こんにちは。武田塾岡本校の川口です。
無料受験相談では、この教科が苦手で、どうしたらいいかわからない、
という相談が多いですね。
武田塾では、勉強法や悩み相談を、武田塾チャンネルで公開しています。
中でも、教科別勉強法の動画は、勉強法の基本を簡潔に話してくれていますから、
まずはこれを見て、勉強法から見直していきましょう。
今日は、何をしたらいいのか分からない「現代文」がテーマです!
教科別勉強法 現代文
現代文ってそもそもどんな科目!?
現代文の勉強をするといっても、
何をやればいいかが分かりにくいですよね。
何となく点数が取れてしまう一方で、
どうすれば点数が上がるのか分かりにくい科目です。
英語だと、とりあえず単語するか、文法するか、
という人は多いと思います。
ところが、英語の単語・文法に相当するようなまずこれをやればいい、
というものが、現代文では不明瞭ではないかと思います。
漢字を覚えたからといって、どんどん読めるようになるわけではありません。
語句の意味を覚えたからといって、それだけではやはり読めるようにはなりません。
読解問題を演習していたらどんどん読解力が上がっていくかというのも怪しいですね。
というわけで、現代文はまず、
「読み方」と「解き方」に分けてアプローチしてみましょう。
現代文の「読み方」とは!?
そもそも読めない!?
まず、「読み方」ですが、そもそも「読めない」という人もいるでしょう。
「読んでも意味が分からない。」
「読めるような…、でも内容が分からない。」
「集中力が持たない。」
「読むのに時間がかかって間に合わない。」
そんな場合は、簡単な文章や、短い文章からやり直しましょう。
ところで、いろいろな生徒を見ていると、
「読めてる!」といいつつ、
講師から見ると、「読めてないやん!」
という人も実はいっぱいいます。
「うそだあ」と思う人は
新井紀子先生の『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社) を読んでみてください。
結構、びっくりする現実が書いてあります。
音読が有効
それはさておき、意外に読めない人がいるということですが、
これはまず、音読してみることで自分でもわかります。
読めていないのに読めていると思ってしまう人は、
実は無意識に分からない部分を読み飛ばしてしまっているのです。
なんとなく拾った単語をもとに、
「こんな話だろうな~」と想像して読めていると思ってしまいます。
音読をしてスラスラ読めない人は、
まず、引っかかりにくくなるまで繰り返し読んでみましょう。
きっと、読み飛ばしていた部分が見つかるはずです。
さて、この時点で、
中学レベルからやった方がよさそうだなあ、
中学レベルの問題演習で確かめたい、
という人はこちら。
『「解き方」がわかる国語文章読解』
現代文の「読み方」
いよいよ「読み方」の話なんですが、
細かいことはあとで紹介する参考書で学んでもらうとして、
まず押さえてほしいのは2種類の読み方です。
現代文が得意な人は、
ざっと本文を読んで内容を把握してから、設問を読んで、
その設問を踏まえて本文を読み直す、
という読み方をしている人が多いです。
本文の一部で解ける問題と、
本文全体を理解しないと解けない問題がありますしね。
内容をざっと把握する読み方と、
答えを探す読み方は違うということを意識して読んでいくことがポイントです。
現代文の成績を上げるには本を読めばいい?
なんてそれっぽいことを言う人もいますが、
本を読んだからといって必ずしも現代文の成績が良くなるとは限らないのは、
この「答えを探す読み方」が結構大きなポイントだと思います。
この辺り、詳しく追及したい人は
西岡 壱誠さんの『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)
なんかがいいのではないでしょうか。
現代文の「解き方」とは!?
動画では、解答の形式 (マーク、記述・論述) に分けて解説されています。
こちらも、細かい「解き方」の話はあとで紹介する参考書で学んでもらうとして、
ここでは、だんだんとレベルを上げていく上で、
どのようにアプローチしていけばよいかを確認しましょう。
まず、判断基準を確立しよう。
共通テスト系マーク式問題では、
文章自体は結構難しいものでも、設問はそこまで難しくありません。
本文の内容をあまり押さえられなくても、解き方がわかれば解けてしまいます。
ただそこで、
何となくではなく、根拠をもって、確信をもって選べているか
が重要です。
選択肢を切っていく際に、
「本文とは逆のことが書いてあるのか」
「本文には書いていない答えなのか」
「本文に書いていても設問の答えになっていないのか」
など、どう切っていくかを明らかにしていきましょう。
こうして、間違えさせ方を確認していくと、
設問に対しての判断基準が分かってくるようになります。
ここまでくれば、
『入試現代文へのアクセス 基本編』などの簡単な記述問題も解けるようになってきます。
MARCH・関関同立レベル対策
MARCH・関関同立レベルの現代文になってくると、
実は扱われている文章自体はそこまで難しくなく、逆に設問が難しい、
という場合が多くなってきます。
そうすると「読めた」と思っても、「解けない」というケースが増えてきます。
ここで改めて、本文の内容を正確に読み取って、細かい判断もできるようにしていきます。
そのような難しめの設問に答えるために、
『現代文読解力の開発講座』 で鍛えていきましょう。
その後は
それが、早稲田レベルになってくると、
文章も、設問も難易度が上がってきます。
これは過去問を中心に、きっちりやり込んでいきましょう。
また、国公立の問題になってくると、
記述・論述のやり方を学んでいく必要があります。
まずは、採点基準が明確に書かれている
『国公立標準問題集CanPass現代文』で対策していきましょう。
そして、難関国公立まで対策したい人は、
『得点奪取現代文 記述・論述対策』で対策しましょう。
こちらは、不完全な答案例に対して、どのように改善すれば得点になるか
というところまで書かれていて、非常に参考になります。
現代文の勉強で意識しておきたいコツは!?
それぞれの形式・レベルに応じた「解き方」の勉強をする上で、
その用途に応じた参考書を選んで勉強していくわけですが、
そこでただ問題を解くだけではいけません。
問題を解いていく上で意識するポイントを整理しましょう。
極力毎日現代文の文章に触れる
現代文の「読み方」のところで「答えを探す読み方」について触れました。
このような、現代文的な読み方は、
ある一定のレベルに達するまでは早く鈍ってしまいます。
したがって、現代文的な読み方が意識的にできるようになるまでは、
毎日現代文の文章に触れましょう。
正解は正解と認める
塾生でも、現代文の質問をしてきたときに、
解説を読んでも分からないというよりは、
「この解説は納得がいかない。こうじゃないか?」
という人が時々います。
「ちゃんと読めていないだけなんだけどな」 ということなんですが、
それ以上に、一向に正しい読み方になっていかない
という弊害も抱えてしまっています。
思い当たる人は、
納得できないときに、自分の考え方と、解説の考え方を比較して、
「どう読んだら正解になるか」を考えましょう。
本文の作者と設問の作者はたいてい違います。
そのため、現代文では設問の作者の読み方・意図を汲まなければなりません。
得意な人はそういう読み方ができているから得意なのです。
苦手なうちは自分の読み方と問題作成者の読み方が違うので、
そこを合わせていくしかないのです。
初見の点数を気にするな
これは「できなくても落ち込むなよ」ということではなく、
問題に正解したとか間違えたとか、表面上のことを気にするのではなく、
本当に正しい読み方・解き方ができたのか、
自分の読み方・解き方が正しく修正されたのか、
を気にしなければならないということです。。
つまり一週間後など、少し忘れたころに問題を解いたときに、
結局また、自分なりのやり方になってしまっていては意味がありません。
一度解いた問題の解答根拠を説明できるか?
そのぐらい徹底的に仕上げてから次へ行っているのか?
を確認して、進めていきましょう。
完璧に説明できる文章を1つずつ作り上げていく必要があります。
決して解き散らかしてはいけません。
自分よりできない人に教えるつもりで解説をする
そして、そのやり込みの基準ですが、
解説を読んでも意味が分からなかった人にも解説ができるかが重要です。
そうでなければたいてい解説の丸暗記になってしまっています。
自分の言葉で説明ができないなら解説を理解したことにはなりません。
現代文の参考書の解説はときに、その人によって不十分な場合があります。
「これだけでは分からない」といっている人に対して、
納得させてあげられるくらいの説明ができるように心掛けましょう。
ゼロから始めよう!
今回、現代文の「読み方」「解き方」をお伝えしてきたわけですが、
それを具体的にどうやって勉強していけばよいでしょうか。
お待たせしました。実は最適な1冊があります。
『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』です。
タイトル通り、ゼロから始めるのに最適ですが、
ある程度勉強している人にも基礎の再確認として最適です。
この本の問題だけ解いて「簡単だなあ」と思う人もいるかもしれませんが、
一般的にあまり明確でない現代文の基礎が簡潔にまとめられている本なので、
それをしっかりインプットして定着させましょう。
塾生にも、「この本、易しすぎますよ。」という人がよくいますが、
現代文の「読み方」「解き方」の基礎を説明してもらおうとすると、
「すみませんでした。全然読めていませんでした。出直してきます。」
といったように、結局、やり直しになる人は多いのです。
というわけでいかがでしたでしょうか。
現代文にも決まった勉強法があり、
きちんとポイントを押さえていけば確実に点数を伸ばせます。
とはいえ、人によってつまずいているポイントは様々でしょうから、
現代文がうまくいかないで困っている人はぜひ無料受験相談に来てください。
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