こんにちは。武田塾太田校です。今回は地元で知名度・人気ともにナンバーワンである群馬大学入試の傾向と対策について考えていこうと思います。
1. 群馬大学の学部情報
群馬大学は、
・共同教育学部(旧教育学部)
・情報学部(旧社会情報学部)
・医学部
・理工学部
の4学部から構成されています。
この内、共同教育学部は、更に
・『人文社会系』
・『自然科学系』
・『芸術・生活・健康系』
・『教育人間科学系』
の4つの課程にサブカテゴライズされています。これらの中には、おなじみの“英語専攻”や“数学専攻”、“音楽専攻”などの教育の個別の分野が設定されています。
また、情報学部は募集枠としては学部として統一ですが、入学後の教育プログラムとして、
・『人文情報プログラム』、『社会共創プログラム』
・『データサイエンスプログラム』、『計算機科学プログラム』
が用意されています。前者2つは文科系(外国語教育重視)、後者2つは理科系(数学重視)寄りのプログラムであると入試要項には記載されています。
この他、医学部には
・医学部医学科
・医学部保健学科
があります。
理工学部には、サブカテゴリーとして“類”というものが独自に設定されています。
・『物質・環境類』
・『電子・機械類』
という2つの類に分類され、『物質・環境類』は主に理科全般を中心に研究を行い、『電子・機械類』は物理学・数学に強い関心を持つ学生の入学を求めています。
これらの学部組織から見て取れるのは、群馬大学が主に理系の学問をメインとした教育研究機関であるということです。法学、経済学、人文学を専門として勉強したいという学生は他の教育機関を目指すべきでしょう。そしてやはり医学部を持っているというのが最大の魅力だと言えるでしょう。医師の育成には大変な時間とお金がかかります。地元の国立大学で、経済的に医師としての養成を受けることができるのは大変なメリットとなります。
2.キャンパスの所在地
群馬大学は統一のキャンパスを持たず、県内各地に複数のキャンパスを持っています。
・荒牧キャンパス(前橋市:本部・共同教育学部・情報学部)
・昭和キャンパス(前橋市:医学部)
・桐生キャンパス(桐生市:理工学部)
また、群馬大学には学生寮が2つあります。
“養心寮”は前橋市内にあり、荒牧・昭和の両キャンパス生用となっています。昭和キャンパスへは徒歩10分、荒牧キャンパスへもバスで15分と大変便利な立地にあります。ワンルーム型で、エアコンとネット環境が備わっています。また食事の提供はありません。寄宿料は、月額4,300円で他に自治会費(2,400円/半期)及び光熱水費(6,000円/月)がかかります。入居対象者は学部生(理工学部生を除く)となっています。
“啓真寮”は桐生市内にあり、理工学部生用の学生寮です。桐生キャンパスまでは徒歩15分とほど近く、ワンルーム型とバス・トイレ・キッチン共同のシェア型の2タイプがあります。こちらも空調・ネット等は完備ですが、食事の提供はありません。寄宿料は、ワンルーム型が月額25,000円、シェア型が月額15,000円で、他に共益費が月額1,500円と、光熱水費、入居時にクリーニング代として寄宿料の1か月分がかかります。
経済的な学生寮があるというのも国立大学の魅力の一つですよね。
3. 入試科目・配点等
群馬大学は共通テストと二次試験からなっています。また、前期と後期の2回実施されます。群馬大学を志望するみなさんは必ず共通テストを受験するようにしてください。
共同教育学部前期
共同教育学部前期日程は、二次試験で個別の学力試験を行いません。小論文(および実技)によって判定を行います。この際共通テストと二次試験の配点傾斜は800:400(文系)、900:400(理系)となっています。ただし、音楽や美術専攻の場合、二次試験に小論文の他に実技の点数が加わるために、二次の配点が更に高くなります。共通テストの配点が二次の二倍ということで、典型的な地方国立大学のタイプなのではないでしょうか。
共同教育学部後期
共同教育学部後期は、個別の試験を行わず、面接のみとなります(ただし美術・体育専攻では実技あり)。面接の配点は示されず、共通テストの点数との総合判定となります。また後期日程の理科系専攻においては、共通テストの数学と理科の配点が前期よりも高く傾斜されています(各100点アップ)。
情報学部前期
情報学部前期は共通テストと二次試験からなります。また二次試験には英語と数学の個別試験が課されます。英語にはリスニングは含まれません。二次試験に小論文・面接はありません。
情報学部後期
情報学部後期は、共通テスト(900点)の他に二次試験で小論文が課されます。小論文は『文系型テーマ』と『理系型テーマ』から選択することが出来ます。また、小論文の配点を400点とする『小論文重視型』と小論文の配点を100点とする『共通テスト重視型』から選択することが出来、小論文を苦手とする学生には嬉しい方式を選ぶことも出来ます。
医学部前期
医学部は、医学科と保健学科からなります。医学科は本学で最高難易度を誇るだけあり、共通テストと二次試験があり、二次試験では、数学と理科(物理・化学)、小論文(英語・国語的内容を問う問題あり)、面接となっています。一方保健学科は共通テストと小論文です。共通テストと二次試験の配点傾斜は、医学科前期が1:1、保健学科前期は2:1となっています。また、医学科には、『一般枠』と『地域医療枠』の2つの出願方式があり、『地域医療枠』で入学した場合、将来群馬県内で10年間勤務することを条件として大学在籍中に毎月奨学金を与えられます。なお、医学部医学科に関してのみ2段階選抜(いわゆる足切り)が設定されています。ここも注意しておきたい点ですね。
医学部後期
後期日程があるのは保健学科のみです。二次試験の科目は小論文で、共通テストと二次試験の配点傾斜は2:1となっています。
理工学部前期
理工学部前期は各類ともに共通テストと二次試験からなります。二次試験の科目は、『数学』、『理科(物理・化学・一部生物から1教科)』、『英語(リスニングなし)』です。共通テストと二次試験の配点傾斜は、900:500です。
理工学部後期
理工学部後期は、共通テストと面接のみで、二次で個別の試験は課されません。
以上が各学部の入試科目並びに配点等の情報です。この他にも、複数の学部で一部東京での受験会場を確保している場合もありますので、地方から群馬大学を志望する生徒さんにとっては東京受験という選択肢もあると思います。
さて、今回は群馬大学の2022年入試情報から、基礎的なデータを取り上げてみました。次回は入試の特徴、過去問から見える対策の方法など、具体的な学習におけるデータを見ていこうと思います。
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