こんにちは!武田塾岡本校です!
今回は新課程にも追加された「情報」についてピックアップいたします!
共通テストの新科目「情報」ってどんな科目??
大学入試センターは2025年度入学の共通テスト科目に「情報」を加えると発表しました。
国立大学はこれまで5教科7科目を原則としていましたが、
国立大学協会は共通テストの受験科目に情報を加えた6教科8科目を検討しています。
また、2022年度からの新学習指導要領では
全ての高校生が「情報Ⅰ」を学ぶようにカリキュラムが再編されます。
「情報」科目というと、
馴染みがないといった印象や、あまり重要に思わない方がほとんどかと思います。
そんなマイナーな「情報」が突如として文理共通の必修科目となり、
共通テストに導入されるようになった背景にはどんな理由があるのでしょうか。
今回の記事では、
「情報」とはどんな科目か、なぜ学ぶのか、何が問われるのか、
などといったことを紹介していきます。
情報とは
情報とは、
これまで「社会と情報」や「情報の科学」の強化で学んできた内容と同じく、
情報そのものや情報技術を活用する知識や技能を学び、
情報に関する化学的な見方を養う科目です。
従来の情報科目では「情報の科学」を選択した学生のみ
プログラミングについて学ぶカリキュラムとなっていましたが、
この教科を選択した学生は全体の2割ほどにとどまると言われています。
2022年度からは「情報Ⅰ」が文理共通で必修となり
全員がプログラミングについて学ぶことになります。
この「情報Ⅰ」では基礎的なプログラミングのほか、
情報コミュニケーションとデザイン、情報ネットワークとデータ、情報社会の問題解決について学びます。
また、選択科目の「情報Ⅱ」を履修した場合は内容がさらに発展的になり、
情報システム自体を設計できるレベルを目指した学習がなされます。
なぜ情報を学ぶのか
一言で言うと「第四次産業革命」の時代がきているからです。
では「第四次産業革命」が来たからなぜ学ばないといけないのか、
技術革命と言ってもあまりピンと来ませんので、過去の産業革命の事例を踏まえて考えてみましょう。
産業革命の話
18世紀から19世紀にかけて起こった産業革命では、
蒸気機関が従来の何倍も高い効率で糸を紡げるようにしたり、
鉄道や蒸気船の登場によって社会が大きく変わりました。
生活が非常に便利になりましたが、
馬車や人力車を職としていた人や紡績職人は次々に失業していき、
さらには児童労働者や拡大する貧富の差といった問題も生まれました。
産業革命の波に乗れた国や地域・人が豊かに暮らせた一方で、
その波に呑まれてしまった人もいたというわけです。
イマの話
今日の世界はまさにそういった革命が「情報」技術によって起ころうとしています。
自動運転はヒューマンエラーによる交通事故を減少させ、
無人配送車がモノを安価で効率的に運ぶようになるでしょう。
5Gは遠隔地からの手術を可能にしたり、
AIはヒトが行ってきた単純作業を代替することなどが予測されています。
新しい技術を扱える人はこれからさらに重宝されますし、
技術者でなくともここ10年を振り返ってみると
YouTuberやeスポーツ選手、データサイエンティストのような、
従来では考えられなかった職業も生まれてきています。
こうした大きな時代の変化に生きている私たちが、
社会で生きていくためには「情報」を扱い利用する能力をもち、
そしてそのリスクを避けられるようになっておかなければなりません。
共通テストで「情報」が採用されることとなった背景には
このような社会変化が影響しています。
「情報」科目で情報に関する基礎知識・プログラミングの能力、
そしてデータを正しく扱う能力を養いこれからの社会で生きていける力をつけましょう。
どんな問題が出題される?
では共通テストの「情報」ではどのような問題が出題されるのでしょうか。
大学入試センターが「情報」のサンプル問題を出していますので、
そこからいくつかの問題を抜粋して、分析してみます。
(大問1の問1)
この問題では、
情報技術がどんな仕組みで成り立っており、どんなところに利点を持っているか、
また情報社会が抱えている問題はなんであるかを理解できているかが問われています。
基礎的な内容ではありますが、
「情報」科目の中で最も根幹をなす問題でもあります。
(大問2の問3)
ここでは疑似プログラミング言語が用いられた出題がなされています。
高校の教科書ではJavaScriptなどの
実際に社会で使われているプログラミング言語を採用していますが、
学校によって採用されているプログラミング言語が違うため、
共通テストにおいては疑似言語が使われる可能性が高いと考えられます。
この問題から見られるように、
共通テストのプログラミング問題では、
「学校で習うプログラミング言語を知っていることよりも、プログラミングそのものの考え方について理解できているか」
が問われてくるのではないでしょうか。
(大問3の問2)
大問3は統計資料やデータを用いて適切な判断をする問題です。
この問題では
回帰直線を読み取ってそこからグループにどんな傾向があるかを考察することが求められます。
適切に資料を読み取り、正しく活用できるかが問われています。
全体を通して
このように、「情報」科目のサンプル問題では大きく分けて
①情報に関する基礎知識
②プログラミング能力を問う問題
③資料や表から読み解く能力を問う問題に分かれていました。
あくまでもサンプル問題ですので、
今後大きな変更を伴う可能性はありますが
「情報」科目ではどのような内容が問われるのかイメージがついたかと思います。
おわりに
今回は2025年度の共通テストに採用されることとなった
「情報」科目について紹介しました。
英語や数学まではいかないものの、
これからより主要な科目となることは間違いなしです。
また今回の記事からも分かる通り、
実生活で役立つ要素が非常に強い教科でもあります。
これからの時代に必要な科目ですので、しっかりと学んでいきましょう。
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