【学部の選び方】文学部は何してる?向いてる人は?文学部生が解説!
学部の選び方シリーズ、文学部編。文学部ではどんなことをやるのか?意外と知らない人は多いですね!今回は文学部について詳しく解説します。
文学部の誤解
「文学部って、文学を学ぶところなんでしょ?」
「文学部って、小説家志望の人が行くところ?」
文学部に通っていると言えば、世間ではこんな反応ばかり返って来ます。文学部は、そういう学部ではありません。実情を知る人が少ないのでしょうか……文学部生としては、悲しい限りです。
文学部とは何なのか
簡単に言うと、法学、経済学、教育学以外の分野は全て文学部が担います。具体的に言えば、次のような学問分野が挙げられます。
哲学、倫理学、宗教学、美学、歴史学、考古学、心理学、言語学、社会学、地理学、文学、メディア学……
このように、非常に幅広い分野が扱われています。改めて見ると、文学以外が大半を占めていますね。一口に文学部と言っても、その学生が勉強していることは千差万別です。だから、文学部だからといって皆が小説家になることもありませんし、文学好きなわけでもありません。
文学部?人文学部?社会学部?心理学部?
ここで、私大や地方国公立大学に詳しい方なら、先ほど説明した文学部のイメージに疑問を抱かれるかもしれません。
「社会学部とか心理学部みたいに、別の学部として存在してない?」
「人文学部と文学部の違いは?」
この問いが頭に浮かんできた人は、非常に鋭い人です。実は、同じ学問分野でも大学によって扱う学部はバラバラ。京都大学で社会学をやるなら文学部。しかし、関西大学で社会学をやるなら社会学部になります。文学部について説明していくならば、大学ごとの区分けも説明しなくてはなりません。
国公立の“文学部”
国公立大学で“文学部”という名称を持っているのは、旧帝大に限られます。つまり、東大、京大、東北大、九州大、阪大、名大(設立順)の7大学です。神戸大学や千葉大学、広島大学という例外もありますが、基本的に地方国公立大学では“人文学部”という名称が使用されています。よって、国公立大学としての“文学部”は意外に少ないのです。
私大の“文学部”
一方、私大にそのような法則性は全くなく、“文学部”や“人文学部”という名称が入り乱れています。ただ、ここで注目するべきは、国公立大学では文学部の領域とされていたことが、別の学部に置かれているということです。例えば、同志社大学の文化情報学部や心理学部を見てみましょう。文化情報学部は、情報理論の観点から現代文化や言語などを研究しています。ところが、これらの内容は、情報資料学や現代史、メディア文化学、言語学をミックスした内容であり、川向かいの京都大学では全て文学部で扱います。これに関しては、どちらが優れているという評価はできません。別の学部で扱うということは、それだけ簡単に専門性を高めることが出来ますし、全て同じ学部で学ぶならば、別々の場合より幅広い知見を身に付けることが出来ます。
文学部で何を学ぶ?
ここで改めて、文学部で扱っている学問を挙げてみましょう。
哲学、倫理学、宗教学、美学、歴史学、考古学、心理学、言語学、社会学、地理学、文学、メディア学……
文学部に入れば、これらの内の一つを選んで極めていくことになります。もちろん、授業を取れば幾らでも分野を広げることが出来ますが、自分が卒論を書く分野は一つです。
ニーチェの哲学に関する解釈・適用を考える人もいれば、13世紀のシルクロードにおける遊牧民について調べる人もいます。脳の前頭葉にどのような機能があるかを考える人もいれば、現代社会の構造についての考察を形作る人もいます。日本語の言語構造について学ぶ人もいれば、万葉集が後にもたらした影響について調べる人もいます。
とにかく、文学部で学ぶ内容は文学部に通っている自分ですら把握しきれない程、色々な分野があります。文学部には、法学部や経済学部のように決まった型があるわけでは無いですが、上の例のように何かしら柱とするものはあるので、迷子になることは無いでしょう。
文学部の学ぶことは役に立つのか?
この問いの答えは、2017年に大阪大学文学部の入学式で話された式辞に見ることができます。要約すると、文学部の学問は人の生き方について学ぶものだということです。哲学、歴史などに限らず、美学、地理といった分野でも、その究極のゴールは人そのものについて考えることです。自分たちは何のために生きているのか、自分という存在は何か、何が幸せかといった根源的な問いとも言えます。確かに、このような問いを考えてもすぐには役立ちません。しかし、自分が人生の岐路に立った時、これらの問いに否が応でも向き合うことになります。例えば、親や友達との人間関係、勉強や仕事、自分の進路などを考える時でしょう。自分が重きを置くのは何か。自分の正しいと思う道は何か。自分自身の理由付け…… このような時に、文学部で学んだ学問が、その人なりの答えを出すのを助けてくれるのです。文学部の学問が役立つということは、こういうことなのです。法学部や工学部のように、すぐに役立つことはありませんが、時代や場所を問わず通用する点で究極の教養と言えます。
文学部に向いている人
自分の好きなことがハッキリしていて、社会科目が嫌いでないことがポイントです。というのも、自分の好きなことであれば、無限に勉強できると思いますが、何となく好きというだけでは長続きしません。読書が好きとか、音楽が好きといった分かりやすい趣味でなくとも構いません。何かしら文系の内容に興味があれば大丈夫です。法学部や経済学部のように、とりあえず○○という風に選ぶ学部ではないことだけは注意しましょう。
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