関西外国語大学の国語
国語の出題の様子(一般入試・4年制に基づく)
大問3つ構成 制限時間60分
第一問 現代文(評論)
第二問 語彙・表現力問題
第三問 古文
現代文を解く際のアドバイス
全体の総評
現代文はセンター試験並、またはセンター試験に比べやや少ない問題文の分量です。大問1は小問10問程度で構成されます。漢字問題は毎年安定して出題されています。選択式の設問ですが、中にはかなり読解力が無いと解けない設問もあり、小問ごとで難易度が上下します。大問2では5問程度の出題が多く、文章を読んで解く問題というより各小問で完結する一問一答タイプの問題で出題されることが多いようです。ここでは主に語彙力・表現力について問われます。ここからは各小問についてどのような点に注意すべきかを紹介していきます。
漢字問題
傍線部と同様のものを5択で選ぶ形式はセンター試験同様です。出題範囲は基本「改訂常用漢字表」からになるので、基本問題といえるでしょう。普段から学校等で使用している漢字の教材で十分になるので、その1冊を完全に覚えてしまうことが大切です。何冊もやるのは中途半端になってしまい逆効果かもしれません。
語彙・表現力問題
語彙・表現力問題は関西外国語大学の国語でかなり特徴的な問題です。大問2もこれに当てはまります。出題形式は多岐にわたり、本文中の語句の意味を答えるものや、文章の空欄に適切な語句を入れるもの、中には4つの選択肢のうちで異なる漢字をつかう表現を選べという漢字問題とも取れる出題形式もあります。一つの出題形式に絞って学習すると対応できない問題形式に出会うことになるでしょう。どの問題形式においても要求されるのは語彙力(どれだけ多くの日本語を適切な意味・書き・読みで理解できているか)になります。日ごろから分からない語句の意味は辞書で調べる、平易な言葉を極力使わないよう他の言葉に置き換えてみるなど努力を積み重ねることが大切です。漢字問題を対策するついでに、漢字(熟語)の意味も一緒に覚えてしまうと語彙力アップにつながります。
意味問題
本文にある傍線部に関連させて出題する形式はどの大学でも出題されますが、関西外国語大学でも毎年のように出題されます。傍線部問題は内容を問う問題や、本文中でどのように表現されているのかを問う問題など様々ですが、関西外国語大学では特に意味問題に噛み応えがありそうです。そもそも本文中に登場する語句が難しく、その語句を理解していないと解けない問題や、選択肢に登場する語句が難しく意味を絞り切りがたい問題も見られます。これは上の語彙・表現力問題にも通じるものがありますが、語彙力に左右されます。外来語の意味や慣用句の意味までしっかりと理解する必要があります。
空欄補充問題
関西外国語大学では本文中に充する空欄補充問題もあります。適切な接続詞の組み合わせを選ぶ問題や、熟語を補充する問題などパターンは様々です。どのようなパターンでも、本文全体の流れを把握する必要があります。根拠を持って正答を選べることに越したことはないですが、空欄の前後を読み、大意を掴んで、不適切なものを根拠を持って削除しておくと自信をもって解答できるでしょう。
知識問題
大問1の現代文の最終問題に現代文に関する知識を問う問題が出題されることがあります。(古文で出題されることもありえます)作者や作品名が問われ、設問の文章から発展させた問題も見られるので、読解力に関わらずそもそも知識がないと解けない問題です。日頃から文学作品に触れたり、問題を解く際に作者まで目を通すようにするなど知識を蓄えておきましょう。
古文を解く際のアドバイス
全体の総評
出題される古文はセンター試験に比べて短めのものまたはセンター試験同等のものになります。こちらも現代文同様小問10問程度で構成されます。文章読解問題もありますが、古単語や古典文法などの基本事項を問う問題も多いです。文章自体は読解できなくて内容が分からないほどの難解な文章はないので、基礎力があればある程度は内容把握が可能です。
単語問題
毎年古文の第一問は本文中の古単語の意味を問う問題になります。5択の中から適切な意味を選ぶ形式になりますが、ここで出題される古単語のレベルは少し高めになります。単語帳に掲載されている単語を含んだ短文が出題されたり、そもそも単語帳に掲載されていないような古単語も出題されています。古単語帳に掲載されている単語の第一義を覚えることは当然ですが、第2義第3義も覚えておくとヒントになるかもしれないです。また暗記した単語の知識だけでは対応できない問題もありうるので、古典文法も含めて基礎力を固めて、文脈・類義語から推測する必要があります。
文法問題
助動詞の意味を問う問題や敬語を選ばせる問題などが出題されますが、どの問題も古典文法が定着していれば迷わず解ける問題です。こうした文法問題や単語問題は、文法事項・古単語を暗記してい古典の学習は助動詞の表や敬語についてなど基本知識から固めるべきです。これができるかどうかで簡単に解ける・解けないが変わってきます。
意味・読解問題
出題パターンは傍線部の意味を問うものや、登場人物の発言内容を問う問題などベーシックなものが多いです。ただ選択肢も含めて易しい問題というわけではないので、実力が問われます。傍線部も含め、必要な文章を逐語訳をして、いかに文意を正しく汲み取ることができるかがカギになるでしょう。敬語や助動詞に注意し、主語を確定させる力も必要です。
おすすめの参考書
きめる!センター現代文
出題形式がセンター試験に似通っている部分があるので、まずはこの参考書がオススメです。普段楽しく本を読む時の読み方と、受験で現代文を読む時の読み方は異なります。この参考書では受験の現代文ではどのように問題文を読み解いていくのか、解答の根拠はどのように探していくのかなどが評論編・小説編に分かれて書かれています。関西外国語大学では評論の出題になるので、まずは前半の評論編から始めてみてください。
古文上達
この参考書は古典文法・古単語の学習がある程度進んだ方向けです。参考書で扱われる古文は関西外国語大学のものに比べて短いものが多いですが、この参考書の解説の手厚さと問題形式の多様性は上手く使えば、古文力アップが見込めます。また関西外国語大学で出題される知識系の問題も扱われていることがあるため、その対策にもなるでしょう。演習も勿論大切ですが、一番大切なのは復習です。各文章を解き終えた後、自分では訳せなかった文章はなかったか、敬語の訳は正しく理解できているかなどを確認し、単語・文法単位で復習することをオススメします。
この記事を書いたのは中村先生です
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