こんにちは、武田塾岡本校の川口です。
大河ドラマの「麒麟がくる」はいよいよ完結してしまいました。
日本史は本当に面白いですね。
今日は、そんな面白い日本史ですが、
学校の日本史、受験の日本史は面白くない!
と思っているあなたに向けて、
日本史の勉強法についてお伝えします。
日本史は細かい!!そんな日本史の攻略法とは!?
日本史の特徴
小学校、中学校でも学んできた日本史ですが、
高校日本史ではその詳しさも増し、細かいことまで聞かれるようになります。
細かいといっても、単純にマニアックな語句が増えていくというよりも、
基礎的な知識の1つ1つに付随してくる内容が多くなってきます。
そして、区別の付きにくい用語もたくさん出てきます。
したがって、中学校までだと通用した 「一問一答的な覚え方」 では通用しなくなってきます。
では、どのようにして覚えていけばよいのでしょうか??
日本史の勉強法の基本
日本史の基本的な覚え方は次のようになります。
まず、出来事と人物の組み合わせを確実に覚え、
それに出来事の内容、結果、起きた理由など、
整理する順番を決めておいて思い出せるようにしましょう。
これは、日本史が苦手な人は、
たいていの場合、用語や知識をバラバラの状態で覚えていて、
せっかく覚えていても、聞かれたときに思い出せないという現象が起きてしまうからです。
高校日本史は細かいので、
用語や知識をバラバラに覚えている人に対して
聞き方をちょっと変えて間違えさせるのはすごく簡単なんです。
というわけで、
覚える順番を予め決めておいて、
その順番で出来事を整理することによって、
知識をひとまとまりのセットで覚えていきましょう!
日本史の勉強の各ステップ
では、この基本的な勉強法を基に、
各レベルに応じたやり方を確認していきましょう。
まずは語句を覚えよう
まず、中学校レベルまでに限ってみても、
用語が怪しいという場合にはここからスタートです。
ゴロがいいと評判の「墾田永年私財法」でも
「で、それって結局なんだっけ?」 ということであれば、
まず基礎を徹底して固めるべきです。
用語そのものを覚えていない場合は、
ひとまず一問一答的でもよいから覚えましょう。
これには 『教科書よりやさしい日本史ノート』
が最適です。
ノートの穴埋めをメインで行っていき、
詳しく知りたい部分は
『教科書よりやさしい日本史』
の対応範囲を読んで確認するとよいでしょう。
その気になれば1ヶ月ほどで通史を完了できます。
基礎を使いこなせ!
実は日本史は、
このように基礎的なことに絞ればそれほど量は多くありません。
世界史だと、詳しいところまでやらないけど、
いろんな国、いろんな時代があって、
基礎的なことで覚えることが多いイメージです。
ただ、日本史は細かいことが聞かれるので、
『教科書よりやさしい日本史ノート』
では、実際の入試問題ではなかなか歯が立ちません。
そして、入試基礎レベルとされているものを一通り身につけたとしても、
実際の入試では6割程度しか取れないということになるでしょう。
そこで、
「基礎を使いこなす」ことが必要になってきます。
つまり知識と知識を結び付けていったり、 紛らわしい語句を区別していったり。
こうして、8割、9割、と上げていくイメージになります。
先ほどの「墾田永年私財法」を例に挙げると、
「墾田永年私財法とは、743年、奈良時代に出された土地に関する制度で、要は開墾した土地を自分のものにしていいというものですね。その前の723年に、三世一身法が施行されていたんだけど、開墾した土地は結局収公されてしまいます。墾田永年私財法では収公しないよ、っていうことだったり、位階に応じて面積を制限したりということが決められています。これが貴族や寺院の私有地拡大を招き、初期荘園の出現につながっていくのですね。」
こんな感じで通史のタテだけでなく、ヨコにヨコに広げていけるようになると、
聞かれ方が多少変わっても正しく答えることができます。
基礎の上塗り
そして、最難関のレベルになってくると、
いかにして「基礎の上塗り」をしていくかがポイントになってきます。
最難関レベルだと、難しい用語を覚えなきゃ、
という人が一定数いるのですが、そうではありません。
難しいと感じる試験問題でも、
答えを見たら意外と知っている用語なんですよね。
じゃあ何が難しいのかというと、基礎的な知識であっても、
いろんなテーマが切り口になっているので、
覚え方に多様性が求められるようになってきます。
またまた「墾田永年私財法」を例に挙げると、
『続日本紀』で、
「今より以後、任に私財と為し、」ときたら「墾田永年私財法のことだ」といった史料との結び付け方や、
その当時、土地の位置を管理していた「条里制」とはいったいどういうものかといった土地支配の仕組みなど、
様々な切り口で対応できるようにしておかないといけません。
世界史の勉強法と違う!日本史と世界史はどっちがいいの?
さて、ここまでくると日本史と世界史のアプローチに違いが見えてきます。
世界史でいうところのタテとヨコ、つまり、時代と地域の広がりに対して、
日本史はタテ=通史、ヨコ=いろんなテーマ、という構図ですよね。
それで結局、勉強の仕方が変わってくるので、
「日本史は好きだけど世界史は量が多くて…」とか
「世界史は覚えられるけど、日本史は細かくて…」とか
同じ歴史なのに、好き嫌いが分かれてくる理由になります。
でも、覚え方の違いさえ分かってしまえば、
日本史も世界史もどちらでも点数を伸ばしていくことはできますし、
結局、どちらもトータルの負担の大きさは同じくらいですね。
漢字が多いとか、カタカナが覚えにくいとか、
そういう外面的なことだけ気にして判断することなく、
それぞれの科目にあったやり方のどちらがやりやすいか、
ということで選択科目を選んでいきましょう。
「基礎を使いこなす」レベルでも、「基礎を上塗りする」レベルでも、
どちらでも使える問題集がこちら、
『日本史用語2レベル定着トレーニング』です。
こちらは、入試基礎レベルの段階では空所の語句を覚えていき、
難関校にチャレンジする場合に赤字の語句も覚えていきましょう。
問題集だけだと、答えを覚えるだけになってしまいかねませんので、
講義系の参考書も使っていきましょう。
『詳説日本史』などの教科書を読んでいける人はそれでも構いませんが、
もっとわかりやすくということであれば、
『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』、
もっと詳しくということであれば、
『石川晶康日本史B講義の実況中継』がお勧めです。
『日本史用語集』や『日本史図録』もあるといいですね。
なお、この動画の中で出てくる
『超速日本史の流れ』
は通史をざっとつかむのにお勧めですが、
最近では『一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書』もお勧めです。
流れを意識した勉強とは!?
ところで、日本史は流れを意識して勉強することが大事だと聞いたこともあるでしょう。
お馴染み「墾田永年私財法」だと、
百万町歩開墾計画・三世一身法から、加懇禁止令・初期荘園へとつながっていきます。
長屋王の政権から聖武天皇のもと橘諸兄政権、
そして道鏡の台頭と左遷という流れの中での出来事です。
このように、流れを意識した中で、
知識を覚えていくというのは非常に重要なことです。
そして、これを実践するのに最適な勉強法があります。
語句を覚える段階で
それが、白紙に書き出す、ってやつですね。
私自身、この方法は結構多用します。
といっても、私の場合、高校生の時分は、
数学、理科(物理・化学)でやっていましたが。
社会は、地理B、世界史A選択だったので、
大人になってから日本史の勉強でこの方法を使っています。
要は、問題集で語句もだいたい覚えたし、講義系参考書も読んだし、
というときに、政権や出来事の順序を白紙に書き出してみましょう。
意外に前後関係は頭に入っていなかったりするんですよね。
抜けていたものはもちろん覚えなきゃいけませんし、
順番を迷ったり、間違えたりしたものを覚えなおしましょう。
自分の弱点を探せ!
この白紙に書き出す方法は、最難関レベルを目指す場合にも使えます。
つまり、通史の初めから最後まで、ひたすら書き出してみるのです。
それで、何があったっけ?となってしまう部分があれば、そこが自分の弱点だなと分かるわけです。
そして、そこを重点的に復習していきます。
ちなみに、私は物理・化学でですが、
教科書の内容をすべて書き出せるように勉強していたので、
怖いものなしという感じでしたし、
日本史を勉強し始めたときには、
まずは中学校の教科書レベルでこれを実践しました。
日本史の場合、大まかな時代の転換点を押さえるのに
古代から中世への1068年後三条天皇の即位(翌年、荘園整理令)、
中世から近世への1568年織田信長の上洛、
近世から近代への1868年明治維新(明治元年) という覚えやすい年号があるので、
こういうのを押さえておけば、突然年号が出てきても
ああ、あの辺りの時代か、と対応できます。
あとは、源平の時代、1180年が出来事が盛りだくさんの年で問われやすいので、
ここだけ詳しく順序を覚えているか書き出してみたり、と実践しています。
あなたにあった勉強法を提案します
というわけで、日本史の勉強法について一通り見てきました。
これらは万人に通用する勉強法ですが、
いろいろな生徒を実際に見ていくと、ひっかかっている部分は様々です。
今回のこの記事を読んで、
日本史の勉強法で困っていたことが解決した、
ということであればいいのですが、
やはり、今一つ、日本史の勉強がうまくいかない、と、感じている方、
そして、日本史に限らず勉強がうまくいかないとお悩みのあなた、
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