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【体験談】青年海外協力隊の経験者の先生より

こんにちは。
群馬県太田市の逆転合格専門個別指導塾「武田塾太田校」のH・Tです。

自学自習を掲げるだけあって、多様性を尊重する武田塾の先生には、個性あふれる先生が多く、勉強以外にもいろいろな特殊な経験をしている先生が多いです。

私もその先生の一人で、青年海外協力隊に参加した経験をもっています。
今回はその経験から学んだことを紹介して、「将来青年海外協力隊に参加する」とは言わないまでも、海外に目を向けて人間や社会の多様性を理解して、これから外国人と付き合うことが多くなる機会が増える日本社会で、異なる価値観、文化を理解することへの一助になればと思います。

今から約10年前の2008年に、私はパプアニューギニアの青少年支援のNGOに派遣され、ボランティア活動をしました。

パプアニューギニア?
どんな国なんでしょう?

パプアニューギニア 秘境

パプアニューギニア 景色
パプアニューギニアは、最後の秘境と呼ばれた地域で、20世紀初頭まで、もっとも文明から遠ざかっていた地域です。
現在もその名残があって、シェルマネー、貝でできたお金が、地域のマーケットで流通して、売買で使われています。

その日本の縄文時代の人々の生活に、急激に現代文明が流入してきたことが、良くも悪くも、人々を混乱させて、特に若者の価値観を混乱させてしまいました。
酒、麻薬など、今までの生活に無かったものが急に流入してきたので、全く免疫がありません。

実は、パプアニューギニアは若者の犯罪が非常に多く、世界で最も治安の悪い国の一つと言われています。

その若者たちに米作りや野菜、養鶏、魚の養殖などを指導して農村に帰農させて定着させるという支援を行うNGOでボランティアを行うことが私の活動予定でした。

パプアニューギニア 文化

といっても、それは建前で、実際の若者はやっぱり、電気も水道もない村に帰るより、都会(といっても、日本の小さな村役場地域くらい)にいて、中国人経営のスーパーで働きながら、インターネットや携帯電話やDVDを楽しむ文明生活を送りたいのが本音でした。
どちらかというと、私の活動はその若者たちの本音に役に立つように、JICAから支援を引き出し、ばら撒くことをやっていました。

 

そのNGOでは、毎朝7時に朝礼と体操があります。
日本と同じく「時間通り」「on schedule」に集合しなければなりません。

「当たり前だろ?」と思うかもしれません。
でも、現地にはPNGタイムという時間があって、「on schedule」とPNGタイムを使い分けているのです。

PNGタイムとは、約束の時間から1時間から2時間遅れてれていく習慣、約束?、基準です。
例えば、友達と今度3時に会おうと約束したら、だいたいその友達が来るのは4時から、5時くらいになります。

日本人なら、約束を守らないことに対してイライラするでしょう。
でも実はこれには理由があるのです。

私も最初は大変でしたが、次第に「約束の時間が3時だから、4時くらいに行けばいいかな」とPNGタイムに合わせていけるようになります。
このPNGタイムに慣れると、生活がゆっくりと流れていき、日本で味わえなかったゆとりを感じることができます。

パプアニューギニア 写真

これは、相手に対してプレッシャーを与えないように、わざと遅れていくことがマナーだという文化だということに気づきました。
暑い国ではあまり時間に厳しくとらわれると、お互いにとって非常に疲れてしまうので生まれた文化だということが分かりました。

 

だから発展しないんですけどね。

 

でも、発展しないことが悪いのか?

これも、先進国日本で文明生活を送って、学校の教科書やニュースで発展途上国の情報を聞いている限り、分からないことなのです。
現地で生の声を聞いて分かることなのです。
発展途上国の人が発展しないことは、先進国の人が上から目線で見ているのと違って、実は人々が選んでいるところがあるのではと思いました。

 

日本、

消費税10パーセントどうなる。
東京オリンピックの後、景気どうなる。
医療、年金どうなる。
生まれてから死ぬまで、いつも心配心配で過ごして、一生が終わります。

 

パプアニューギニア

実は何も心配していません。
家族(例えば兄弟が10人くらい、日本でいうところの親戚も含めると40人くらい。)がなんとかしてくれるからです。
実は、青年海外協力隊はボランティアできたというより、私がたくさんのことを学ばせもらったことの方が多かったです。

人生100年の時代、「仕事のための人生ではなくて、人生のための人生」、発展途上国の人々なら分かりきっていることです。
これから生きる学生の皆さんは、人生100年時代の人生観をもたねばなりません。

「最近の若者は、バイクも車も興味ない、海外旅行にも行かない。昔と比べると大人しくなっている。」と良く聞きます。
でも、それは若者に原因があるのではなく、社会の事情がそうさせているのではないかと思います。

この先の日本がどうなるか誰も分かりません。
現実をしっかりと認識する必要があります。

でも、現に存在する世界には、自分で思い込んでいるよりも、現実に多様な世界が存在するのです。
受験合格後、時間があったら、「多様な世界を多様な考え方を理解するべく、海外に挑戦してみるのもありかな」ときっかけになれば幸いです。

 


 

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