都立新宿高校を目指す方必見!都立入試の仕組みから、自校作成問題の突破のコツまで解説!
こんにちは!武田塾大泉学園校です。
突然ですが、みなさんは都立新宿高校の入試における「自校作成問題」はご存じですか?
「都立高校ってどこも同じ問題じゃないの?」
「そもそも都立新宿高校ってどういう高校?」
「知ってるけど、どんな問題が出るのかわからないなぁ」
「対策の仕方がわからない!」
知っている方も、知らない方も、状況は人それぞれだと思います。
どんな状況の方にも目を通していただきたい記事になっておりますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね!
都立新宿高校はどんな高校?
まず、都立新宿高校はどんな高校なのか、どのような特色があるのか説明していきます。
所在地・アクセス
所在地 〒160-0014 東京都新宿区内藤町11番4
JR線「新宿」駅:南口・東南口・甲州街道改札 徒歩4分 東京メトロ副都心線「新宿三丁目」駅 徒歩2分 東京メトロ丸の内線「新宿三丁目」駅 徒歩4分 都営新宿線「新宿三丁目」駅 徒歩4分 都営大江戸線・新宿線「新宿」駅 徒歩7分 京王線「新宿」駅 徒歩10分 小田急線「新宿」駅 徒歩10分 西武新宿線「西武新宿」駅 徒歩11分 |
都会のど真ん中にあるので、放課後に遊ぶ場所には困らないでしょう。
しかし、都会の喧騒が苦手な人には向いてないかもしれないですね。
校風
新宿高校は1921年に開校し、令和3年には創立100年を迎えました。
「知の森 新宿高校」を掲げており、「大家族主義」の理念のもと、在校生、教職員、保護者、卒業生がまるで「大家族」のように、教育活動を一体となって推進しています。
校是である「全員指導者たれ」を実現するために、教育の柱として「自主・自律・人間尊重」を掲げており、リーダーとして、周りの人々とともに困難に果敢に立ち向かう努力ができる自主性と、常に自分がリーダーとしてふさわしい知識や行動力があるかを振り返り律することができる自律、そして周りのすべての人々の人格を重んじ、その人たちが最大限の力を発揮できるよう導いていける人間尊重の精神、これらを本校での学校生活の中で磨けるような教育活動を行っています。
新宿高校は12年間で国立大現役合格者を5人から101人に伸ばしており、その教育面における躍進が特に目を見張るものがありますが、教育だけでなく、部活動や課外活動を通じた人間性・リーダーシップの育成にも力を入れている高校と言えそうですね。
(参照、引用:新宿高校HP『学校長挨拶』
学校長挨拶 | 東京都立新宿高等学校 (metro.tokyo.jp))
進学重視型単位制高校
単位制の高校は学年の区別がなく、3年間で、必修科目と自身の適性や興味、進路に合わせた科目を選択し、卒業までに所定の単位数を取得すれば卒業することが出来ます。
その中でも新宿高校は生徒個人の志望大学に合わせて必要な科目を選択することが出来る「進学型単位制高校」です。
新宿高校の「進学型単位制高校」としての特徴は以下の3点になります。
①1・2年次は文系・理系に分けない共通履修
新宿高校は国公立大学を目指す生徒が多く在籍するため、1・2年次は文系・理系に分けない共通履修の形をとっています。
そして、3年次には基礎・応用や演習など各生徒の志望大学に合わせた幅広い科目選択を行うことができます。
②手厚い習熟度別授業
新宿高校は習熟度別授業が非常に手厚いことも特徴の一つです。
学力別授業のクラスは固定ではなく、定期試験ごとに変動します。
そのため「次のテストでは上のクラスに上がるぞ!」
といったように学習に対するモチベーションが保ちやすいことがメリットとしてあります。
しかも、この形態をとるのは英語や数学といった習熟度にばらつきのある科目だけでなく、理科と国語にも導入しているため、自分に合ったレベルの授業を受けることができ、成績が伸びやすいのです。
また、習熟度別授業だけでなく志望校別のグループを作り、志望校に合わせた対策も行っています。そのため、同じ志望校に向かって努力をする人同士が集まる空間を提供することで、刺激を与えあいながら切磋琢磨できる環境が整っています。
③教員の量と質
習熟度別の授業を多く開講するとなると、多くの教員が必要となりますが、その分質を下げているわけではありません。
「進学重視型単位制高校」である新宿高校の教員は公募を経て採用されており、難関大合格に向けた教科指導力が高く、進学指導に意欲と実績がある教員しか新宿高校の教壇に立つことはできないのです。
質を保ちながらも、同規模の高校より10名程多く採用することで、徹底した習熟度別の授業を維持することが出来ているのです。
④現役合格に拘る指導(浪人生にも手厚い)
また、「現役合格に拘る指導」も新宿高校の特徴です。
徹底した習熟度別、志望校別の授業に加え、課題の内容も充実しているので、塾要らずで現役合格を勝ち取る人が多いのではないでしょうか。
令和3年3月では浪人した人の割合が16.9%でした。
また、現役で進学した人のうち8割はGMARCH以上に進学しており、現役合格の中身もライバル校である戸山高校に追随しているといえるでしょう。
過去10年間で国公立大学合格者数と難関私大(早稲田大、慶應大、上智大、東京理科大)を合わせた合格者数は最高人数となっています。
現役で合格できなかった場合のフォローも手厚いことに定評があります。
浪人生への激励会や進路説明会等が実施されるので、浪人という選択をした場合も肩身が狭い思いをすることはないでしょう。
⑤高校レベルを超えた講義も
単位制の特徴を生かして、各個人の興味・関心を育むために高校レベルを超えた講義も開講しています。
発展形選択科目:
数学特講・力学演習・電磁気演習・分子生物学・音楽基礎実習・美術基礎実習・ドイツ語・フランス語・英会話・中国語・ハングル
(参照:新宿高校HP『きめ細やかな指導』
きめ細かな指導 | 東京都立新宿高等学校 (metro.tokyo.jp)
新宿高校パンフレット
Microsoft PowerPoint - å (metro.tokyo.jp)
偏差値
68~69
進学実績
偏差値
73~75
進学実績
2021年度
【国公立】
・東京大学 1
・一橋大学 3
・東京工業大学 6(1)
・東京外国語大学 7(1)
・北海道大学 4(1)
・東北大学 1
(以下略)
国公立の計:123(18)
【私立】
・早稲田大学 82(15)
・慶應義塾大学 29(3)
・上智大学 34(3)
・東京理科大学 75(14)
(以下略)
私立の計:1201(145)
(カッコ内の数字は内既卒の人数)
2020年度
【国公立】
・東京大学 3(1)
・一橋大学 8(7)
・東京工業大学 10(3)
・東京外国語大学 2
・北海道大学 2(1)
・東北大学 7(2)
(以下略)
国公立の計:111(20)
【私立】
・早稲田大学 83(20)
・慶應義塾大学 31(8)
・上智大学 27(10)
・東京理科大学 60(22)
(以下略)
私立の計:1115(215)
(カッコ内の数字は内既卒の人数)
2019年度
【国公立】
・東京大学 4(1)
・一橋大学 4(2)
・京都大学 1
・東京工業大学 3
・東京外国語大学 4
・北海道大学 5(2)
・東北大学 3(1)
(以下略)
国公立の計:120(31)
【私立】
・早稲田大学 59(16)
・慶應義塾大学 23(5)
・上智大学 22(4)
・東京理科大学 52(11)
(以下略)
(カッコ内の数字は内既卒の人数)
都立最上位校には中々進学実績が及ばないものの、合格者の中での現役の割合が高いので、進学実績からも「現役合格に拘る」姿勢が見えますね。
詳しい進学実績は新宿高校HPを確認してください。
http://www.shinjuku-h.metro.tokyo.jp/site/zen/cate_00006.html
都立新宿高校を目指そう!
都立新宿高校に入学し、主体的に学校生活に取り組んでいれば大学入試のための学力向上のみならず、知的好奇心を育む講義や生徒主体の学校行事を通じて人間性も磨かれていくことでしょう。
ここまで都立新宿高校の特徴や特色に関して説明してきました。
ここからが本題です!
魅力溢れる都立新宿高校に入学するための戦略を考えていきましょう。
基本となる「都立高校入試の仕組み」
まずは、都立新宿高校入試の基本となる「都立高校入試の仕組み」に関して説明していきます。
都立高校入試は「推薦に基づく入試(一般推薦入試、文化・スポーツ推薦入試)」と「学力に基づく入試」に分けられ、どちらも日程が異なるため両方で挑戦することができます。
推薦に基づく入試(一般推薦入試)
試験科目:集団討論、個人面接、小論文又は作文、実技検査、その他学校が設定する検査
集団討論と個人面接は、原則として全ての学校で実施します。
また、小論文又は作文、実技検査、その他学校が設定する検査は、それらの中から各学校が一つ以上を選んで実施します。集団討論、個人面接、小論文又は作文、実技検査、その他学校が設定する検査の内容については、各学校で定めます。
選考は、調査書点のほか、集団討論及び個人面接、小論文又は作文、実技検査、その他学校が設定する検査の各点数を総合した成績で行います。
小論文では「知っている知識をもとに、自らの考えを展開できるかどうか」が鍵になっていたように思います。”論理的思考力”を重んじる高校なので、その素地があるかどうか試されます。常日頃から目の前で起きたことやニュースに関して自らの考えを持つことを心掛けると一歩差をつけられると思います。
個人面接では志望理由など、提出した自己PRカードに沿った質問がベースとなって進んでいきます。時間も10分と短いので、この個人面接ではあまり差はつかないのではないでしょうか。だからといって気を抜かず、面接練習をしっかりしてから臨みましょう。
集団討論では「身に着けた基礎知識を活用した思考力、探究力、表現力を問う」とあるように、知識を組み合わせて自らの意見を論述することが求められます。
学力に基づく入試(第一次募集・第二次募集)
都立高校では、原則として全校が第一次募集を行います。
都立新宿高校を受験する際には、この第一次募集の日程に忘れず出願しましょう。
第一次募集の結果、入学手続人員が募集人数に達しない高校は第二次募集を行いますが、新宿高校程高倍率になるとあまり関係がありません。
学校ごとの選抜方法や検査方法等の詳細は9月に決定され、東京都教育委員会のホームページに掲載されるので忘れずに確認しましょう。
さらに詳しい案内は11月上旬に発行される「令和4年度東京都立高等学校募集案内」に掲載されますので、そちらも忘れずに確認してください。
都立新宿高校の第一次募集
学力検査の教科:国語・英語・数学(自校作成問題)、社会・理科(共通問題)
学力検査の得点と調査書点の比率:
7:3(学力検査の点数:調査書点)
自校作成問題とは
遂に「自校作成問題」というワードが出てきましたね!
上記の通り、都立新宿高校の一般入試の学力検査では国語と英語と数学は独自によりハイレベルな問題を作成して出題しています。
新宿高校は2017年度までは他の進学重視型単位制高校の2校を含めたグループで問題を作成していましたが、2018年度より新宿高校独自で出題することになりました。
現在は進学指導重点校に指定されている7校と、他の進学重視型単位制高校の2校が新宿高校と同様に、それぞれ自校作成問題を作成して使用しています。
理科と社会は他の都立高校と同じ「共通問題」を使用しています。
新宿高校の入試問題の特徴と対策
新宿高校の「自校作成問題」にはどのような特徴があるのか、そしてどのような対策をすればよいのか解説していきます。
英語の問題構成(新宿高校公式HPより引用)
□1 リスニング
自然な口調で話される英語を聞いて、その具体的な内容や大切な部分を把握したり、聞き取った事柄について英語で表現したりする能力を見る。
□2 長文読解・英作文
まとまりのある対話文を読み、その概要や要点を把握したり、読み取った事柄について適切に英語で表現したりする能力をみる。
□3 長文読解・英作文
まとまりのある説明文を読み、その概要や要点を把握したり、読み取った事柄について適切に英語で表現したりする能力をみる。
□4 長文読解・物語文
まとまりのある物語文を読み、その概要や要点を把握したり、読み取った事柄について適切に英語で表現したりする能力をみる。
新宿高校の英語の特徴
単語数の多い長文
日比谷高校は第四問が英作文であるのに対し、新宿高校は第四問も長文が出題されるので、新宿高校の長文は特に「単語数の多さ」に特徴があります。
そのため語彙力をつけるだけでなく、速読力が必要となるでしょう。
幅広い設問形式
空欄補充、正誤問題、並び替え、接続詞補充、文補充、内容一致等、幅広い設問形式で問われます。
そのため単語・熟語・文法のどの要素もおろそかにすることはできないことを頭に入れておきましょう。
必ず出題される英作文
減点方式なので、易しい単語や文法を使って減点されないようにすることがポイントとなります。
英語の対策
単語や文法の基礎知識を固め、応用できるようにしよう!
新宿高校程、長文の難易度が高かったとしても、長文を構成する英単語はほとんどが英単語帳に載っている単語です。
まずは基本的な英単語や文法事項を押さえないことには始まりません。
単語帳は中学レベルの英単語を網羅しているものであればなんでも問題ありません。
その持っている単語帳を開いて以下のことを確認してみてください。
「載っている全ての単語の日本語訳が2秒以内に言えますか?」
中学英語の文法の参考書も同じぐらいの完成度にしましょう。
英単語と文法でそのぐらいの完成度にすれば戸山の英語長文はほとんど読めるようになるはずです。
基礎を凌駕する英単語や文法事項と出会ったときはその都度覚えていこう
しかし、単語や文法の基礎知識を固めたとしても、知らない英単語や文法事項に出会うのが新宿高校入試の英語です。
(基礎知識を応用したら理解できるものは、基礎知識が固まっていれば読解できるはずなのでそこに関しての説明は省きます。)
今後、新宿高校の過去問や、他の自校作成問題出題校の過去問、難易度の高い私立高校の過去問、難易度の高い英語長文の参考書等を解いていくと思います。
その際に、知らなかった英単語や文法事項はその都度ノートに書き写して自分だけの「覚えるべき」ノートを作り、覚えるようにしましょう。
速読力を磨こう
単語・熟語・文法の知識をいくら固めても、速読力がなければ時間内に読み終えることはできません。
この速読力は一朝一夕で身につくものではないので、ある程度英語の知識が身に着いた段階から「シャドーイング」で鍛えていく必要があります。
シャドーイングの詳しいやり方は以下の記事や動画を参考にしてください!
武田塾大泉学園校の記事『【速読英熟語 の使い方】・【 シャドーイング の方法】 まとめ【大泉学園駅の塾】』
https://www.takeda.tv/oizumigakuen/blog/post-101654/
「伝える」力を鍛えて、英作文を書けるようにしよう!
英作文は「日本語で書くことを考えて、英訳すればいいだけ。」
そんな風に思っている方はいませんか?
私自身も英作文の書き方を指導している中で、「英訳する」ことに重点を置いてしまい、「日本語で書くことを考える」ことを疎かにしてしまっている人が多いように感じます。
そこで、このことを踏まえて英作文の力を鍛えるためのポイントを3つご紹介します。
①まず、日本語の「伝える力」を鍛える。
日本語の「伝える力」とは、「論理的に文章を組み立てる能力」で成り立っています。
つまり、読み手が理解しやすい構成を日本語の段階で組み立てておく必要があります。
この力を鍛えるゴールは「何を伝えたかったのか相手が一読で理解できる日本語を書けること」です。
そのため、現代文で構成を意識して読むことや要約の練習をしっかり積むことで、その経験が英作文を書く際にも生きてきます。
また、人に英作文を添削してもらうときは英訳する前に考えた日本語も併せて見てもらうようにしましょう。
日本語の段階からの構成のミスや伝わりにくさがあれば指摘してもらえます。
②難易度の高い単語や文法事項をできるだけ避ける。
「あれ?さっき難易度の高い単語や文法もどんどん覚えてって言わなかったっけ?」と感じた方もいると思います。
覚えるべきですが、英作文でそれらの知識を使うことはできるだけ避けたいのです。
このことを意識すべき根拠は2点あります。
・英単語のスペルミスや文法のミスを防ぐため。
→英作文は減点法です。難易度の高い知識を使うほうがミスをしやすいので、できるだけ易しい英単語や文法を使うことでミスを防ぎましょう。
・相手に伝わりやすい英作文を書くため。
→英作文を採点するのは人間です。
自分にとって単語や文法の難易度が高く、意味の分かりにくい英作文は、相手が英語のプロであっても分かりにくい文章になってしまいます。
そのため、できるだけ平易な単語や文法事項で英作文を完成させましょう。
③必ず先生や友達に添削をしてもらう。
自分が書いた英作文を自分で採点するのは無理があるためです。
添削をしてもらった後には必ず修正をし、満点の英作文を自力で作り上げられるように「修正→添削」を繰り返していきましょう。
基本的には先生に見てもらうほうが良いですが、友達と英作文を見せ合うことも有効です。
時間を気にせずにお互いに理解できていない部分は教えあうことができますし、他人が書いた英作文を見ることで勉強になることも多いためです。
国語の問題構成(新宿高校公式HPより引用)
□1 漢字
漢字を正しく読む能力をみる。また、漢字を正しく書く能力をみる。
□2 文学的な文章
文学的な文章を読み、叙述や描写などに即して語句や文の意味、場面、登場人物の様子、心情などを正しく理解する能力などをみる。
□3 説明的な文章
説明的な文章を読み、叙述や文脈などに即して、語句や文の意味、文章の構成及び要旨などを正しく読み取る能力をみるとともに、考えが正確に伝わるように根拠を明らかにしながら、自分の意見を論理的に表現する能力などをみる。
□4 古典
古典に関する文章を読み、古典並びに現代の語句及び文章の内容について理解する能力などをみる。
国語の対策
現代文の易しい文章で現代文を構造で捉える練習をしてから、難易度の高い現代文に挑戦しよう!
現代文の読み方の基礎が固まっていない段階で、難易度の高い新宿高校の現代文に挑戦するのはやめましょう。
大学受験の段階においても「現代文の読み方」が身についていない方は非常に多いので、高校受験の段階で読み方の基礎は身につけておきたいです。
私自身、国語は非常に得意なのですが、現代文の神様とも呼ばれる出口汪先生の参考書のおかげだと思っているので、高校受験用の出口汪先生の参考書を使って現代文の読み方を学ぶことをおすすめします!
現代文の構造を捉えられるようになって、都立の共通問題ぐらいのレベルが解けるようになってから、新宿高校レベルの問題で読解の練習を積むようにしましょう。
自分の意見を書くことに慣れよう
新宿高校は例年と同様であれば、第三問で本文の内容を踏まえ、経験や見分を含めた考えを述べる問題が出題されます。
こちらは英作文と同様に分かりやすく人に「伝える力」だけでなく、「筆者の意見をまとめる力」も必要になります。
この力に関しては要約をして場数を踏むしか伸ばす方法はありません。ただなんとなく現代文を読んでいるだけでは力がつかないので、「筆者の主張」が現れている部分に線を引きながら読み、「○○字で要約するとどうなる?」と考えて書いてみることをしてみましょう。
筆者の意見をまとめる練習を積むことで、文章の要旨もとらえられるようになり、読解力も併せて向上するでしょう。
数学の問題構成(新宿高校公式HPより引用)
□1 数と式、図形、関数、資料の活用
数と式、図形、関数、資料の活用の各領域に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解及び数学的な技能に関する能力などをみる。
□2 関数
関数に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、問題を総合的にとらえて論理的に考察し処理する能力や、問題解決に至る考え方や計算の過程を的確に表現する能力などをみる。
□3 平面図形
平面図形に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、見通しをもって論理的に考察し処理する能力や、推論の過程を的確に表現する能力などをみる。
□4 資料の活用
資料の活用において、事象を数理的に考察し処理する能力や見通しをもって論理的に考察し処理する能力などをみる。
事項作成校問題の多くは第四問で「空間図形」を出題しますが、新宿高校は「資料の活用」を出題するのでその点対策に注意が必要です。
数学の対策
数学が苦手な人:基本的な問題を落とさないための基礎固めを徹底しよう!
教科書レベルの公式や定理を押さえて、基本的な参考書の問題は完璧にしておくことが必須です。
基礎知識を応用して解いていくので、基礎知識が固まっていなければ話になりません。
そして、基礎知識が固まっていれば解ける問題も必ず一定数あります。(特に各大問の第一問)
満点を取る必要のある試験では全くないので、解ける問題で得点することが重要です。
私のように数学が苦手な人は、そこで落とさないことが、この教科で差をつけられないための戦略になってくると思います。
解けない問題は諦めて、解ける問題で確実に得点を重ねられるように、過去問演習の段階から本番を想定して練習しましょう。
数学が得意な人:数学で差をつけられるようにしよう!
数学が得意な人はここで差をつけられるといいですね!
基礎固めだけで終わらせず、受験期の秋頃からは難易度の高い私立高校や他の自校作成校の問題に挑戦してみましょう。
まとめ:基礎を固めた上で、応用力をつけて突破せよ!
やはり、結論としてはこのことにつきます。
「基礎固めが大切とか、そんなことわかってるよ!!」
と思う方は多いと思うのですが、あなたは以下の質問に自信をもって「はい!」と答えられるでしょうか。
「持っている英単語帳に載っている単語は全部2秒以内に日本語訳を言えますか?」
「数学の問題集は全ての問題の解き方を説明できるまでやりましたか?」
「現代文の問題集では全ての問題の正解の根拠を示すことができますか?」
「前回の模試の反省点はしっかり洗い出せていますか?」
全ての質問に「はい!」と答えられる方は全く問題がないです。
自分自身で学習の仕方を工夫し、偏差値を上げていく勉強ができています。
しかし、「そこまではできてないなぁ…」と思った方が大半なのではないでしょうか。
新宿高校に合格するためには、一般的な学力では難しいです。
周りの人たちと差をつけていく必要があるのです。
以上の質問に「はい!」と答えられるような勉強をしていきましょう。
ちなみに武田塾では…
武田塾では先程の質問に「はい!」と答えられるような指導を行っています。
英単語は毎週口頭でどのぐらい暗記ができているか確認しますし、
現代文の参考書は、正解の根拠まで理解できているか生徒さんに根拠を説明してもらいます。
数学の問題も解き方の道筋を口頭で確認します。
そうすることによって、基礎を漏れなくしっかり固めることができ、その先に応用力も見えてくるのです。
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