こんにちは!
群馬県太田市の逆転合格専門個別指導塾「武田塾太田校」の荻野です!
群馬大学の一般入試二次試験における、物理の出題形式・傾向・対策についてお話をしていこうと思います!
今回は理工学部の物理についてご紹介していきます!
【目次】 |
群馬大学理工学部 物理の出題形式
大問は全3問、試験時間は120分です。
記述式の試験ですが解答のみを解答欄に書き込む形式なので、途中式や計算過程を書かなくても良い、というのが数学との大きな違いです。
大問は少ないですが、そのかわり1つの大問の設問数が多いので、1つの状況やテーマについて様々な条件で考えていくことが要求されます。
群馬大学理工学部 物理の出題傾向
大問はそれぞれ力学、電磁気、熱力学or波動の範囲から出題されていますが、ここ数年は熱力学からの出題がやや多めになっています。
原子については2015年度以降の入試では出題された年度がないので、今年も出題される可能性は低いと思われます。
それぞれの範囲についてはどの単元の内容もまんべんなく出題されている印象ですが、力学の範囲においては斜方投射や運動量保存といった単元からの出題が多い印象です。
問題の難易度は地方国公立標準レベルの問題が大半を占めており、複雑な計算が必要となる場面も多くはないので、かなりスタンダードな難易度であると言えます。
ただし、大問の構成上問題文は長めに作られており、どんな状況での現象を考えればいいのかを正しく読み取る力が必要になるので、同じような形式の問題で経験を積んでおくとスムーズに対策出来ます。
群馬大学理工学部 物理の対策
標準的な難易度の問題が多いので、最終的な目標は
「地方国公立レベルの問題を疑問なく解きこなせるようになること」です。
そしてそれを実現するためには基礎の徹底が不可欠です。
物理における基礎とは「登場する各種公式を正確に覚えているか、そして問題文の情報をもとに正しく使えるか」ということです。
物理ではそれぞれの分野で数多くの公式が登場するので、まずはそれらをすべて覚えているかを確認し、覚えていないもの、うろ覚えのものは必ず覚えるようにしてください。
そのうえで様々な条件の問題に取り組み、公式を使って正しく解ける問題を増やしましょう。
大問形式の問題が解けるようになることが最終的な目標ですが、その前にまずは小問形式の問題を解いて、様々な条件での解き方を頭にインプットしていきましょう。
大問形式の問題に入る前に段階を踏むことで問題点を見つけやすくなりますし、復習もしやすくなります。
基礎の徹底が終わったら、いよいよ過去問演習に入ります。
過去問演習では単純に解けたかどうかだけを見るのではなく、「なぜ解けなかったのか、正解するにはどうすればよかったのか」を分析することが大切です。
知識不足、計算ミスを含むケアレスミスなど、原因によってその先の対策は様々なので、最適な対策を取るためにも、間違えた問題に対しての分析を必ず行いましょう。
(知識不足なら基礎がしっかり固められていたかの再確認、計算ミスは計算方法の見直し など)
群馬大学理工学部 物理攻略におすすめの参考書
理科の基礎を固めるための参考書
『物理のエッセンス』シリーズ(河合塾出版)
物理のエッセンス 力学・波動
物理のエッセンス 熱・電磁気・原子
物理を基礎から固めていくのに必要な要素がしっかりと詰まっている参考書です。
問題の種類も豊富で、様々な条件の問題の解き方を身に付けることが出来ます。
問題演習がメインの用途ではありますが、解説や講義部分もしっかりと作られているので、この参考書だけでも勉強を進めることは可能です。
収録されている問題の大半は小問形式のものになっているので、講義部分で学んだ公式や解き方を問題演習を通じて定着させる、という使い方で知識をインプットできる参考書です。
『漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる』シリーズ(KADOKAWA)
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本 [力学・熱力学編]
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本 [電磁気編]
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本 [波動・原子編]
物理の考え方や問題の解き方などを豊富な図やイラストで解説している参考書です。
『物理のエッセンス』とは異なり、こちらの参考書は解説や説明がメインなので、問題集でわからない部分や理解がしにくい部分をこの参考書を読んで納得する、という使い方がオススメです。
理科の基礎固めが終わってから取り組む参考書
良問の風(河合塾出版)
『物理のエッセンス』が基本的な解き方を身に付けるものであるのに対し、この『良問の風』はエッセンスで学んだ解き方を大問形式で解き進めていく参考書です。
エッセンスと比べると、講義部分が少ない代わりにエッセンスよりも本格的な問題が収録されていて、それぞれの問題に対しての解説も非常に丁寧に書かれているので独学でも進めやすい参考書です。
裏を返せば、公式などの基礎知識は既に知っているのが大前提となっているので、基礎知識があやふやな人が挑戦するには不向きの参考書です。
もう一度エッセンスなどの基礎の参考書に戻って、基礎知識を頭に入れてからこの参考書に再挑戦しましょう。
良問の風には大学の過去問なども収録されており、基本的に大問形式の問題を解き進めることになります。
エッセンスと比べて、群馬大学の出題形式に近い形で問題を解くことになるので、過去問に入る前にこの参考書で慣れておきましょう。
過去問演習
上記の参考書を仕上げた後は過去問に挑戦してみましょう。
過去問に取り組む目的はいくつかあり、
1.志望校の一般試験の出題傾向を実際に肌で感じる
2.現状の自分の実力を把握し、合格に必要な実力との距離感を確かめる
などが主な目的として挙げられます。
最終的には過去問のやり込みが一番の入試対策になるので、「過去問でやった問題なら完璧に解答できる」というレベルまでやり込むことを目指しましょう!
共通テスト対策用の問題集
二次試験の対策ももちろんですが、国公立大学を目指すうえで欠かせないのが共通テスト対策です。
群馬大学では共通テストと二次試験の点数の割合が900:500(2021年度入試)と、共通テストの点数割合が大きい点数設定がなされています。
そのため、二次対策だけでなく、共通テストで十分な点数を取っておくことも群馬大学に合格するためには必要です。
群馬大学理工学部 物理で合格点を取るためのスケジュール
4月~8月
まず最優先で取り組むべきことは基礎固めです。
物理を勉強する上で最も大切なのは「公式を正確に覚えること」と「解き方のパターンを覚えること」です。
教科書だけでなく参考書や問題集を使って、問題演習を繰り返しながらこの2つを頭に叩き込みましょう。
基本的に物理はそれぞれの範囲どうしのつながりが薄いので、範囲ごとに仕上げていくことが出来ます。
中でも、力学と電磁気は群馬大学の物理以外の入試でも問われる確率が非常に高い範囲なので、この2つから手を付けていくことがオススメです。
力学と電磁気を仕上げてから熱力学や波動の範囲に進み、それぞれの範囲の基礎を固めていきましょう。
目安としては、およそ3ヶ月前後で物理の全範囲を1周終わるくらいのペースで進められていればかなり順調であるといえるでしょう。
最低でも夏休みが終わるまでに基礎知識のインプットを終えることを目標にして勉強に取り組みましょう。
9月~10月半ば
基礎知識を固め終えたら、一度群馬大学の過去問にチャレンジしてみましょう。
とはいっても、このタイミングではまだ合格点を取れる人は少ないと思うので、点数にこだわるのではなく「これまで勉強した内容が身についているのか」にフォーカスしましょう。
問題文の条件をもとに立式が出来るようになっているか、用語を正しく理解できているかといったことを実際の問題で確認することで「実践でも使えるレベルの知識になっているのか」を確かめることが出来ます。
また、過去問演習はこれまでの知識の確認だけでなく、合格点を取るためには何が必要なのかを分析することで今後の勉強の方針の決定にも役立ちます。
「『合格するためには何をやるべきなのか』を知る」という目的意識をもって過去問演習に臨みましょう。
4月から夏にかけては「基礎を固めて問題演習の準備をする期間」だったのに対し、この時期は「合格までに何が必要なのかを具体的に見極める期間」であるといえます。
見極めた結果に応じて、これまでやった内容の復習をしたりレベルの高い問題に挑戦していく、ということを10月の半ば~11月までを目安に取り組んでいきましょう。
10月後半~共通テスト本番まで
10月の後半からは共通テストの対策に入りましょう。
センター試験から共通テストに変わったことで、どの科目も出題形式や傾向が大きく変わっており、高得点を取るには事前準備が必須であると言えます。
現在は様々な出版社から予想問題集や対策問題集、実践問題形式の問題集が出版されているので、そちらをメインで使いながら対策を進めていきましょう。
武田塾太田校がオススメするのは、Z会から出版されている『共通テスト実戦模試』です。
二次試験や併願の私立の対策も気になる所ですが、群馬大学に合格するためには共通テストで高得点を取ることが一番重要です。
共通テストで点数が取れなければ、そもそも志望校に挑戦する権利が無くなってしまうこともあり得るので、共通テスト本番が終わるまでは共通テスト対策を最優先に進めていきましょう。
共通テスト終了~国公立前期試験当日まで
共通テストが終わってからは、再び過去問演習を中心に二次試験の対策に入ります。
9月~10月のタイミングでも過去問演習はやりましたが、この時期の過去問演習では「合格点を安定して取れるようになること」が非常に重要です。
もちろん弱点を発見することも大切ですが、「何を取れるようになれば合格点に届くのか、そのためには何をすればいいのか」を分析し、何を勉強していくべきかを決めるほうが大切です。
残り時間が限られている以上、やれることも決して多くはありません。
限られた時間の中で合格点に届かせるために、過去問演習をもとにやるべきことの取捨選択をしていきましょう。
過去問演習で意識すべきことはこちらの記事でまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:【大学受験】志望校の過去問っていつ使うの?使い方は?
群馬大学理工学部 物理で合格点を取れる可能性をもっと上げたい人へ
以上、群馬大学理工学部 物理の出題形式・傾向・対策について書かせていただきました。
合格点を取るためのスケジュールのイメージも掴めたかと思います。
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因みに、「そもそも武田塾太田校ってどんな塾なの?」という疑問をお持ちの方は、こちらの記事を読んでいただけると幸いです。
参考記事:群馬県太田市の個別指導塾【武田塾】太田校ってどんな塾なの?
逆転合格専門個別指導塾の武田塾太田校
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