こんにちは！武田塾岡本校です！
今回は神戸大学理学部数学科に通う鶴薗先生に、共通テストの数学対策を解説してもらいます。
点数が伸びない理由から対策方法までお伝えしますので、
共通テストの数学に手こずっている方は必見です！
点数が伸びないのはなぜ？
時間が足りない
共通テストの試験時間は、１Aが70分、２Bが60分です。
センター試験に比べ１Aは10分伸びましたが、時間的にはかなり厳しいです。
なぜ時間が足りないのか分析する必要があります。
計算が遅い
これが点数が伸びない原因だと感じている人は多いのではないでしょうか？
確かに、共通テストでは、いかにして計算を工夫するかが解く時間の大幅な短縮につながります。
例えば、積分計算で「1/6公式」や「1/12公式」使うか使わないかは大きな差になります。
しかし、計算が遅いのは、「解法を思いつくスピードが遅い」も含まれています。
基本的な解法はすぐに思いつけるようにする必要があります。計算の工夫もその一つです。
時間をかけても、解けない、解き方がわからない問題がたくさんある
この場合は、そもそも時間内に解こうとすることが間違っています。
さらに、共通テスト対策に入るための基礎ができていない状態です。
まずは、基礎レベルの問題集、教科書で苦手分野の復習をして、
基礎レベルの問題を確実に正解できるようにする必要があります。
問題を読むのに時間がかかる
特に、2次試験やセンター試験の問題ならスムーズに解けるのに、
共通テストになると時間が足りない、解けないという場合は、これが原因だと思われます。
共通テストは文章量がとても多いため、問題を把握するのに時間がかかります。
しかし、問題で問われていること、数学的な難易度はセンター試験とほとんど変わりません。
したがって、過去問や予想問題をたくさん解いて、慣れていくことで、
時間内に解けるようになると思われます。
（時間は問題ないが）ミスが多い
時間内におわっているのに、点数が低いという人も多いでしょう。
この場合は、計算ミスや問題の読み間違いが多いと思われます。
また、そうなってしまう理由に、
全ての問題を解こうとして「焦っている」ことが挙げられるのではないでしょうか？
まずは、丁寧に解くことを心掛けてください。
時間内に全て解き切ろうとはしなくてよいです。
それだけで、点数は伸びるのではないかと思われます。
ミスが減ってきたら、次は問題を解くスピードを上げていきましょう。
ここで言う「問題を解くスピード」とは、問題を読むのにかかる時間の話ではなく、
問題を把握してから「解法を思いつく時間」＋「計算スピード」のことです。
共通テストの対策法（数学）
公式を完璧に覚える。
基本的な公式は覚えましょう。
しかし、使用頻度の少ないかつ覚えにくい公式で、簡単に導けるものは必ずしも覚える必要はありません。
（例えば、三角関数の積和・和積の公式→これは加法定理からすぐに導けるので、無理して覚える必要はありません）
できれば、自分で公式を導けるようにするのが良いです。
基本問題を解けるようにする。
受験までに時間的に余裕のある人（高1生など）は、
『チャート式』『フォーカスゴールド』など網羅系参考書で演習するのが良いでしょう。
時間がない人は、『基礎問題精講』などで効率よく全範囲の基礎を押さえるのが良いでしょう。
1回解いて、解き方を理解して次に行くのではなく、
何も見ずに自力で解ける状態になるまで繰り返し解くようにしましょう。
高得点を取るには基礎が一番大切です。
共通テストの形式に慣れる
過去問、予想問題、模試を活用して形式に慣れていきましょう。
共通テスト形式の問題集、過去問の取り組み方
時間を測って解く。→時間内に終わらなくても、そのまま続ける。
※その際、時間内に解いたところと、そうでないところを区別しておくこと
マークシートを用いる。
共通テストはマークシート方式なので、分かっているのに、マークミスにより失点してしまうことがあります。
普段からマークシートを活用することが大切です。
演習を積めば、徐々に早く解けるようになってきます。
時間内に解けるようになったら、時間制限を厳しくしてみましょう。
余裕をもって解き終われば、見直しをすることもできます。
レベル別の対策
時間を書けても解けない問題が多い人
共通テストやセンター試験の過去問、予想問題演習に取り組むのはお勧めできません。
まずは、基礎的な問題集で、公式、基本的な解き方、考え方を身につけてください。
（時間を気にしなければ）大半の問題は解ける人
この場合は、基礎的な部分は身についていると考えられます。
しかし、共通テストは形式が独特なので、とにかく形式に慣れることが大切です。
まずは、時間はそれほど気にせずに、問題形式に慣れていきましょう。
慣れてきたら、時間を測って解くようにしましょう。
時間内に解けるようになったら、さらに時間制限を厳しくして演習しましょう。
５～10分程度余裕をもって解き切れるようになることを目指しましょう。
まとめ
① 自分の現状を把握し、目標を明確に
② 基礎を固める（基本的な解法はすぐ思いつく状態に）
③ 形式に慣れる（もちろん、時間配分には注意）
上記3点を意識して、共通テストの数学対策に臨んでください！
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