京都大学に現役合格した合格者のリアルな悩みが描かれています。
読んだ後に勉強頑張ろうと思えること間違いなし!ぜひご一読ください!