こんにちは、武田塾太田校です!
今年度から始まる「大学入学共通テスト」
従来のセンター試験と比べて何が変わって何が変わっていないのか
そして、どのような出題傾向になっていて、どう対策していけばいいのか
皆さん気になりますよね?
今回はその中から数学ⅠAについて試行問題をもとにお話をしていこうと思います!
[目次] - 「大学入学センター試験」から「大学入学共通テスト」で変わった点 - 「大学入学センター試験」から「大学入学共通テスト」で変わっていない点 - 大問1について - 大問2について |
試行問題から見る共通テストとセンター試験の違い
まず出題傾向と対策についてお話しさせてもらう前に、
「大学入試センター試験」と「大学入学共通テスト」
の変わった点と変わっていない点について少しお話しさせてもらおうと思います。
「大学入学センター試験」から「大学入学共通テスト」で変わった点
1.試験時間が60分→70分に変更
まず一番目に付く特徴として、
数学ⅠAの試験時間が従来よりも10分伸びており70分に設定されています。
(数学ⅡBは60分のまま変更なし)
10分増えたことでセンター試験よりも余裕があると思う人もいるかもしれませんが
試行調査の結果としては「分量が多く時間が足りなかった」と感じる人も多く
まだまだ時間的に厳しい試験が予想されるので時間の使い方が重要になりそうです。
2.計算力を重視する試験から理解力を重視する試験へ
問題の傾向そのものも大きく変わり、
センター試験のように計算力や計算スピードを重視するような設問から
それぞれの単元の事柄の理解や設問の文章への理解が必要な設問に変わっています。
例えば、センター試験では誘導に乗って計算さえ出来れば解けていたものが
実生活に結びついた事柄について扱っていたり、会話形式の誘導になっていたりなど
「どう考えているのか」に気付く必要がある形式となっています。
3.設問の文章量が増加
2番の項目にも関連することですが、理解や読み解きが必要な形式に変わっているので
そもそもの問題文の文章量が増加しています。
また誘導の仕方も従来の解答の穴埋めのような形式から
人物同士のやり取りの中で必要な部分を穴埋めしていく形式になっており
どんな計算、どんな操作をするべきなのかを理解する力が必要になっています。
「大学入学センター試験」から「大学入学共通テスト」で変わっていない点
1.必要な知識のレベルは変わらない
上にも書いたように設問での問われ方はセンター試験と比べて変わっていますが
あくまでも基礎レベルの完成度が勝負になる試験なので
問題を解くために必要な知識のレベルは以前のセンター試験と大差ありません。
引き続き基礎力が問われる試験となるので、テンポよく解答していきたいところです。
2.解答の方式はマークシート
一時期は記述解答が登場する可能性が示唆されていましたが、
今年度は先送りとなり、解答の形式はマークシートのみとなりました。
3.大問構成自体はセンター試験とほぼ変わらない
共通テストになっても試験全体の大問構成はこれまでとほぼ変わりありません。
数学A範囲が3題の中から2題選択となっている点も同じです。
また、それぞれの大問に対しての単元の割り振りもほぼ同じなので
「どこで何を出題されるか分からない」ということはありませんのでご安心ください。
ただし、先ほど言ったように設問の形式はセンター試験から大きく変わっているので
解き進め方のコツをつかむためにも予想問題での演習は重要になってきます。
試行問題から見る共通テストの出題傾向【数学ⅠA】
大問1について
・二次関数
・集合・命題
・三角関数
の分野からそれぞれ出題されています。複合問題はありません。
また、三角関数は後述する大問2でも出題されています。
二次関数
二次関数については関数のパラメータを変化させることで
グラフの形状や位置がどのように変化するのかを問う問題が出題されています。
2度の試行問題のどちらでも出題されていた問題形式なので
実際の入試でも問われる可能性は高いと言えます。
二次関数の表し方が複数あることやそれぞれの形で分かること、
そしてそれぞれのパラメータの意味を理解しているかがカギになります。
集合・命題
集合・命題の単元については問題の形式自体にあまり大きな変化はありません。
ですが、前述のように問題文の文章量が増加傾向にあるので
上手く文章を読み取らないとどんな状況なのか思いつけない
という問題が出題される可能性も十分あるので注意が必要です。
三角関数
三角関数は身の回りの物について三角関数を用いて考察する問題と
与えられた問題について異なる2つの視点で証明や解答を作る形式となっています。
2つの方法で解答を求める問題はセンター試験ではほとんど出題されておらず
共通テスト特有の問題形式であるため事前の対策は必須です。
また、身の回りの物事の考察については三角関数自体の理解が重要になってくるので
ただ問題が解けるだけではなく、それぞれの意味についても知っておく必要がありそうです。
大問2について
・三角関数
・データの分析
の分野からそれぞれ出題されています。複合問題はありません。
三角関数は大問1で出題されているものと大きく傾向が異なる出題ではなかったので
この項ではデータの分析の単元についてのみお話しさせてもらいます。
データの分析
データの分析については身の回りの問題を解決するために
平均や分散、散布図の読み取りをする問題が出題されています。
具体的な数字を使って数値を出すような問題よりも、分散や相関係数といった
抽象的なものについてきちんと理解しているかを問う問題となっています。
大問3、4、5について
・場合の数・確率
・整数
・図形の性質
といった数学Aの分野から出題されています。
大問3以降については選択問題となっており3問のうち2問選択となっています。
センター試験とは違い問題の並びが固定ではなくなっているようなので
大問3以降としてまとめてお話しさせてもらいます。
場合の数・確率
従来のセンター試験でも設問に沿った事象をイメージするために
文章を読む力が重要だった単元でしたが、共通テストではさらに複雑化しています。
提示される情報が従来よりもさらに増えているので
必要な情報だけを読み取る情報処理能力が不可欠な大問となっています。
普通に設問を読むだけでは間違いなく時間が足りなくなってしまうので
予想問題などを繰り返し解いて慣れておく必要がありそうです。
整数
従来のセンター試験では整数の単元では不定方程式が頻出でしたが
試行問題では天秤に重りを乗せる問題やルールに沿って数字を入れる問題など
一見しただけでは整数問題であるとは気付きにくい問題設定となっています。
共通テストの問題の中でも特にパターン的に解くことが難しい形式となっているので
整数の性質についての知識や内容の理解が他の単元以上に重要になりそうです。
図形の性質
従来のセンター試験では与えられた問題を誘導に沿って解答していく形式でしたが
試行問題では問題に対して人物同士の会話を通じて証明や解を求めていく形式となっています。
会話の中でそれぞれ別の視点で解いていく流れになっているので
様々な解き方を身に付けていることが要求される問題となっています。
従来と比べると発想やひらめきといった要素はやや薄くなっていますが
図形の性質や定理を覚えるだけでなく、その理屈まできちんと理解しているか
が要求される問題となっています。
試行問題から見る共通テストの対策
前述のように、共通テストはセンター試験とは全く異なる出題傾向となると予想されるため
「共通テストに向けた対策」はこれまで以上に重要になってきます。
まずは出題形式と傾向を掴むために
「きめる!共通テストシリーズ」と「点数が面白いほど取れるシリーズ」
を完璧にするのがオススメです。
これらの参考書で共通テスト対策の基礎を学んでから
各予備校から出ている共通テスト予想問題や実践模試で問題演習を積んでいきましょう。
また、数学の基礎があやふやになってしまっている人は
共通テストに向けた対策の前に基礎を固め直すことのほうが先決です。
学校で配られる問題集などでも大丈夫ですが、
武田塾太田校がオススメするのは「基礎問題精講シリーズ」です。
基礎問題精講シリーズについては別の記事でもご紹介しているので
こちらも併せて読んでみて下さいね!
【数学】武田塾太田校のイチ押し!「基礎問題精講シリーズ」とは?
今回のまとめ
今回は今年度から始まる共通テスト数学1Aの出題傾向と対策について
過去に2度行われた試行問題をもとにお話をさせてもらいました。
最初のほうにもお話ししたように、
・問題の文章量が圧倒的に増えている
・計算力よりも理解力や情報処理能力を重視
・身の回りの出来事と数学が結びついた問題が出題されやすい など
センター試験とは明らかに異なった出題傾向であるという事が分かってもらえたと思います。
事前に予想問題集で形式に慣れることももちろん大事ですが、
そもそもの実力が足りていなければ対策をしたとしても点数はなかなか伸びません。
何はともあれまずは基礎固め、そこから共通テストの対策に入るようにしましょう!
ところで武田塾太田校ってどんな塾なの?
武田塾太田校は、なんと授業をしない塾です。
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以下の記事で武田塾太田校のご紹介をさせていただいてますので、よかったら読んでみてください!
参考記事:群馬県太田市の逆転合格専門塾【武田塾】太田校ってどんな塾なの?
群馬県太田市の逆転合格専門個別指導塾 武田塾太田校
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