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【MARCH】青学や立教の人気が変動!?近年の大学入試の動向とは

【大学受験】近年の大学入試の動向とその影響を解説!

こんにちは!武田塾大泉学園校です!

唐突ですが、皆さんは近年の大学入試が大きく変化しつつあるということをご存知でしょうか。

実は最近の各大学の入試の方式の変化によって、受験者からの人気が変わりつつあります。

その大きな例としてMARCHの中でも抜群の人気を誇っていた青山学院大学や立教大学をMARCH・早慶志望の人が併願しにくくなったことが挙げられます。

では、なぜそれらの大学が併願しにくくなったのでしょうか?

今回は近年の大学入試の変化とそこから見る影響について紹介して行きたいと思います。

 

 

そもそも大学入試はどのように変化しているのか

そもそも、近年の大学入試の変化傾向の始まりは2018年に文部科学省が告示した高等学校の学習指導要領改訂に原因があります。

この改訂は文部科学省が定めた思考力や判断力などを兼ね備えた新たな学生像を世の中に生み出すために行われたのですが、その第一段階の変化が2021年より大学入試共通テストが実施されたことです。

さらに、この変化の波はまだまだ続き、「日本史」「日本史探究」「世界史」「世界史探究」に変更され、新たにその2つの科目を折衷した「歴史総合」の追加や「数学C」の復活の他に、「情報」というこれまでにない全く新しい必修科目の追加もありました。

2022年度から高校生になった学生はこれらの新科目の試験が実施される入試に対応していかなければいけません。

 

各私立大学の入試が併願しにくくなったのはなぜ?

これらも元をたどれば、学習指導要領の改定が原因で、各大学も文部科学省の動向に注視しているようです。

それでは、どのように私立大学の入試が変化しているのでしょうか?

青山学院大学と立教大学を例にとって見ていきましょう。

 

青山学院大学

まず、青山学院大学ですが、その受験方法は大きく分けて3つあります。

個別学部入試 ②全学部入試 ③共通テスト利用入試

この中で一番大きく変わったのが個別学部入試で、以前は大学が独自試験を課しその結果で合否を決めていたのですが、2021年度からほとんどの学部で独自試験を廃止し、共通テストの点数+小論文の合計点で合否を判断するようになりました。

このため、他の大学と併願するためには小論文の対策もしなければならず、非常にコストのかかる入試となってしまいました。

「じゃあ、残り2つの入試で併願すればいいじゃん」と思った方ももちろんいるでしょうが、残り2つの入試に関してはいずれも募集人数が個別学部日程と比べて10〜20人程と、非常に少なく設定されているので、確実に合格を狙うには少し心許ない入試となっています。

 

立教大学

続いて立教大学ですが、入試方式は2つあり、こちらはより特徴的に変化しました。

全学部入試 ②共通テスト利用入試

立教大学は以前までは行われていた個別学部の入試日程を全て廃止して全学部入試へと一本化し、さらに各入試の英語の独自試験を文学部を除いて全て廃止して英検などの外部試験のスコアを点数に換算するという方式に変更しました。

この立教大学の入試もやはり、別途で外部検定の試験を受けなければならず、非常にコストのかかる入試となっています。

 

これらの変化の影響とは

このようにして、学習指導要領の改定に基づいて私立大学の入試が変化したことにより、対策を絞って多くの大学を併願して受験するという昔ながらの受験戦略は非常に難しいものとなってきました。

この結果、MARCHの中に限らず日本の大学の中で大きな人気を誇っていた青学や立教などの特殊な変化が起こった大学の入試を避ける受験生が増えるようになり、以前よりも、それらの大学以外を多く併願しようする風潮が起こり始めています。

 

この他にも私立大学を併願しにくくなった理由があるので、それらを見ていきましょう

 

緩和されたの?大学入試の定員厳格化について

皆さんはこの大学入試の定員厳格化についてご存知だったでしょうか。

この制度について少しお話しさせていただくと、「大学入試で定員以上の合格者を出した場合、国はその大学に対して補助金を減らしますよ」という制度です。

もともとこの制度は文科省が2016年に設定した「若者を大都市圏の大学に集中させないための措置」と考えられて実施されてきましたが、大学側は入学辞退者を見越して定員よりもかなり多くの合格者を出していたのですが、この措置により仕方なく補欠合格者を多く出すことで対策を講じました。

しかしながら、補欠合格を出す頃には多くの受験生がその進学先に入学金などを振り込んでおり、実際に入学する人というのは大きく減っていきました。

このため、募集定員の少なくなったMARCHや日東駒専などの大学は早慶などの第一志望とともに併願され、滑り止めの大学として受けている上位の受験生が合格し、本来合格するはずの受験生層は少なからず減っていきました。

このことを見た文科省は2023年度よりこの定員厳格化を解除したため、再び多くの受験生に対して合格が出せるようになりました。

これらのことから、昨今話題になっているMARCHや日東駒専の難化傾向は徐々に緩和していくのではないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は最近大きく変化する大学入試について取り上げていきました。

今後もこのような大学入試の大きな変化について我々受験に関わる人間は非常に深く注意して見ていますが、皆さんにとっても今後の入試の動向が把握できていれば、大きなアドバンテージになることは間違いなしです!

ぜひ今回取り上げた情報をもとに、より深く大学入試を理解していただけたらと願っています!

 

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