【大学受験】―入学試験の安全校の選び方について―

みなさん、こんにちは。武田塾太田校です。

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いよいよ今週末には大学入試共通テストが実施されます。推薦入試を体験してこなかった学生にとっては、人生はじめての大学入試試験になりますね。
これから国公立・私立合わせて受験日が続々と迫ってきます。高校や塾の面談では、『挑戦校』、『実力相応校』、『安全校』の3つのカテゴリーに分けて受験することを勧められた人も多いのではないでしょうか？

我々、受験指導塾における最も重要な役割として、塾生たちのセーフティーネットを張ること、すなわち、塾生たちが来年の春にどこにも行くところがない、という状況を避ける、というものがあると考えています。

受験生たちは、自分の行きたい大学や、現時点での自分の実力でC判定（50％）程度の大学・学部に関しては興味を持って調べようとします。しかし、安全校については、正確に把握していないことが多いような気がします。

その理由としては、

・現実を突きつけられるのが怖いので調べたくない
・そもそも行く気がないので真剣に調べない

と言ったところでしょうか。

そんな安全校ですが、その選択の方法に関しては、案外受験生の皆さんは知らないことが多いようです。今回は安全校の正しい選択方法について考えてみようと思います。

安全校は直近の模試でAないしはB判定が出ているものにする

学生たちには、『模試の判定を鵜呑みにしてはいけませんよ』と言っていますが、これは自分の行きたい大学に関しての場合です。こと安全校に関しては、模試の結果を大いに参照すべきだと思います。むしろ、模試の合格判定は、自分の志望校よりも安全校の選択時に有効活用するものだとさえ思います。大手予備校の模試の合格判定でAまたはBが出ているのであれば、そこは安全校として考えてもいいと思います。ただし、その結果は秋以降のものである必要があります。もし秋以降に受けた大学群で最も良い判定がCだった場合は、その大学群よりもワンランク下の大学群が安全校の含まれるカテゴリーだと考えられます。

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安全校は合格発表が早いものを選ぶ

安全校は、『最悪そこに入学する』という位置づけであると同時に、『少なくとも安全校には受かっているんだから、浪人する心配はない』という、トランキライザー（精神安定剤）として作用するという機能も見逃せません。本命の試験の前に、“どこも行くところがない”という精神状態と、“少なくとも安全校は受かっている”という精神状態とでは、試験への取り組み方にも大きな差が生まれます。ですので、安全校は本命の試験よりも先に合格発表が出ていることが望ましいです。

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安全校に共通テスト利用の大学を選んではいけない

安全校を選択する時は、共通テストを使わない入試形式にしてください。安全校は、『何か最悪の事態があったとしてもここだけは大丈夫』という考えで選ぶものです。
もちろんこの中には『もし共通テストで失敗してしまったとしても』という条件も含まれています。ですので、安全校は共通テスト利用ではなく、一般選抜方式（独自入試）のものを選ぶようにしてください。

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安全校の受験科目はできるだけ多いものにする

安全校には、«1科目入試»のような科目数が少ないものも選ばないようにしてください。というのも、入試の科目数が減れば減るほど、あなたの “真の能力値” への近似値の誤差は大きくなります。例えるなら、科目の少ない入試は、ある種『運ゲー』的な面が出てきます。たまたまその問題にハマった人が普段以上に点数が取れてしまったりすることがあり得るのです。これに対して、教科が多ければ多いほど “その人の本当の実力” に対する近似値の誤差も小さくなります。すなわち、安全校として正しく機能してくれるのです。

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まとめ

安全校を提示すると、学生によっては嫌な顔をします。私たちはなにも『そこに行け』と言っているのではありません。もちろん、そのレベルがあなたに相当すると思っているのではありません。これは保険なのです。常に最悪の事態を考えて行動するのは、リスク回避を行う上で最も大切なことです。『受かったところでそこには行かないからお金の無駄だと思います』という人もいます。受験前の今の精神状態と、実際に受験が始まって不合格通知が届くという精神状態とでは考え方もまるで変わるということだけは覚えておいてください。不合格通知を見た時には（たとえそれを薄々感じていた場合であっても）、それこそ “自分のすべてを否定された” ような気持ちになるものです。そのような中でしっかりと気持ちを立て直して更に受験に挑むのはなかなか大変なことです。みなさんが万全の体調で本命校に挑戦できるように、ぜひ安全校についてもある程度の知識を持って選択してほしいと思います。

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