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化学の勉強法と参考書の順番|名古屋の高1高2生へ

化学は、理論・無機・有機の3分野を「分野ごとに全体像をつかんでから問題を解く」順番で進めると伸びる科目です。
用語を1つずつ覚えても点になりません。
まず講義系の参考書で1分野を通し、そのあと問題集で解けるようにする。
この往復が化学の勉強の基本形です。

「暗記したはずなのに解けない」「理論はできるけれど無機がまったく入らない」。
武田塾大曽根校の受験相談で、高1・高2の理系生からよく出る相談です。

この記事では、化学がなぜ伸びにくいのか、共通テストで化学がどう出るのか、そして講義系と問題集をどう組み合わせるかを、参考書名と出版社の公式情報つきで整理します。
大曽根校の校舎長がまとめました。

化学が「やっても伸びない」と感じる理由

化学は、覚えることと計算することと考察することが同時に必要な科目です。
用語だけ覚えても、計算だけできても得点になりません。
ここが物理や生物との違いです。

伸びない状態には、だいたい次の3つのどれかが当てはまります。

  • 分野を細切れに触っている。今週は酸化還元、来月は電池、と間があくため、前の内容が抜けたまま次に進んでいる
  • 理屈を飛ばして結果だけ覚えている。モルが何か、電気陰性度が何かを自分の言葉で説明できないまま公式を使っている
  • 無機を単語帳のように覚えている。物質どうしのつながりで覚えていないので、量が増えた途端に崩れる

化学は分野どうしが絡み合っています。
理論化学の計算は無機でも有機でも使います。
だから、1つの分野を短い期間でまとめて終えるほど、全体像が見えて定着しやすくなります。
逆に、学校の進度に合わせて1年以上かけて少しずつ進めると、前半の内容を忘れた状態で後半に入ることになります。

学校の授業を軽く見るという話ではありません。
学校の進度とは別に、自分で1分野を短期間で通す時間を持つ、という順番の話です。

共通テストで化学はどう出るか

まず、自分がどの科目を受けるのかを確認してください。
理系で「化学」を使うのか、文系で「化学基礎」を使うのかで、必要な勉強量がまったく違います。

出題科目 選び方 試験時間 配点
『化学』 物理・化学・生物・地学の中から選ぶ 1科目60分 100点
『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』 4つの出題範囲から2つを選択解答 2科目で130分(うち解答時間120分) 各50点(合計100点)

出典:大学入試センター 令和9年度大学入学共通テスト(出題教科・科目の出題方法等)

理科は最大2科目まで選択できます。
理系で国公立を目指す場合は『化学』と『物理』、あるいは『化学』と『生物』の組み合わせが一般的です。
令和9年度の本試験は1月16日・17日に実施されます。

『化学』は60分で100点分を解き切る試験です。
計算に時間を取られると最後まで届きません。
高3の演習で時間内に解き切る力を作るには、高1・高2のうちに「その計算を迷わずできる」状態にしておく必要があります。

理論・無機・有機をどの順番で進めるか

化学は3分野に分かれます。
進める順番には理由があります。

分野 何を学ぶか 進める順番
理論化学 モル計算、化学反応式、酸塩基、酸化還元、電池と電気分解、気体、溶液、化学平衡 1番目。他の2分野の計算の土台になる
無機化学 金属・非金属の性質、色、沈殿、気体の製法、工業的製法 2番目。理論の酸化還元と沈殿の知識を使う
有機化学 官能基、構造決定、脂肪族・芳香族、高分子 3番目。理論の計算と構造の理解を使う

理論化学を先に終える理由は、無機でも有機でも理論の計算が出てくるからです。
理論が曖昧なまま無機に進むと、覚える量だけが増えていきます。

学校の進度が理論の途中でも、自分の参考書では理論を先に一通り通してしまってかまいません。
むしろそのほうが、学校の授業が復習になります。

高1・高2で使う参考書の順番

大曽根校で理系の高1・高2生に渡している順番です。
1冊ずつ、次に進む条件を決めて進めます。

段階 使う本 次に進む条件
1.講義系で全体像 『宇宙一わかりやすい高校化学』理論化学・無機化学・有機化学 その分野の内容を、本を閉じて自分の言葉で説明できる
2.入門レベルの問題演習 『化学[化学基礎・化学]入門問題精講』 初見で解けなかった問題がゼロになる
3.入試の基本問題 『化学[化学基礎・化学]基礎問題精講』 全問を解答の方針つきで説明できる
4.標準〜応用 志望校のレベルに合わせた問題集と過去問 高3で取り組む段階

『宇宙一わかりやすい高校化学 理論化学 改訂版』は船登惟希先生の著書で、Gakkenから出ています。
520ページ、1,870円(税込)。
左ページが解説、右ページが図解という見開き構成で、別冊の問題集と章末チェックがついています(学研出版サイト 書籍ページ)。
無機化学・有機化学にも同じシリーズの改訂版があります。

表紙のイラストから「入試には使えないのでは」と敬遠する生徒がいますが、扱っている内容は高校化学の基礎事項を通したものです。
化学を初めて自分で進める段階の1冊目として向いています。

『化学[化学基礎・化学]基礎問題精講 五訂版』は旺文社の問題集で、理論・無機・有機の3章に111問を収録しています(旺文社 商品ページ)。
分量が絞られているので、高2のうちに1冊終える計画が立てやすい本です。

分野ごとの勉強の仕方

理論化学は「説明できる」を基準にする

モルとは何か、電気陰性度とは何かを、図を書きながら説明できるかどうかで理解度が分かれます。
計算問題を解く前に、その単元で使っている量が何を表しているのかを言葉にしてください。

計算は、途中式を省かずに書きます。
答えが合っていても、単位の変換をどこでしたかが説明できないなら、その問題はまだ解けていません。

無機化学は「つながり」で覚える

炭酸カルシウムの化学式を単独で覚えても、すぐ抜けます。
貝殻、チョーク、大理石の主成分がすべて炭酸カルシウムだと知っていると、性質と反応が同じ塊として残ります。

無機は、物質を1つずつではなく「族ごと」「反応の型ごと」にまとめて覚えるのが基本です。
沈殿の色、気体の製法、金属イオンの系統分析は、表にして自分で書き出すと定着します。

有機化学は「白紙に構造式を書く」

問題集の多くは穴埋め形式ですが、それだけだと本番の構造決定に対応できません。
何も見ずに、白紙に構造式を書けるかどうかを基準にしてください。

官能基の性質と検出反応をセットで覚え、代表的な反応経路を自分で描けるようにすると、構造決定の問題で手が止まらなくなります。

大曽根校で伝えている1週間の進め方

高1・高2の段階では、次のサイクルで回してもらっています。

  1. 講義系の参考書を1章分読む。読み終えたら本を閉じ、内容を白紙に書き出す
  2. 書き出せなかった部分だけ読み直す
  3. その章に対応する問題を解く。初見で解けたか解けなかったかを記録する
  4. 週の最後に、解けなかった問題だけをもう一度解く
  5. 翌週の最初に、先週の範囲から5問だけ抜き出して確認する

化学が伸びない生徒の多くは、3で止まっています。
解いて丸をつけて終わりだと、2週間後には同じ問題が解けません。
4と5を入れるだけで、定着の度合いが変わります。

理科の勉強時間は、高1・高2のうちは英語と数学の後回しになりがちです。
それ自体は間違いではありません。
ただし、高3から化学を始めると、理論・無機・有機の3分野を1年で仕上げながら英数の演習もすることになります。
高2のうちに理論化学だけでも終えておくと、高3の負担がはっきり減ります。

よくある質問

化学は暗記科目ですか

暗記だけの科目ではありません。
無機化学は覚える量が多い分野ですが、理論化学の計算と有機化学の構造決定は、理屈を理解していないと解けません。
用語を覚える作業と、理屈を説明できるようにする作業の両方が必要です。

化学と生物はどちらを選ぶべきですか

志望する学部で指定されている科目を最優先で確認してください。
指定がない場合、工学部や理学部の多くは化学が使いやすく、医療系や農学系では生物が使える場合があります。
志望校の募集要項で「指定科目」を見てから決めるのが確実です。

高2から化学を始めても間に合いますか

間に合います。
高2の1年で理論化学を終え、高3の春から無機・有機に入る計画が現実的です。
ただし、高3の夏以降に3分野をゼロから始めると、演習の時間が取れなくなります。
理論化学だけは高2のうちに手をつけてください。

まとめ

  • 化学は理論→無機→有機の順で、分野ごとに短期間で通す
  • 講義系で全体像をつかんでから問題集で解けるようにする。この往復が基本形
  • 共通テストの『化学』は60分100点。計算で時間を使い切らないよう、高1・高2で計算に慣れておく
  • 参考書は1冊ずつ、次に進む条件を決めてから進める

武田塾大曽根校の無料受験相談では、今の化学の進み具合と志望校の必要レベルを照らし合わせて、どの参考書をいつまでに終えるかの順番を一緒に決めます。
理科の選択に迷っている段階でもご相談ください。

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入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。

  • 合格までに必要な参考書と、やる順番
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