【徹底調査!!】防衛大学校とは?~将来は自衛隊の幹部候補へ~
日本の安全を守るために
防衛大学校とは防衛省が所管する大学校(高校卒業後に進学する)です。キャンパスは神奈川県横須賀市にあります。
自衛隊の幹部候補生を養成する学校で、卒業時には学位を修得できます。一般の大学では学べないような内容も授業を受けることができますし、学生の約10%程度の方が留学も経験します。学生ではありますが、特別職国家公務員という処遇で、在学中も学生手当(お給料)をいただきながら学ぶことになります。
具体的には何を学ぶのか
文部科学省の定める大学設置基準に準拠しながら、教養、外国語、体育、専門科目を学ぶことができます。防衛大学校の特徴は防衛学を学ぶことにもあります。2年生からは学科がわかれ、陸上・海上・航空要員が配分されます。
まずは人文・社会科学専攻と理工学専攻にわかれて入校し、2年生への進級時に本人の希望と成績に応じて振り分けが行われます。4年次には卒業論文も執筆します。
防衛大学校卒業後は一般幹部候補生として任命され、幹部候補生学校に入校します。その後に幹部自衛官に任命され、将来は重要な地位に就いていくこととなります。
<設置されている学科>
人文・社会科学専攻
人間文化学科、公共政策学科、国際関係学科
理工学専攻
応用物理学科、応用化学科、地球海洋学科、電気電子工学科、通信工学科、情報工学科、機能材料工学科、機械工学科、機械システム学科、航空宇宙工学科、建設環境工学科
防衛大学校ならではの学科をPick up!!
公共政策学科…政策過程 外交防衛政策の立案から実施まで。各国の歴史的背景も学びます。
国際関係学科…軍備管理論 核兵器や生物化学兵器、小火器など軍備管理と軍縮の諸問題について学びます。
応用化学科…燃料化学 化石燃料や環境問題などについて学びます。燃料電池や実用性についても考えます。
地球海洋学科…地圏科学 地震学、マントル対流、地球の熱的構造と進化について学びます。
航空宇宙工学科…宇宙航行理論 宇宙船、人工衛星、宇宙ステーションの軌道などを学びます。
訓練はあるの?
2種類の訓練があり、過程訓練は週2~4時間、主にキャンパスで行います。定期訓練は一定期間集中して行うもので、自衛隊演習場や部隊などで行います。春の定期訓練は約1週間、夏の定期訓練は約1ヶ月です。訓練は4年間で合計約1005時間あるそうです。定期訓練があるため、他大学よりは休暇期間が短くなってしまう傾向にあります。
防衛大学校で国際交流
<学べる言語>
英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、朝鮮語、アラビア語、ポルトガル語
英語は必修で第二外国語を一つ選択して学びます。
<留学制度>
3年生で短期(1~3週間)、長期(約4ヶ月)、長期(約1年間)の留学制度があります。
短期はアメリカ・シンガポール・タイ・中国・ブラジル・カナダ・インドなどの軍士官学校に派遣されます。
長期(約4ヶ月)はアメリカ・フランス・ドイツ・オーストラリア・カタール・韓国などの軍士官学校に1学期間留学します。
長期(約1年間)では成績や語学力を考慮し、航空要員から1名が韓国の空軍士官学校に派遣されます。
<留学生との交流>
防衛大学校にも軍士官学校からの留学生が派遣されています。特にタイ、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、東ティモールなどからの留学生は、4年間ともにすることもあるので、東南アジア地域への文化的、言語的な理解を深めることができます。
学生の1日
防衛大学校の1日の日課は決められており、規則正しい生活を送っています。全員が寮生活を送っていて、1~4年生がそれぞれ2名ずつ(あくまで目安)で同室となります。上級生や指導教官の指導を受けながら、共同生活の中で人間関係を気付き、社会人としての成長もできることでしょう。
6:00起床に始まり、食事を取ってから8:00に朝礼、8:30からは午前の授業が始まります。12:00にお昼を取り、13:15からは午後の授業、16:30からは校友会活動(部活動のようなもの)の時間です。夜は自習を終え、22:30に就寝となります。
どのような人が防衛大学校に入校しているのか
将来、幹部自衛官として活躍したい人を育成する大学校です。日本や家族を守るという熱い想いと、体力、健康な心が必要です。「なんとなくかっこいいから」ではなく、国防を担う自衛隊の幹部としての成長を目指す人はぜひ防衛大学校を受験してみましょう。
また、他の大学と比べて入試時期が早いため、合格してそこで終わり!と言うわけではなく、入校まで体力の維持と学び続ける姿勢も大切になります。また、あまりにも不摂生を続けるのではなく、入校前にも身体検査がありますので、体力の維持が大切です。
<防衛大学校を受ける人に知っておいて欲しいこと>
□しっかりした意志を持ち、幹部自衛官になりたいという気持ちが大切
□4年間耐えうる体力、学力、精神力を身につける
□バランスの良い思考力を身につける
□身体検査も大切!病気、けが、交通事故に気を付ける
□レーシック治療を考えている場合、事前に確認が必要
防衛大学校の入試制度
入試の種類は3つあります
① 推薦採用試験
成績が優秀で、生徒会活動または部活動において顕著な指導力を発揮したり、実績のある方向けの入試です。所属している高校の校長先生が防衛大学校の学生としてふさわしいと推薦してもらえることが必要です。
受付(出願)期間:令和4年9月5日(月)〜9月9日(金)※締切日必着
試験日:令和4年9月24日(土)・25日(日)
合格発表:令和4年10月28日(金)
試験科目:
人文・社会科学専攻:英語、小論文、口述試験(集団討議&個別面接)、身体検査
理工学専攻:英語、数学(数Ⅲまで)、理科(物理・化学)、口述試験(集団討議&個別面接)、身体検査
注意点 日本国籍が必要、総合選抜採用試験との併願はできない、合格した場合は一般採用試験は受験できない
② 総合選抜採用試験
社会活動での指導的役割やスポーツ活動において高い目標を目指し体得したことを活かしたい方向けの入試です。
受付(出願)期間:令和4年9月5日(月)〜9月9日(金)※締切日必着
試験日:1次試験 令和4年9月24日(土)
2次試験 令和4年10月29日(土)・30日(日)
合格発表(一次):令和4年10月14日(金)
合格発表(最終):令和4年11月24日(木)
試験科目:1次
人文・社会科学専攻:英語、小論文
理工学専攻:英語、数学(数Ⅲまで)、理科(物理・化学)
2次 適応能力試験、問題解決能力試験、基礎体力試験、口述試験、身体検査
注意点 日本国籍が必要、推薦採用試験との併願はできない、合格した場合は一般採用試験は受験できない
③ 一般採用試験
志願者全員が利用可能な採用試験です。採用人数も一番多い(約300名)制度です。
受付(出願)期間:令和4年7月1日(金)〜10月26日(水)※締切日必着
試験日:1次試験 令和4年11月5日(土)・6日(日)
2次試験 令和4年12月6日(火)~10日(土)までの間の指定された日
合格発表(一次):令和4年11月24日(木)
合格発表(最終):令和5年1月20日(金)
試験科目:1次 英語、数学or社会、国語、理科など専攻により異なる、小論文(全員)
2次 口述試験(個別面接)、身体検査
注意点 日本国籍が必要、受付期間に注意(推薦や総合と併願する方)が必要
小論文について
小論文は一次試験に科されていますが、一次試験の合否には関係はありません。二次試験を受けた人のみが採点されます。小論文のテーマはさまざまです。大学入試小論文の完全ネタ本を使って対策しましょう。推薦入試、総合選抜入試においては、200〜500文字程度、一般試験においては1000字程度のものを書かなければなりません。筋が通った文章を書けるように演習を積んでいきましょう。
防衛大学校の面接対策、注意したいこと
面接はあなたの熱い想いをアピールする場です。きちんと社会で起きている問題も把握し、あなたなりの考え方を説明できるようになっていることが良いでしょう。防衛大学校は一般的な大学とは異なり、厳しい環境の中で学ぶことになります。あなたの想像を超えるような大変なこともきっとあることでしょう。それに耐えうるだけの体力、気力、そして健康な心を高校生のうちに鍛えていきましょう。
面接官3:受験者1で行われるようです。面接ではきちんと試験官の質問に対して、質問に沿って筋の通った回答をすること、幹部自衛官になりたい理由や将来像、バランスの取れたあなた自身の内面をアピールしてください。また、受け答えの声は適度に大きい方が好ましいです。
防衛大学校は1次試験での辞退者も多数いるため、定員の2倍程度の合格者が出ているようです。
防衛大学校の身体検査
防衛大学校の採用試験には身体検査も課せられます。バランスの良い食事、体つくりに励みましょう。身体検査が採用試験会場で医務官によって行われます。近年、基準の緩和は進んでいますが、きちんと自分自身が適合しているのかを事前に確認するようにしましょう。問診においても、マイナスな印象となること、不用意なことをを言わないということも必要です。
<受験者の心得>
□バランスの良い食事と規則正しい生活を心がけること
□身体検査時には虫歯などは治しておくようにしておくこと
□レーシック治療を考えている方は事前に相談が必要
□入校時にも身体検査が実施され、結果によっては入校を許可されない場合もある(合格後も健康維持に努める)
*身体検査の基準を必ずご自身でご確認ください
*基準に適合しているか、適合していないかで判断されます
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