当ブログをご覧の皆さん、こんにちは!JR大森駅から徒歩3分、東京都大田区の予備校、武田塾大森校です!
受験生のみなさん、古文の勉強は順調に進んでいますか。古文は英語と同じように覚えることが多く、基礎(単語、文法)を覚えても読解がすぐにできるようになるわけではありません。
そのため、古文は多くの勉強時間を必要とする科目です。ときには、勉強しているのに全く成績が上がらないということもあると思います。
そこで、今回の記事では古文の勉強法について徹底解説していきます。
以下に当てはまる受験生はぜひご覧ください。
- 古文が苦手な人
- 勉強しているのに成績が上がらない人
- 読解ができるようにならない人
※当ブログは以下のYouTubeを参考に解説しています。
合わせてご覧いただくとより理解が深まるので、ぜひご覧ください。
古文は学校の勉強ではできるようにならない
学校の古文の授業は教科書をみんなで読んで、全文訳をすることが主流です。しかし、これでは古文が出来るようになりません。
古文は全部訳すことが大事なわけではなく、推測力を磨くことが重要です。
そのため、わからない単語や文法が出ても当たり前です。
理由としては、以下の通りです。
- 古文は省略が多い文章だから
- 全部の単語や文法を完璧に理解するのは不可能だから
古文は主語が抜けている部分が多い文章です。
そのため、この省略を補う練習によって古文の成績が伸びてきます。省略を補う練習として音読が一番おすすめです。
古文の単語や文法を完璧に理解するのは不可能なため、知らない単語や文法が出てくるのが当たり前です。
このように、学校の授業のように全訳を出来るように読もうとする癖をつけてしまうと、読解に時間がかかってしまい、推測力を磨く意識が薄れてしまいます。
しかし、古文の授業が必須という学校も多いと思います。そのため、授業を受ける際には、基本的な単語や文法を覚えたらそれ以外は推測力でこなす意識を持つようにしましょう。
基本的には学校の授業は役に立たないのですが、もしも、学校で源氏物語に触れる機会があれば、しっかりと授業を聞くことをおすすめします。
というのも、源氏物語は登場人物が多く主語を特定することがとても難しくなっています。ある程度の登場人物と話の流れを覚えておくことで少しでも読みやすくしておきましょう。
古文単語の勉強法
古文単語は比較的覚えやすく、覚える量も少ないので、どんどん進んでいきましょう。
しかし、ただやっていても定着するスピードは遅くなるので、注意する点をしっかりと確認しておきましょう。
ここでは古文単語の勉強法とおすすめの参考書を解説していきます。
1周目の勉強法
1周目は以下の手順で勉強していきます。
1、その日覚えようとしている単語の訳と情報を読み込む
2、一度全部アウトプットをしてみる
3、間違えた単語だけアウトプットを繰り返す
多くの古文単語の参考書は語源や語呂合わせを紹介してくれるので、比較的覚えやすくなっています。
なので、それらの情報と単語の訳を確認して、とにかく間違えた単語だけアウトプットを繰り返しましょう。
なかなか覚えられない単語はもう何度もアウトプットを繰り返すしかありません。訳が出ないと思ったらどんどん飛ばすようにしましょう。
敬語は種類(尊敬・丁寧・謙譲)と元の動詞も覚えるようにしましょう。
多義語(たくさん意味がある単語)は全部の訳で簡単な文章を作ると覚えやすいので、試してみてください。
例を出しておくので参考にしてください。
おぼゆ:似ている、思われる、思い出される
あの女は(妻と)似ていると思うから妻が思い出される
2周目以降の勉強法
2周目以降は以下の手順で勉強していきます。
1、前周回数よりも多い単語をアウトプットする
2、間違えた単語だけアウトプットを繰り返す
基本的には1周目と勉強法は同じです。
前周回数よりも多い単語数をアウトプットして間違えた単語だけアウトプットを繰り返しましょう。
古文単語をだいぶ覚えられてきたと思ったら、例文を確認するようにしましょう。
古文単語は活用する(語尾の形が変わる)ため、それに慣れておく必要があります。
例文を覚えることでより古文単語が定着するので、丸暗記するつもりで確認しましょう。
おすすめの参考書
ここでは、古文単語のおすすめの参考書を紹介します。基本的には学校の参考書でも大丈夫なので、自分が使いやすい古文単語の参考書を使うようにしましょう。
新・ゴロゴ古文単語
覚えやすいフレーズやイラストが載っていて、大学入試の頻出古文単語をカバーしている参考書です。アプリで音声を確認したり、ゲームで覚えることもできます。
読んで見て聞いて覚える 重要古文単語315
学習の要点をイラストや図などが解説されているためとても覚えやすいです。アプリで効率的に覚えることもできます。
古文文法の勉強法
古文文法の問題が出されることは少ないので、どうしても軽視してしまいがちです。しかし、読解に大きく関わるところなので、しっかりと勉強するようにしましょう。
できれば、古文文法は単語と同時に始めるようにしましょう。
ここでは古文文法の勉強法とおすすめの参考書を解説していきます。
1周目の勉強法
1周目は以下の手順で勉強していきます。
1、覚えるべきことを確認しながら問題を解く
2、解説を読んで間違えた問題をもう一度解く
1周目は覚える文法の使い方を確認しながらアウトプットをしましょう。
1周目で全ての文法を覚えるのは難しいです。
なので、参考書に出ている問題であれば、解答のプロセスを完璧に答えられるという状態まで解説を読み込みましょう。
これがしっかりとできていないと、2周目以降からつまづいてしまうので気をつけましょう。
2周目以降の勉強法
2周目以降は以下の手順で勉強していきます。
1、解答のプロセスを確認しながら問題を解く
2、解説と問題の日本語訳を確認して覚えるべき文法をアウトプットする
3、助詞・助動詞一覧表を覚える
1周目で覚えた解答のプロセスと問題の日本語訳を確認しましょう。
1周目を丁寧に進めていたのであれば、なぜ書かれてあるような日本語訳になっているのかわかると思います。読解のための準備になるので、1つ1つ丁寧に確認しましょう。
最終的に覚えなければならないのは以下の5つです。
助動詞(活用・接続・意味)
助詞(接続・意味)
識別
敬語の使い方
動詞と形容詞の活用
これらをどんどんアウトプットして覚えるようにしましょう。
おすすめの参考書
ここでは、古文単語のおすすめの参考書を紹介します。ぜひ参考にしてください。
富井の古文文法
古文文法の使い方がわかりやすく載っています。練習問題もついているのですぐにアウトプットをすることができますが、問題が少ないのでインプットとして使うことをおすすめします。
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル
古文文法を網羅した参考書です。しかし、文法の使い方の説明が少ないため、富井の古文文法の参考書と一緒に使うことをおすすめします。
古文演習の勉強法
古文単語、古文文法どちらも完璧になっていれば、すぐにでも古文の読解ができるようになります。
もしも、抜けがあると思うのであれば、まずはそれを復習してから読解に入るようにしましょう。
ここでは古文演習の勉強法とおすすめの参考書を解説していきます。
勉強法
古文演習は以下の手順で勉強していきます。
1、問題を解く
2、現代語訳を確認して解説を読み込む
3、音読を10回する
自分と答えの解釈のずれを確認するために、必ず解説を読む前に日本語訳を確認するようにしてください。内容をしっかりと理解した上で問題の解説を読み、解き方のプロセスを確認します。
最後に、音読を10回やるようにしてください。その理由は以下の通りです。
古文読解に慣れるため
識別がスラスラできるようになるため
同じ作品が出ることがあるため(特に日東駒専以下)
知らない単語を覚えるため
目安として、初めてやる問題集1冊は必ず音読をするようにしてください。それ以降は足りないと思うのであればやるようにしましょう。
おすすめの参考書
ここでは、古文演習のおすすめの参考書を紹介します。ぜひ参考にしてください。
富井の古文読解
古文読解の読み方が詳しく書かれている参考書です。いきなり読解に入るのが心配な人はこの参考書を読み込んでから問題集をやるようにしましょう。
古文上達 基礎編 読解と演習45
難易度は簡単で、45個の問題があります。品詞分解が細かく書かれているので、解釈を理解しやすい参考書です。
古文常識の勉強法
古文常識は最悪知らなくてもなんとかなります。
しかし、小説の知識背景がわかっていると読みやすいのと同じように、古文も読みやすくなるので、時間に余裕がある受験生は勉強をするようにしましょう。
ここでは古文常識の勉強法とおすすめの参考書を解説していきます。
勉強法
1、全体的に読み込む
2、漢字の読み方・和歌の用法・文学作品を覚える
基本的には読み込んでおけばいいのですが、受ける大学によっては漢字の読み方や和歌の用法、文学作品を覚えておかなければいけません。
見ているだけでは覚えられないので、しっかりとアウトプットをするようにしましょう。
おすすめの参考書
ここでは、古文常識のおすすめの参考書を紹介します。ぜひ参考にしてください。
マドンナ古文常識217
入試古文で必要な知識をイラストや漫画形式でわかりやすく解説してあります。単語や文法の知識がいらないので、高1や高2にもおすすめです。
富井の古文読解(別冊)
押さえておきたい古文常識と文学作品のあらすじがいくつか載っています。時間がないけど、一応古文常識を確認しておきたい受験生におすすめです。
まとめ
今回の記事では古文の効率的な勉強法を解説しました。
古文は正しい勉強法であれば、すぐに点数を稼げるようになります。ただやるだけでは時間がかかるだけなので、気をつけましょう。
古文は勉強法によっては全く伸びない科目なので、武田塾大森校の無料受験相談を利用して、自分にピッタリな勉強法をマスターしましょう!