机に向かっているのに集中できない…
いざ勉強をしようと思っても集中できない。それは多くの受験生が直面する課題です。
受験のことを考えて不安になってしまったり、部活動が忙しかったり、なんとなく勉強に身が入らなかったり…。
理由はさまざま考えられますが、勉強に集中できない自分を責めすぎていませんか?
頑張りたくても集中できないのは、自分にとってぴったりの学習環境が整っていないからかもしれません。
まずは気軽に実践してみることで、少しずつ問題が解決するかもしれません。一緒に見ていきましょう。
集中できない原因
まずは、集中できない原因を知ることから始めましょう。
机周りの環境が整っていない
騒がしい場所や不快な座席、勉強部屋の室温が高すぎるまたは低すぎるなど、環境に問題がある場合、集中することが難しくなります。
疲れている
睡眠不足や過度なストレス、栄養不足などは、集中力を著しく低下させる原因となります。
受験勉強に取り組むとなるとどうしても不安になってしまいがちです。ストレスを感じたり、夜眠れなくなったりすることがあるかもしれません。
計画が立てられていない
勉強する内容や目標が明確でない場合、何から手をつけていいかわからず、悩むことに気を取られてしまってなかなか集中できません。
モチベーションの低下
目標への情熱が薄れると、勉強への意欲も低下します。
どうしてこの大学に行きたいと思ったのか、大学で何がしたいのかを思い出してみてください。
受験が終わったらどこに遊びに行きたいか、楽しみを考えてみるのも素敵ですね。
まずはできることから! 解決策
集中できない原因が分かったところで、それを克服するための解決策を見ていきましょう。
環境を整える
静かな勉強環境を確保する
図書館や自宅の静かな場所など、集中できる環境を選びましょう。
どうしてもそういった環境を確保することが難しい場合は耳栓などを使うのもおすすめです。
適切な机・椅子を使う
長時間座っても疲れにくい椅子や机を選ぶことが大切です。
今の机や椅子を使っていて、肩が凝ったり身体を痛めたりしていませんか?
身体的な不調は直接勉強には関係ないことのように思えますが、受験期間に机に向かう時間は相当なものになるので、日々自分を労ってあげることも大切です。
椅子と背中の間にクッションを挟むなど、できるだけ良い姿勢で勉強できるのが理想ですね。
環境をカスタマイズする
快適な気温や照明に調整し、必要なら植物を置くなどして、勉強しやすい環境を作り出しましょう。
あまり散らかってしまうとかえって逆効果ですが、自分にとってモチベーションを上げるきっかけになるアイテムなどを机の上に置いてみるのもいいかもしれません。
体調を整える
十分な睡眠を取る
睡眠は脳の回復に不可欠です。規則正しい睡眠を心がけましょう。
ベッドの中にスマホを持っていっていませんか?
眠る前に触ってしまうと寝付きが悪くなってしまうほか、やめどきが分からなくなってしまうので控えましょう。
どうしても自分で我慢できなさそうであれば、スマホの依存対策用アプリを導入するのもひとつです。
バランスの良い食事を摂る
栄養バランスの取れた食事は集中力を維持するために重要です。
受験生の間は勉強時間の確保が最優先になるので食事が疎かになってしまいがちです。
また、逆にストレスから食べすぎてしまうことも考えられます。
時間やストレスと自分の中で相談しつつ、できるだけ栄養豊富な食事を取ることを心がけましょう。
適度な運動をする
軽い運動はストレスを減少させ、集中力を高める効果があります。
ずっと机に座っていてもいずれ集中力は切れてしまうので、気分転換によってより効率の良い勉強ができると思ってポジティブに捉えましょう!
どうしても運動する気になれない場合は軽いストレッチでも効果が見込めます。
計画を立てる
勉強計画を明確にする
短期間と長期間の目標を設定し、それに基づいて勉強計画を立てましょう。
「今日は絶対にこの参考書の問題を10問やる」など、その日の具体的な数字として示せる目標を決めておくと、何をすれば迷う時間が少なくなりますし、勉強以外の考え事に気を取られる事態が解消できます。
タイムマネジメントを行う
タイマーを使って勉強時間と休憩時間を決め、集中力を持続させるための工夫をしましょう。
漫然と勉強を続けていると、あまり何も考えていなかったのにいつの間にか時間が経っていた…という事になりがちです。
勉強できた時間はメモを付けていくようにすると「今日はこれだけ頑張れた!」と自信にもつながりやすいでしょう。
モチベーションを維持する
どんなに日々のやるべきことが決まっていても、やる気が出てこないことには机に向かっていてもなかなか勉強は進みません。少しでも前向きで明るい気持ちになれるようなヒントを紹介します。
目標を視覚化する
目指す大学や職業、夢などを具体的にイメージし、それを目に見える形で表現すると良いでしょう。
紙に書いて机周りに張っておくこともいいですし、志望する学校のHPやSNSなどをチェックすることもおすすめです。そこで学生として生活する自分を想像してみましょう。
自分の努力を認める
勉強の進捗を記録し、毎日の自分の努力をしっかり褒めてあげましょう。
自分の努力を一番よく知っているのは自分です。特に、受験においては勉強期間が長くなるので目標が遠のいて感じられますが、毎日の小さな積み重ねがあってこそ合格がつかめます。
もしどうしても勉強をしたくない日があったとしても、ひとまずは机に向かってみて、自分を褒めてあげるためにも少しの間でも参考書を開いてみましょう。
周りの人に助けを求める
自分一人ではどうしても解決できなさそうなときは、家族や友人、先生など、周りの人々へサポートを積極的に求めましょう。
例えば自宅での勉強が進まないのであれば、リビングなどの家族がいるところで見られながら勉強してみることも一つの手です。
また、もし勉強に集中できないという悩みを友達に打ち明けてみたら、思いがけないアイデアがもらえるかもしれません。
どうしても集中できないとき
これまでに紹介した方法を試してみてもなかなか集中できないということがあるかもしれません。
あるいは、試すことも億劫なほど、勉強に対するモチベーションが上がらないという人もいるかもしれませんね。そんなときは以下のことを思い出してみてください。
勉強しているのは自分ひとりじゃない
日本全国、たくさんの学生があなたと同じような挑戦とプレッシャーに直面しています。
同じようになかなか勉強に身が入らない状態から奮起して頑張っている人もいるかも知れません。
過去の成功を振り返る
これまでに達成したこと、克服した困難を思い出してみましょう。
勉強に関することに限りません。部活動や学校外の活動など、これまでにできるようになったことに目を向けてみましょう。勉強もきっとそのときと同じように頑張れるはずです。
休息も大切だと理解する
過度な無理は禁物です。適切な休息とリラックスは、長期的な成功のために不可欠です。
どうしても勉強する気持ちになれないときは、思い切って机に向かうことをやめてみてもいいかもしれません。きっと数日もすると焦りが出てきて、自然とまた勉強に集中できるようになると思います。
終わりに
集中できないことに苦しむのは決して恥ずかしいことではありません。
大切なのは、自分に合った解決策を見つけ、それを実践することです。
勉強に集中できるかどうかは、センスではなく技術による部分が大きいです。ここで紹介した方法だけでなく、自分に合う方法を試して、集中できるように訓練していくという意識も大切です。