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【大学受験】理学部ってどんなとこ?何を学ぶ?魅力は?【学部選択】

こんにちは!

武田塾太田校です。

 

今回は理学部がどんなところなのか紹介します!志望校選びにおいて悩むポイントの一つ、学部選択の参考にしてもらえると嬉しいです。

工学部や理工学部との違いやどんな人にオススメなのか、といったことなどもお話したいと思います。

 

もちろん大学によって理学部でも工学部っぽいことをする大学もあれば、工学部でも理学部っぽいことをする大学もあります。

今回紹介する内容はあくまでも一般的なイメージの話なので、おおまかな方針を考えるのに参考にしていただき、具体的な志望校がある人はその大学においてのそれぞれの学部の特徴をしっかり調べてみてください。

 

理学部とは

理学部はその名の通り「理学を学ぶ学部」です。理学とは自然科学についての学問です。

では自然科学とはなんでしょうか。なじみ深い言葉で言えば理科ですね。(厳密には数学は自然科学ではなく形式科学と言われますが、便宜上理学部に属する大学が大半です。応用をゴールにおかず、純粋に理論を追求するという意味では理学部らしいとは思います。)

自然科学では自然(この世界)がどのように成り立ち、そこにはどんな法則が隠されているのか、そのようなことを考え研究します。

つまり理学部ではこの世界をより深く理解するための理論を学び、またそのような理論、法則を導くために研究をする、と言えると思います。

 

といってもこの世界を理解する、なんてざっくりしすぎてますし、そんなことできるの?という感じもします。

例えば太陽について考えてみましょう。

太陽は何からできているのでしょうか?太陽はなぜ熱くて光っているのでしょうか?太陽に寿命はあるのでしょうか?太陽はこの世界のどこに位置しているのでしょうか?太陽の光を浴びるとなぜ日焼けするのでしょうか?太陽がなくなると生物はどうなるでしょうか?

このようにいくらでも疑問は出てきますね。そしてそれぞれの疑問はある程度異なった視点から太陽を見ています。このように自然(現象)を観察したとき、疑問を持ちそれを理解しようとするのが理学です。

そして理学部には多種の学科が存在しますが、どのような視点で観察するのか、という点でいくつかの学科にわかれるのです。例えば太陽が熱い理由は物理学、日焼けのメカニズムは化学、太陽の位置は地学(天文学)、太陽が生き物に与える影響は生物学、などで考えることが出来ます。

自然に対してある疑問を持ちそれを理解するために考える。なぜ?の追求が理学部の特徴だと言えます。なのでそのなぜ?がなんの役に立つのか、ということを考えるのは必須ではありません。あくまでもやらなければいけないことはなぜ?の追求です。

例えば理学部物理学科の視点で考えてみましょう 太陽は何からできている?→水素やヘリウム(これらの核反応によって熱や光が放出される)→水素やヘリウムは何からできている?→陽子や電子→陽子は何からできている?→素粒子→素粒子にはどんな種類がある?それらを個性化させる原因はなに? というようにいくらでも疑問が掘り下げられます(物質の構成要素は原子など化学のイメージかもしれませんが、大学では物理学科で深く掘り下げます)。これが理学部の研究の大きな流れで、こういった研究をするために必要な知識や考え方、マインドを学ぶのが理学部です。

私自身理学部で学びましたが、教授のなかには常に疑問をもちなさいと言うひとが多くいました。教科書さえも疑いなさい、教科書が間違っていたと言えるような真理を見つけなさい、物事は必ず自分の頭で考え理解しなさい、というようなことを教わりました。

では疑問を持つだけでいいのでしょうか?新しい法則に気づいたところで何の意味があるのでしょうか?人類の役に立たなければやる価値はないのでは?それも一理ありますね。応用は人類の発展の為に大切なことです。それをテーマにするのが工学部です。

 

工学部とは

工学部はその名の通り「工学を学ぶ学部」です。

では工学とはなんでしょうか。

工学とは「数学と自然科学を基礎とし、時には人文社会科学の知見を用いて、公共の安全、健康、福祉のために有用な事物や快適な環境を構築することを目的とする学問である」と言われています。(工学における教育プログラムに関する検討委員会

つまり数学や理学が見出した法則を用いて人類のためになることをするのが工学です。理学が理解、解析をし、工学が合成、応用をする、というイメージですね。

なので工学のやるべきことは応用であり、すでに発見されている法則などを利用していかに人類に有益な結果を残せるのかを追い求める研究をします。そのため研究のゴールは明確で、人々からの支援も受けやすい傾向があります。

イメージとしては理学部が法則や規則を発見し、それを工学部が応用する、といった感じでしょうか。もちろん工学部も法則の発見をすることは多々ありますが、あくまでも目的、目標は応用であって、厳密な理解や疑問の追求は必須課題ではありません。

太陽の話でいえば理学部がなぜ太陽は熱く明るいのかを考えるのに対して、工学部ではその熱や光を利用して何ができるのかを考えるイメージですね。

もちろん研究をするにあたって疑問を抱きそれを調べることは重要ですが、理学と工学では目的、最終ゴールが違うということです。工学ではあくまで疑問の追求は応用のためであって、最終ゴールは応用です。

 

 

理学は理解、工学は応用、と、ここまで少し極端な話をしてきましたが、実際はそんなにはっきりと分かれているわけでもありません。

理解したら応用したくなりますし、応用のためには理解しなければならない時もありますね。

そのため理学的な観点と工学的な観点両方をうまくミックスさせた方法で研究をすることも価値がある訳です。

そのような学際的、分野横断型の勉強、研究を行うのが理工学部です。実際は理学部と工学部を一まとめにしてそう呼んでるだけとか、工学部と同様の研究をしていたりする大学もあるのでそこはよく調べてみてください

 

 

理工学部とは

理工学部では理学と工学という異なる視点をそれぞれ学び活かす活動を行います。

このように2つ以上の学問分野を組み合わせるようなことを「学際的」や「分野横断型」と言ったりします。

理屈も学べるし応用もできる、そんなイメージではありますが、気を付けてほしいのが実際はどうなのかというところです。

大学によっては理学部と工学部がなく、理工学部だけ設置されているところもあります。そのような大学では理工学を学ぶというイメージではなく、理工学部の中に理学部系の学科、工学部系の学科がそれぞれある、という大学もあります。

つまり学際的であったり分野横断型の研究を必ずしもしているわけではなく、単純に理学部と工学部をセットにした、というだけのこともあります。

もちろん理学部と工学部をわけないことにより教員間や学生間の交流なども盛んになり結果として学際的になりやすいというような効果も期待されるかもしれませんが、それは個々の大学を良く調べてみないとわからないことです。

なので理工学という名前だけを見て判断するのはオススメできません。

理学と工学のいいとこどり、という理想的なイメージは置いておいて、理工学部内にどんな学科が設置されているか、その学科の特色はなんなのか詳しく調べてみないと実際にどんな勉強、研究ができるのかはわからないと思います。

もちろんそれは理学部にも工学部にも言えることですが、理工学部の場合はよりその傾向が強いと言えるでしょう。

つまり一口に理工学部といっても、

1 理学と工学を学び学際的な活動をする

2 理学系学科と工学系学科を設置している

というように異なる意味を持ちますので、志望する大学に理工学部がある場合、1,2どちらの意味合いが強いのかはよく調べてみてください。

 

 

 

ではそれぞれの学部で学んだあとはどのような進路があるのでしょうか。またそれぞれの学部にはどんな人が向いているのでしょう。

その辺について少し見ていきましょう。なおここでは理工学部にはあえて言及しません。大学によって異なる部分が大きすぎるためです。一応の方針としては理学と工学のどちらかに関心を持ったら理工学部も選択肢に入れてみると良いと思います。

また、もちろん理系学部は理学と工学だけではありません。理学にも工学にも関心を持てなかった人は薬学や農学、医学なども調べてみてください。

 

 

 

進路先

理学部

企業の研究職を目指す人が多いです。

応用を目指す開発より、いわゆる基礎研究といわれるような仕事を希望する人が多いですね。

しかし開発などの応用系に行ったり、公務員や教員、技術営業職など様々な進路先があります。

世の中に存在する企業はやはり応用を目的とした企業が大多数ですので、基礎研究の求人数はあまり多くはありません。

また、基礎研究といっても企業の基礎研究は応用的な側面もあったりするので、理学部で行う疑問の追求をそのまま就職後も行う人はまれでしょう。

しかし理論をしっかり学び物事を深く考えることのできる人材は企業にとって有益ですので、就職に不利ということもなく、様々な方面での就職が可能です。

 

工学部

メーカーなどの開発職を目指す人が多いです。

開発職では工学部で学んだ内容をそのまま活かせる場合もあり、即戦力として重宝されることもあります。

工学系においては求人数も多く、いわゆる「就職に強い」学部と言えるでしょう。

また理学部と同様に公務員や技術営業職など、開発以外の仕事に就く人ももちろんいますし、工学部だから不利、というようなこともありません。

 


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