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話題のAIは受験勉強に活用できるか(世界史で実験)

 

話題のAIは受験勉強に活用できるか(世界史で実験)

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はじめに

こんにちは武田塾大泉学園校です

本日は今話題のAI「chatGPT」は受験勉強に活用できるのか調べたのでそのことについて話していこうと思います

ですが前提としてこれを書いているのは2023年3月8日であり、AIの知識は日々知識を蓄積して成長しているため現時点でのものになります

 

このAIはどんなもの

ChatGPTとは

この疑問の回答としては

「ChatGPTは、OpenAIが開発した自然言語処理のための大規模な深層学習モデルです。GPTは、Generative Pre-trained Transformerの略で、Transformersというチュートリアルを使用しています。

ChatGPTは、数十億単語のテキストデータを学習し、その結果、自然な文章を生成したり、文章に関する質問に答えたりすることができます。ルールなどを学習しているため、非常に自然な言語処理が可能になっています。

ChatGPTは、様々なタスクに適用することができます。例えば、文章の生成、文章の翻訳、要約、質問応答、文書分類などが挙げられます。ChatGPTは、その柔軟性と高い性能のために、現在、自然言語処理の分野で広く利用されています。」

とAI自身が回答してくれています

このAIはネット上にある膨大な文章データをもとにAIが学習し、その回答を生成するものになります

日々精度は向上していますが疑問を呈されることも多いものになります

 

失敗例

このAI使用時の失敗例として社会学者で立命館大教授の岸政彦先生が実験をされていますので紹介します(遊び半分ですが)

 岸政彦先生が自分自身のことについて聞いてみたことろ頓珍漢な回答がかえってきたそうです

参考までにWIKIPEDIA(こちらも正確性に課題のあるサイトですが)を見てみるとhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B8%E6%94%BF%E5%BD%A6

明らかにAIがでたらめな人物に関する回答をしていることがわかります

このようにまだ正確性に関して問題をはらんでいることがわかると思います

 

実際に受験勉強で使うことができるのか

ここからは「大学受験勉強に使うことができるのか」という視点で見ていこうと思います

今回は世界史に関して実験してみようと思います

 

世界史で実験

 

問題紹介

今回は日本大学2022年度の入試問題を一部借りて実験してみたいと思います

出典はこちらのリンクになります(https://www.nihon-u.ac.jp/admission_info/application/past_test/n/

大問1は正誤問題になります

問題文は「オスマン帝国に関する(1)~(10)の文abの正誤を判断し、下の例にしたがってマークしなさい。」

となっているのでマーク用紙がない今回は一文一文の正しいか判断させる形式で実験します

 

 

実践

実践していきます

ここからは私がAIに質問した文章はQで、回答はAで示します

問一

a オスマン帝国は13世紀末にバルカン半島北部のアドリアノープルを首都に建国された。

b バヤジット1世は、14世紀末にハンガリー王を中心とするヨーロッパ連合軍を撃破した。

 

Q「オスマン帝国は13世紀末にバルカン半島北部のアドリアノープルを首都に建国された。この文章は正しいですか」
 

A「いいえ、説明は正しくありません。オスマン帝国は1299年に建国され、最初の首都はビュザンティオン(現在のイスタンブール)でした。その後、首都はエディルネに移され、1453年にオスマン帝国が東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを征服した後、イスタンブールに移されました。アドリアノープル(現在のエディルネ)は、15世紀初頭に一時的に首都として使用されましたが、オスマン帝国の歴史の大部分で主要な都市として機能しました。」

 

Q「バヤジット1世は、14世紀末にハンガリー王を中心とするヨーロッパ連合軍を撃破した。この文章は正しいですか」

 

A「いいえ、説明は正しくありません。バヤジット1世は、15世紀初頭にオスマン帝国の第4代スルタンとして統治しました。彼は、1396年にヨーロッパ連合軍との間でニコポリスの戦いを戦い、オスマン帝国は敗北しました。その後、バヤジット1世は捕虜として捕らえられましたが、数年後に解放されました。バヤジット1世は、オスマン帝国の拡大と強化に大きく貢献し、彼の治世中に多くの征服が行われましたが、彼はハンガリー王を中心とするヨーロッパ連合軍を撃破したわけではありません。」

 

 このようになりました

 

AIを講師が採点

一文目

この設問をAIは「誤答」としました

これはAIが正解です

しかし正解だからといって信用してはいけません

オスマン帝国は1299年に建国されたと言われています

しかし最初の首都はビザンティオンではありません

今日のイスタンブールで有り、過去にはビザンティオンやコンスタンティノープルと呼ばれた都市はビザンツ帝国の首都として繁栄した歴史を持ちます

そしてその年は1453年にビザンツ帝国のものになりました

AIの回答を読んでみると首都が現在のイスタンブール→エディルネ→イスタンブールとなっています

征服前から他国の王朝の首都を首都にするなんて言ってることがメチャクチャなので間違っています

 

 

2文目

この問題は正誤を判定することが問題であり、AIは「誤り」と回答しました

これはAIが誤答です

バヤジット一世は1396年にニコポリスの戦いに勝利しました

しかしこの回答では敗北し捕虜にされています

バヤジット一世が捕虜になったのはアンカラの戦いでティムール軍によってであり、中途半端な知識でつなげたような回答になっています

これは良くない回答と言えるでしょう

また、数年後開放されたと記載がありますがこれも間違いでティムールの捕虜になった翌年なくなったとされています

この回答はかなり頓珍漢ですね

 

結論

今回の検証ではAIの回答をがそれっぽい回答を作成することには成功しています

しかしそれっぽく知識をつなげただけで頓珍漢な回答が生成されてしまいました

このようなAIを使う際には出てきた用語をピックアップし、復習に使う程度に留めておくほうがいいと思われます

なので受験においては信用できる情報(参考書等)を使う方がいいですがキーわーそが思い出せないときに関連語句を思い出すために使用するなど方法を考えてみてください

 

 

 

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