0.はじめに
こんにちは。武田塾 大泉学園校です。
中学3年生の方はそろそろ受験校決定、そして中学2年生の方は高校選びを開始した時期なのではないでしょうか。
学部も多様である大学とは違って、多くの高校での学科は1つですから、高校間の違いはそこまでないように感じますよね。(高校の学科は専門学校を除けば「普通科」を志望する学生が多いと思うので、今回は「普通科」に絞って話を進めていきます。)しかし、校風・授業方針・部活動・イベント等において高校ごとに大きな違いがあります。
高校ごとに違いがあるのであれば、中学生のみなさんは自分自身に合う高校に進学したいですよね。そして、親御さんは子どもに合う高校に進学してほしいですよね!
そこで今回は「高校選び」における重要なポイントを3点紹介したいと思います。
1.高校選びにおける重要なポイント 選
1.校風
「我が校は文武両道に力を入れています!」
「高校生活におけるイベントに注力しています!」
「講習が充実しており、塾に行く必要がありません!」
「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されており、実践的な学びの場を提供しています!」
等、各高校それぞれが売り出している特徴があると思います。
その特徴がいわゆる「校風」です。
(各校が売り出している特徴は誇張されている可能性があるので、高校見学や、通っている生徒さんに話を聞くことが必要です。)
どのような高校生活を送りたいか、ということを考えた上で、校風と合っているかどうか照らし合わせて考えましょう。
例えば「部活動には入らず、勉強に集中したい!」と考えている方がいらっしゃるとします。そういった方が「文武両道」を掲げている高校に入学するのはどうでしょうか。
文武両道を掲げているため、部活動への加入率が高く、肩身の狭い思いをしてしまうかもしれません。
しかし、「勉強したい人が思いっきり勉強できる場を提供している」ような高校であれば、そのような思いをする可能性は低くなりそうですよね。
校風と自身の考えが一致しているからと言って、充実した高校生活が送れるとは限りませんが、選択の一要素にする価値は十分にあると思います。
2.通学距離
通学距離もしっかり考慮にいれましょう。
電車に乗っている時間は何分なのか、
乗り換えは何回か、
大学の最寄駅から大学までは何分かかるのか…。
「行きたい高校だったら、遠くても頑張って通える!」
そう思っている方は少なくないのかもしれません。
しかし、実際に通い始めてみると通学距離が長いことは予想以上に大変であることに気づくと思います。
また、通学時間を有効活用できれば良いものの、スマホをダラダラいじってしまったり、寝てしまって無駄にすることを続けていれば、早く帰って時間を有意義に使っている人と、大きな差をつけられてしまうことになります。(特に大学受験の勉強において)
例えば通学時間が1時間半の人と、30分の人がいるとします。
1時間半の人は1年間で約360時間(【20日×1ヶ月×90分】÷60)で使います。30分の人は1年間で約120時間(【20日×1ヶ月×90分】÷60)です。つまり、約240時間も1年間で自由に使える時間に差がついてしまうのです。
電車の中でも有意義に時間を使えれば問題ないものの、長距離の通学は身体的に疲労もたまります。通学に多くの時間を割こうとしている方は今一度考えてみても良いかもしれません。
3.大学選び
どの大学に進学したいか、具体的なビジョンは今の段階ではなくて構いません。しかし、「どのような大学に進学したいか」「興味のある学部はどこか」といったことは最低限考えておくべきです。
なぜなら、それによって高校選びも変わってくるからです。
例えば、「○○大学に行きたい!」というような強い意志が今からある人であればその付属高校を目指すのが良いでしょう。
しかし、大学の志望学部がきまっておらず、その大学よりもいきたい大学に出会う可能性のある人であれば、付属高校はやめておいた方が良いでしょう。
また、「MARCH以上の大学に行きたい!」というような人であれば、MARCH以上の合格者数ができるだけ多い高校に進学したほうがよいですよね。
そのように、大学受験もある程度見据えて高校を選んでおくことが、後悔のない進路選択に繋がると思います。
4.自分の気持ち、直観
ここまで具体的なことを述べてきましたが、最後に大切になるのはあなたの「気持ち」です。
様々な情報を調べて、親や周りの人からの考えを聞いていく中で、自分の軸がぶれてしまっているひとはいないでしょうか。
高校選びはあなたの人生に関することです。
周りの人の人生ではありません。
あなた自身の「ここに入学したい!」という気持ちを大切に選びましょう。
2.最後に
いかがでしたでしょうか。
ここまで高校選びにおける重要な点を解説してきましたが、どれだけ調べても不安がなくなることはないと思います。
また、選択に関して後悔してしまう可能性も0ではありません。
しかし、どの選択肢を選んだとしても「正解」にできるかどうかはあなた次第です。自分が信じた道を、前進し続ければ、必ず「この高校に入学してよかった」と思える日が来るはずです。
筆者は高校で授業についていけなくなり、大学受験も一度は失敗して、この高校に入学したことを後悔しました。
しかし、浪人生活、その後の大学生活で大きく自分を変えられたことで、「この高校に入学してたからこそ、今の自分がいる」と思えるようになりました。
高校選びは考えに考え抜き、試験ではベストを出し切りましょう!自ずと道は切り開かれていくはずです。