なぜ、うちの子は勉強しないのか?
子どもが勉強しないのは"学習"したからである
子どもが自ら進んで勉強しない、一番の原因は今までの失敗体験を数々”学習”してしまったから
★この記事では「学習」を勉学における学習活動ではなく、人間や動物が生きている中で学ぶことを学習と定義します。
私たちは幼い頃からたくさんのことを学習します。たとえば、青信号になれば交差点を渡ってよい、手を挙げるとタクシーが止まってくれる、ボタンを押せば行きたいフロアにエレベーターが止まってくれるなどなど、どのように行動を取れば、自分の望む結果を得られるのか知っている、つまり学習しているのです。
これは勉強の分野においても同じことが言えます。スムーズに文章を読めるようになる必要があるから音読する、単語テストで良い点を取りたいから単語を思える、正しく書ける必要があるので漢字練習をする、全ての勉強には目的とその手段があります。
では、Aさんが「単語テストでまずは85点を目指そう」と目標を決めたとします。そして自分なりに85点の目標を達成できるくらいの努力を重ねました。しかし、いざテストが返却されると結果は75点でした。本人の中では85点取れる努力をしたのに、実際は75点しか取ることができませんした。ここでAさんは努力と結果が見合わなかった、とうことを”学習”してしまいました。心の中で「どうせ、私は努力をしても目標に達することができない」と意識してしまうのです。これでは次の勉強がうまくいくはずがありませんね。
子どもたちはこれらのような失敗体験をたくさん持っています。成功体験の多い子どもは、どれくらい努力すれば自分の望む結果が得られることを知っています。しかし、失敗体験の多い子たちは、自分の考える努力では目標達成されないとわかっているのです。
目標達成のために努力する?失敗体験が続くと人間は挑戦することをやめる
上記の例から、努力が足りないなら、もう少し努力をすることで目標達成できるのではないか?と感じた方も多いのではないでしょうか。しかし、実際は違います。ここで一つ、とある実験例をご紹介します。
これはセリグマンの実験で、犬を用いた実験です。床から電気ショックを与え、まずはボタンを押すと電気ショックが終了すると学習させます。今度はあえてボタンを押しても電気ショックを終了させず、その犬の行動が電気ショック終了には無関係であると学習させます。ここで何をしても無駄だと犬は認識、学習しています。その後、簡単に飛び越えられる壁を作り、その壁の奥には電気を発しないエリアを用意した状態で、犬の行動を観察します。
すると、この犬はどのような行動を取ると思いますか?壁をピョンと越えれば電気ショックから解放されるにも関わらず、その犬は電気ショック側のエリアから動きませんでした。
一度「何をしても無駄である」と学習してしまうと、他の手段が与えられても、無駄であると認識しているがために、次の行動を起こさなくなるのです。
これは人間にも言えることで、失敗体験が続き、「何をしても無駄である」と学習してしまうと、少し努力をしただけ達成できる課題にも挑戦しなくなってしまうのです。
努力しない状態を完全することは簡単
「何をしても無駄である」という感覚は"学習"によってもたらされた結果であるがために、変化させることが可能です。
まずは身の丈にあった内容のことから勉強を始めます。解き方やノートの書き方まで細かく伝えます。
すると徐々に取り組むことのできる問題が増えていきます。これを繰り返し、「やればできる」という感覚を学習させるのです。
自分に合わない勉強方法がモチベーションを下げる
大学受験における勉強の環境というのは無数に選択肢があり、適切な選択ができていないことが往々にして起こります。
例えば…
Aさん:私は同志社を目指しているからA予備校の関関同立コースに入塾する!
Bくん:僕は国公立を目指しているから数学は青チャートだ!
本当にこれらは正しい選択なのでしょうか?目標を定め、目指そうとする姿勢は立派ですが、これは失敗体験に繋がりやすい状況と言えます。
例えばAさんを例にとりましょう。Aさんは偏差値50の高校に通っており、自身の模試結果の成績は47前後、苦手な英語は中学レベルから見直しが必要です。が!しかし!Aさんが関関同立を目指したいという気持ちばかりが先行し、予備校の関関同立コースに入ってしまいました。関関同立コース、つまりハイレベルな勉強をするクラスです。このクラスで中学レベルに穴のある状態のAさんが成功体験を詰めるでしょうか?
答えは火を見るよりも明らかです。夏頃に自身が周りのお友だちについていけていないことを実感し、志望校を落とさざるをえなくなるでしょう。当然です、レベルの合っていないクラスにいたのですから、モチベーションも上がるはずがありません。
きちんと自分自身の実力を知り、身の丈に合った学習を進めることが大切です。
そもそも日本の子どもの学力は世界的に見ても低い
PISAやTIMSSの調査の結果から、日本の子どもたちの学力は世界的にみると低く、上位層と下位層が極端に二分化している、学習時間が諸外国に比べ少ない、学ぶ意欲も低水準であり、学習習慣の確立も低水準であるとわかっています。
ベネッセ教育総合研究所の調査結果によると、成績が下位になるほど、家庭学習の時間は少なく、ほとんどしない割合も増加する、この傾向は教育段階が上がるにつれ(小学校→中学校→高校→大学受験)顕著化すると報告されています。
つまり、勉強のできる生徒は好循環で、勉強が苦手な生徒は悪循環の中をループしているのです。
悪循環から抜け出すためには生徒一人での力のみでは不可能に近いため、周囲の適切なサポートが必要となります。
勉強が苦手な子には手取り足取りのサポートが必要です。事細かに指示をしてください。
武田塾の勉強方法を心理学的に分析してみた
勉強にも過程がある
【小学校低学年】
小学校の1~2年生は学校の先生や保護者の方などからの外からの刺激によって勉強に取り組みます。
例えば先生が黒板に書いたことをノートに書き写しましょう、とか、大切なところに赤い線を引きましょう、といったように勉強の方法を指示され実行します。いわゆる真似をしながら学習していきます。
【小学校高学年】
勉強方法をある程度マスターすると、自分自身の中から学ぶ事への欲求が出てきます。
【中学校以降】
中学生以降の年齢になってくると、自分自身を第三者的な目線から分析することができるようになります。
「私はこの問題はできるけど、ここの部分からわからないな」というように、問題ができたと喜ぶだけでなく、現状の分析ができるようになるのです。
また、中学生時代の学習方法が自身の勉強スタイルとして定着しきってしまっていると言えます。
正しい学習スタイルが身につかないと生じる問題
正しい学習スタイル=自ら学ぶ(自発的に)姿勢が身につかないと以下のような現象が起こります。
□自分のわからない問題をその場で解決せず、先延ばししてしまう
□ただ答えを暗記して、表面的な勉強になってしまう
□勉強自体から逃げてしまう
□集中力が続かない
□提出日を守らない
□学年が上がるごとに、わからない範囲が増加していく
これらの問題は教育現場ではよく起こる問題で、学習意欲が低い、というように見られます。
原因は正しい勉強に仕方が身についておらず、正しい解決方法を知らないことです。
自分自身の勉強してきたことや結果を事細かに振り返り、改善を重ねることでこれらの問題は徐々に減らすことが可能です。
武田塾の勉強方法① 正しい学習感を持つ
勉強において、何を重要視するのか?ということです。
「勉強している事実」に満足するのか、「丸暗記すること」に満足するのか(学校の定期テストでは高得点を取れる場合が多い)、「量をこなす」ことに満足するのか、など色々なポイントがあります。
武田塾大阪校が最重要視しているのはプロセスと分析です。
・どのような思考回路でその答えにたどり着き、正しい答えを導き出せたのか?
・間違えてしまった場合、どこから間違え、なぜ間違えてしまったのか(間違えのきっかけ)を考えます
解答根拠まで正しく理解すること、解答根拠を間違えていれば×とする勇気が大変重要です。
解答根拠を間違えてしまった場合、その範囲が正しい理解をされているとは言えず、結局今後の新しい範囲で間違えの引き金となってしまうのです。大阪校では生徒自身がこれをよく理解し、正しく学習することに価値を感じるよう指導します。
武田塾の勉強方法② 自律的な目標設定
武田塾では毎週、各科目の目標を設定します。目標設定を行う際に大阪校が重要視している点は
・中期的 長期的目標との整合性があるか
・1週間で達成できる目標設定となっているか
・曖昧な内容になっていないか
よいう点です。人間誰しもゴールが見えないと進むべき道を失いがちです。
例えば、保護者の皆様があるお題を受けました。
「あなたの自宅から4時間以内に琵琶湖に到着してください」
きっとこの課題を与えられた多くの方は携帯電話で電車の乗り換えを調べたり、カーナビに目的地を入力したり、あるいは誰かに電話して何時間かかるか尋ねるかも知れません。
子どもたちも勉強の目的地が決まっています。
例えば「関西学院大学社会学部に合格したい」。
でも、手段がわからないのです。どの参考書を使うのか、どのレベルで勉強する必要があるのか、一日何時間かかるのか…
進まなければいけないのはわかっているけど、自転車、バス、電車、徒歩…どのような手段が適正であるか判断できないのです。
だから、家から出ることができません。これが保護者の方には「目標は決まっているのに、なんで何もしないの!!」と見えているのです。
武田塾では勉強の指針を示します。各大学ごとにカリキュラムを用意し、どのように進めていくべきかを明確に提示します。
それが毎週の個別指導です。そして来週までにはこうになっていて欲しい、ということを伝え、目標を立てます。
いわば大学受験のカーナビでしょうか?「150m先、○○1丁目の信号を斜め右方向に右折してください」というイメージ。
具体的にはこのような目標を立てます。
英単語 シス単1~500番、ランダムで50単語口頭チェックされて、各単語1秒以内に答え、100点が取れる
誰でもこの目標を理解できますし、誰でも目標達成されたかの判断ができます。
あとどれくらい至らなかったのかも明確に分析できます。
武田塾大阪校では、進むべき道がわかるように具体的な毎週目標を定め、その目標を達成するための方法を伝えます。
これが1年間重なり、合格へと近づくことができるようになるのです。
武田塾の勉強方法③ メタ認知方略
「認知」の中になるメタ認知について説明します。
メタ認知とは、認知を認知することです。簡単に言うと、自分を見ている自分がいるのです。
計画を立てて勉強を進め、現状分析し、自分の弱い範囲を知り、自分にあった方法で学習を進め、なぜ間違えたのかを考えます。
これらは全てに心理学上の名称がありますが、今回は省略します。
これの認知における行動をメタ認知といい、学習にプラスの影響を与えますが、これらを武田塾では担当講師と共に毎週行います。
武田塾の勉強方法④ 自律的な質問の仕方を知る
質問の仕方ひとつとっても、学力が伸びるか、伸びないかの差が大きく出ます。質問は、自律的援助要請と依存的援助要請の2種類です。
自律的援助要請はとても理想的な質問方法で、主体的に取り組むスタイルです。自分の中で試行錯誤をした上で、先生や友人に質問をしますが、「ここまではわかるけど、ここからがわからない」というようにヒントや解き方の手助けを求めます。
依存的援助要請は、前途の反対で、「答えを教えてください」という質問の仕方です。これでは学力は伸びません。
質問力の差は、学力の差であり、子ども本人の勉強に対する姿勢を大きく反映します。
武田塾大阪校では、自律的援助要請が行えるようになってほしいと思っています。
質問の仕方も指導しますし、必要に応じて類題を指定し、本当に根本からの理解が伴っているか(わかったつもりになっていないか)を確認しています。卒業するころには積極的な質の良い質問の仕方を身につけることができ、大学での学びにも繋がっていきます。
勉強が苦手な子ほど武田塾なら成績が伸びる
これまで説明した通り、武田塾は心理学的にもとても理にかなった指導をしている数少ない塾です。
様々な塾や予備校がありますが
・志望校からコースを選択するという胆略的な考え方(実際には本人の実力に合っていない)
・現在の学力分析をせずにコースを増やすことを推す
・解説するだけでわかったつもりにさせて終了(類題は解けない)
・学力が伸びていなくても宿題させしていれば放置
など、世の中には効率的ではない塾や予備校が大半を占めています。
勉強を自力でできない子は、このような塾では学力は絶対に伸びません。
勉強の仕方を教えてくれる塾、現状分析を正しくしてくれる塾、目標をきちんと一緒に立ててくれる塾を探しましょう。
武田塾は前の章で述べた通り、生徒一人一人にフォーカスをあて、正しい勉強方法に導く塾です。正しい勉強方法を生徒自身が身に付ける事で、必ず成績は上がります。ページ下部にリンクを貼っていますので、卒業生たちの合格劇をご自身の目でご確認ください。
今、勉強ができなくても、勉強が嫌いでも、ご本人に「変わりたい」という気持ちさえあれば、あなたのお子さまも必ず変わります。
そのきっかけが武田塾であれば、これ以上の喜びはありません。
どうぞ、勇気をもって、安心して武田塾にご相談ください。私たちは、勉強嫌いな生徒さんのご来校をお待ちしています。
武田塾大阪校に来ていただけたら全力で皆様の受験勉強をサポートいたします。
「受験勉強まず何をしたらいいの?( ;∀;)このやり方であっているの?」と悩んでいられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
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