武庫川女子大学の日本史
日本史の出題の様子
制限時間は60分です。大問1~5で構成されており、各大問につき5問の選択式の問題が出題されています。各大問は史料または文章を読んで、それに関連した問題が出題されるパターンがほとんどです。稀に各小問ごとで短い文章についてまた出題範囲は日本史B全範囲となっていて、各大問ごとで異なる時代が出題されているため、雰囲気としてはセンターの日本史と似たようなものがあります。平成時代や、旧石器時代まで幅広く出題されているため、年代による出題の偏りはほぼありません。毎年1つの入試問題のなかで幅広い年代が出題されます。
出題される語句・内容については教科書の範囲を飛びだすことはあまりありません。教科書において太字で記述されている語句に関しても多く出題されるため、基本問題のような問題も見受けられます。
日本史各出題パターンについて
各小問で出題されるパターンとして多くあるのが、穴埋め式問題、語句問題、正誤問題、組み合わせ問題の4つになります。各パターンについて詳しく掘り下げます。
穴埋め式問題
最初に出題される史料・文章に空欄があり、そこに語句を当てはめる形式になります。この形式はセンター試験においても見られます。武庫川女子大学においては25問中8問出題される年もあり、頻出パターンになります。文章に適切な語句を入れることは単語そのものの知識だけでなく、単語の意味、時代背景、時には時代の流れの知識が要求されます。
語句問題
与えられた選択肢の中から設問の条件を満たす適切な語句の選択肢を選ぶ問題形式がこれにあたります。大問ごとに設定される史料・文章に下線が引かれ、そこから語句問題に発展することも多く見受けられます。選択肢に登場する単語については、ほぼ100パーセント教科書に一度は登場する単語で、太字で掲載されている単語も多くあります。語句をそもそも知らなくては解ける問題ではないので、基礎力が大きく影響してきます。
正誤問題
大問の最初で提示された文章中のある部分についての短文が4つ選択肢として与えられ、そのなかで正しいもの、または誤っているものを選ぶ形式になります。「正しいものを選べ」「誤っているものを選べ」どちらも出題されるため、何を答えるべきなのか注意が必要です。正誤問題はセンター試験と形式は同じとは言え、難しめの問題が多いです。各出来事や人物についての詳細もしっかり理解しておく必要があります。また史料の内容から判断しなくてはならない問題もあり、古文の知識もある程度必要になります。
組み合わせ問題
文章中の空欄に正しく補充できる語句の組み合わせを選ぶものがこの問題形式になります。穴埋め式問題とほぼ同じにはなりますが、この形式では単語同士の関連性を知らなくては解けないものもあるので、難易度は高めになります。武庫川女子大学では出来事・人物ともに出題される傾向にあるので、各単語について深い知識・関連語の知識が要求されます。
総評・解答する上のアドバイス
総評
制限時間60分で設問が25問と分量についてはかなり少なめです。ただその分一問あたりの配点は大きくなるので、一問一問がかなり合否を左右します。問題の難易度については、教科書の範囲を飛び出すことがほぼ無いため、私大の中ではかなり易しめになるでしょう。教科書の範囲を正しく暗記・理解できていれば、満点を狙うことは十分可能です。ただし、文章・史料を絡めた問題が大半になるため、語句だけを暗記する一問一答形式の学習では伸び悩むことになりそうです。また出題される時代が偏っているわけではないので、苦手な範囲を残しておくと大問ひとつしっかり落とすことになるので合格の可能性は下がるでしょう。
解答する上のアドバイス
上でも述べましたが、文章・史料に絡めた問題が大半です。まず大前提として文章・史料を読むことが大切です。文章・史料から時代が推定できるものはないか、人物はだれが登場しているのかを把握し、自分の知識とつなげていきましょう。武庫川女子大学とセンター試験の大きな違いとして、選択肢において明らかに違うものがあまりないということが挙げられます。センター試験では選択肢のうち少なくとも一つは消去法ですぐに消すことのできる選択肢が含まれていますが、武庫川女子大学の入試では時代・内容の近い出来事や同じ苗字の人物が選択肢として羅列されるなど、細かい部分の知識が要求されます。消去法で解答する際もしっかり根拠を持ったうえで消すことが大切です。
今から勉強を始める人におすすめの参考書
教科書よりやさしい日本史
書名の通り教科書よりやさしいです。「やさしい」というのは内容の面でもそうですが、視覚的な情報(表・図)などが分かりやすいのも当てはまります。教科書よりも嚙み砕かれた表現で書かれており、挿絵もあるので、読み進めやすい参考書です。ただ教科書よりやさしい分、武庫川女子大学に太刀打ちできる知識量か言われればそうではないです。ただとっつきやすい参考書ではあるので、「日本史が苦手で何も分からない」、「初めて勉強するからどうすればいいのか分からない」などと考えている初学者の方にはオススメします。この参考書である程度日本史の概要を知っておくかどうかで、その後の学習の効率が変わります。この参考書で覚えるべきは「日本史の流れ」です。赤字・太字の語句はもちろん意味も含めて暗記・理解する必要がありますが、どのように出来事が起こったのかなどの流れを自分で言えるほどになることが目標です。
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本(原始・古代史、中世・近世史、近現代史)
こちらも書名の通り「流れ」を理解するために使っていきます。この参考書は年表などを使って詳しく説明している参考書なので、なんとなく日本史の知識はあるけど…と思っている方向けのものになります。この参考書に書いてあることを年表・図などを駆使して理解し、自分の言葉で再現できるようになれば、日本史の「流れ」の知識はかなり入ったといえます。教科書より「流れ」を重視しているので、文化史などに関しては別に補充する必要がありますが、背景知識がない状態で芸術などを暗記することは効率が悪いので、まずこの参考書から取り組むと良いでしょう。
日本史一問一答 完全版
ある程度「流れ」の知識がついたら単語の知識をつける必要があります。あらゆる分野の一問一答を掲載しているこの参考書でほとんどの日本史語句を網羅できます。問題文を読んで正しいものを答える形式ですが、そちらである程度答えられるようになったら、単語を見て自分でその単語を説明できるのかという視点でも活用してみてください。ここまでできればかなり強いです。
武庫川女子大学ではこの参考書における☆3つのもの、☆2つの語句で十分です。☆1、☆なしのものは完全に無視でいいので、覚えなくてはいけないものを優先的に覚えていきましょう。図・絵があまりないので、学校などで使う図表・資料集と併用すると効果的です。
武庫川女子大学まとめ記事
▼武庫川女子大学のまとめ記事はこちら▼
▼英語の対策はこちら▼
この記事を書いたのは中村先生です
▼中村先生のご紹介はこちら▼
▼毎年武庫川女子大学に合格者を送り出している大阪校へのお問合せはこちら▼
武田塾大阪校に来ていただけたら全力で皆様の受験勉強をサポートいたします。
「受験勉強まず何をしたらいいの?( ;∀;)このやり方であっているの?」と悩んでいられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
武田塾では無料受験相談を実施中!
大学受験のお悩みを個別で伺い、一緒に解決していきます!
無料受験相談は1人1人と丁寧にお話しさせていただくための完全予約制です。
「1人で相談に行くのは不安…」という人は是非お友達・ご両親と一緒にお越しください(*'ω'*)
校舎へのお電話でも、↑こちらからでもご予約いただけます。
大阪駅・梅田駅の予備校・個別指導といえば!
大学受験の逆転合格専門塾【武田塾大阪校】
〒530-0012
大阪府大阪市北区芝田2丁目9-19 イノイ第二ビル 4F
(阪急梅田駅から徒歩3分、地下鉄梅田駅より4分、JR大阪駅から徒歩5分!)
TEL:06-6731-7555