高3の4月に、英語と数学の基礎参考書を1冊ずつ終えている。
高1・高2の間にやることを一言で言うと、これだけです。
「受験生になったら本気を出す」と考えている高1・高2生は多いと思います。
ただ、入試の日程を並べてみると、受験生の期間は思っているより短いことが分かります。
この記事では、大学入試の公式日程から逆算して、高3の4月に何が終わっていればよいのか、そのために高1・高2で何をどの順番でやるのかを整理します。
名古屋・大曽根で高校生を指導している武田塾大曽根校の校舎長がまとめました。
読み終えたら、今週から始めることが1つ決まります。
高3の4月に到達しておきたい状態
大曽根校で高1・高2生に伝えている、高3の4月時点の目標です。
| 科目 | 高3の4月に終わっている状態 |
|---|---|
| 英語 | 基本の英単語帳を1冊、英文法の問題集を1冊終えている。短めの英文なら構造をとって読める |
| 数学(理系・文系数学あり) | 数学ⅠA・ⅡBCの基礎問題集を、解法を思い出せる状態で1周終えている |
| 国語 | 古文単語と古典文法をひととおり終えている |
| 理科・社会 | 学校の授業の範囲を、定期テストの時点で理解して通過している |
この状態から始められると、高3の1年間を「志望校のレベルに上げる時間」と「過去問を解く時間」に丸ごと使えます。
逆に高3の4月に英単語から始めると、同じ1年で基礎と応用の両方をやることになります。
高1・高2でやることは、難しい問題を解くことではありません。
高3の自分が使う土台を先に作っておくことです。
受験生の期間は思っているより短い
大学入試の日程は、文部科学省の実施要項で決まっています。
令和9年度の主な日程は次のとおりです。
| 入試 | 出願・試験の時期 |
|---|---|
| 総合型選抜 | 入学願書受付は令和8年9月1日以降、判定結果の発表は令和8年11月1日以降 |
| 学校推薦型選抜 | 入学願書受付は令和8年11月1日以降、判定結果の発表は令和8年12月1日以降 |
| 大学入学共通テスト | 本試験 令和9年1月16日・17日(追試験 1月23日・24日) |
| 各大学の個別テスト | 令和9年2月1日から3月25日までの間 |
| 合格者の決定発表 | 令和9年3月31日まで |
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」、大学入試センター
総合型選抜を使う場合、出願は高3の9月です。
学校推薦型選抜でも高3の11月。
一般選抜でも、共通テストは高3の1月です。
高3の4月から数えると、一般選抜まで約9か月、総合型選抜なら約5か月しかありません。
しかも高3の1年間は、学校行事・部活の引退・模試・出願手続きで細切れになります。
まとまった時間で基礎を積めるのは、高1・高2の今しかないというのが、日程から見た結論です。
高1・高2の成績は入試の資料になる
もう1つ、高1・高2のうちに知っておいてほしいことがあります。
文部科学省の実施要項では、各大学は入学志願者から、在籍する高校が高等学校生徒指導要録に基づいて作成した調査書の提出を求めることになっています。
指導要録は高1からの記録なので、高1・高2の成績もそのまま入試の資料になります。
さらに実施要項は、大学が評価する「学力の三要素」を次のように定めています。
- 基礎的・基本的な知識・技能
- 知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力
- 主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度
学校推薦型選抜や総合型選抜を視野に入れるなら、高1・高2の評定と、探究活動や課外活動での取り組みが効いてきます。
一般選抜だけを考えている人にとっても、1の「知識・技能」は結局そのまま学力です。
どの入試方式でも、高1・高2の積み上げが土台になります。
学校の授業と受験勉強は役割が違う
「学校の授業をきちんと受けていれば受験は大丈夫ですか」という質問をよく受けます。
答えは、役割が違うので両方いる、です。
学校の授業は、学習指導要領に沿って、その学年で身につける内容を全員が理解できるように進みます。
ここで扱う内容は、入試問題を解くための土台そのものです。
授業を軽く見る理由はどこにもありません。
一方で、志望校の入試問題には、その大学が求めるレベルと出題の癖があります。
志望校が決まれば、必要な参考書のレベルも、かける時間の配分も人によって変わります。
ここは自分で組み立てる部分です。
| 学校の授業 | 受験勉強 | |
|---|---|---|
| 目的 | 学年で身につける内容の理解 | 志望校の問題で得点すること |
| 進度 | クラス全体で共通 | 自分の定着度に合わせる |
| 決める人 | 学校のカリキュラム | 自分(志望校から逆算) |
大曽根校で高1・高2生に伝えているのは、「授業の内容を定期テストまでに定着させる」ことと、「志望校から逆算した参考書を並行して1冊ずつ終える」ことの二本立てです。
片方だけでは足りません。
高1・高2でやることの優先順位
限られた時間で何から手をつけるかの順番です。
上から順に固めてください。
- 英単語:毎日やる。1日20〜50個を決めて、休みの日も同じ量を続ける
- 英文法:問題集を1冊決めて、学校の進度と並行して進める
- 数学の基礎問題集:授業で習った単元を、その学期のうちに参考書でも解いておく
- 古文単語・古典文法:高2のうちに1周する
- 理科・社会:定期テストのたびに理解して通過する。まとめ直しは高3でよい
英語と数学を先に置く理由は、伸びるまでに時間がかかる教科だからです。
理科と社会は単元ごとの独立性が高く、高3からでも積み上げが効きます。
時間が有限である以上、時間がかかる教科を先に始めるのが合理的です。
高1・高2がやりがちな遠回り
- 参考書を何冊も買って、どれも半分で止まっている。1冊を最後まで終えるほうが力になります
- 定期テストの前だけ勉強して、終わったら内容を手放している。テスト範囲は入試範囲の一部です
- 難しい問題集に早く進みたがる。基礎問題集の解法を思い出せない状態で応用に行くと、解説が読めません
- 志望校を決めていないので、何をどこまでやればよいか決まらない。仮でよいので1つ決めてください
どれも「やる気がない」ことが原因ではありません。
順番と量の決め方の問題です。
よくある質問
高1高2は1日どれくらい勉強すればよいですか
時間より「終わらせる量」で決めてください。
英単語を1日30個、英文法の問題集を1日2ページ、というように参考書のページ数で決めると、終わったかどうかが自分で判断できます。
部活で帰宅が遅い日は量を減らし、休日に取り返す形で構いません。
高1高2のうちから塾に行く必要はありますか
必要かどうかは、自分で計画を立てて実行できているかで決まります。
何をどの順番でやるかが決まっていて、毎週それが進んでいるなら急ぐ必要はありません。
決められない、決めても続かないという段階なら、早い時期に相談したほうが取り返しがききます。
志望校が決まっていなくても受験勉強は始められますか
始められます。
英単語・英文法・数学の基礎問題集は、志望校が変わっても使う土台です。
志望校が決まるまでは、この3つを進めておけば無駄になりません。
志望校が決まった時点で、そこから先の参考書を選び直します。
まとめ
- 目標は「高3の4月に英語と数学の基礎参考書を1冊ずつ終えている状態」です
- 総合型選抜の出願は高3の9月、共通テストは高3の1月。受験生の期間は想像より短いです
- 調査書は高1からの記録に基づいて作られます。高1・高2の成績も入試の資料になります
- 学校の授業と受験勉強は役割が違います。定期テストで定着させることと、志望校から逆算した参考書を並行して進めることの二本立てで進めてください
武田塾大曽根校の無料受験相談では、いまの学年と志望校から逆算して、高3の4月までに終わらせる参考書と1週間あたりの量を一緒に決めます。
志望校が固まっていない高1・高2生も、そこから一緒に整理します。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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