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一橋大学の世界史は悪問か~過去問を見ることの必要性~

一橋大学の世界史は悪問か~過去問を見ることの必要性~

 

皆さんこんにちは

武田塾大泉学園校です

本日は「悪問」に付いて話していきたいと思います

世界史や日本史の入試で度々ネットを賑わせる「悪問」ですがその過去の事例についても話そうと思います

スクリーンショット 2023-03-14 131429

 

 

 

今年話題になった問題

今年(2023年)入試において一橋大学前期試験世界史の問題が一部で話題になりました

それは悪問なのでしょうか

問題は「1963年, アフリカ統一機構 (OAU) が創設された。しかし地図中のAとBがOAUに加盟したのは、それぞれ1975年と1980年であった。 OAU加盟が 10年以上後となった経緯について、AとBの内外の状況に言及しつつ、説明 しなさい。 その際、 A と B それぞれの宗主国と独立後の国名を明記すること」といったものです

この地図中のAとBがそれぞれAがモザンピーク、Bがジンバブエになる

これを地図だけで回答することが緊張しながら試験を受けている受験生にとって容易でないことは想像がつくだろう

一橋大学の世界史は大問3つであり、大問2はこの一問しかなかったためこの国名が出てこないと絶望がすごいものだろう

しかしこれは悪問なのだろうか

過去の事例を見ながら比較していきたいと思います

 

 

過去の悪問

 

私としては大手予備校の解答速報が割れるような問題は多くの受験生が学習する範囲を逸脱しており、問題自体に問題があると感じるが入試で出題された悪問をまとめた本をまとめた本もある

それがこのhttps://amzn.asia/d/fWS8KP2 

 

「絶対に解けない入試世界史」シリーズである。この本はこれまでで3冊出版されていることからも世間の出題ミスへの厳しい眼差しが見られるだろう

この本では早稲田大学、慶応大学、一橋大学、上智大学などが常連として挙げられている

 

この本に関する記事があったのでここで紹介します

https://www.sankei.com/article/20150129-XFMXVW53GRPTPKHVVT3IMTD44Q/

こちら産経新聞の記事です

この記事に紹介されている問題を紹介すると「仏教の八正道に入らないものは『正見』『正精進』『正則』『正命』のうちどれか」このような問題があると言われています

 

 

 

各大学の入試の特徴から見る悪問の違い

世界史の悪問にはいくつか傾向があります

その中には「問題が日本語として成立していない」「読解力だけで回答できる問題」「知識が教科書の範囲を大きく逸脱している」「知識が歴史上重要と思われない」といたいくつかの要素がります

私立大学では用語のレベルが世界史の一般的な学習からは大きく逸脱している物が多いです

それは世界史の試験で差をつけることの必要性、専門の作問者ではなく、研究者が問題を作成していることなどが挙げられます

 

冒頭に提示した問題はこのように分類すると知識的な逸脱が見られるとは思います

 

 

一橋2023年世界史は悪問なのか

 

一橋世界史は悪問かと言われると難しいものがあると思います

世界史で何を求めているのかということが出てくるものだと思うので断言は難しいと思います

今回の問題だとアフリカの地図を覚えている受験生がいるかと聞かれたらほとんどいないと思います

当塾でも世界史受験の生徒がアフリカの地図を暗記しようとしていた場合は本人が好きでやっているのではない限り止めると思いますし覚えろとは言いません

それが世界史を学ぶ上で特別必要とは思わないからです

 

今回の問題で出てきた「ジンバブエ」これは大ジンバブエであったり、ハイパーインフレなどで世界史をやってる人なら知ってる人は多いともいえます

モザンピークは大航海時代の範囲で出てくる

これらのことから連想しろと言われればそれまでである

しかしそれが受験本番の緊張感の中できるかと聞かれるとかなり厳しいところではある

だがこれこそが一橋大学が求めている能力なのではないか

こう考えると問題の見方が変わると思う

 

この問題など一橋大学は歴史の意義などを聞く設問が多い

それを知っていて、一橋大学の対策をしてきた人は比較的焦りが少なかったのではないか

 

 

 

過去問対策の必要性

今回の問題は視点によっては悪問と言えると思いますが求めている能力を考えると悪問とは言い切れないと思います

 

ここまで見てきた悪問はそれぞれ難関大のものでした

しかし悪問にも傾向はあります

悪問の中でも知識が求められるものや、論述式問題など傾向があります

それは過去問によって学ぶべきことでもあります

 

一橋大学の世界史は連想を必要とするからどんな答え方をされても大丈夫な勉強を勧めていた場合は対応がしやすくなります

 

これはどの大学にも言えることです

過去問を見てみると解けない問題が多くあると思います

しかし過去問を見るとどのような応力が要求されているかがわかりやすいと思います

それが過去問を見ることの意義です

過去問は直前期に練習としてやる使い方もありますがどのような力をつける勉強をするのか、それを見定める必要があります

なので過去問は早い時期に見てみてください

 

例えば早稲田の文化構想学部では写真を見て解く文化史の問題が出題されています

なので文化史では資料集が必須になります

新たに受験生になる皆さんは極力早い段階から効果の高い勉強をできるように工夫してみてください

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