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【勉強法】武田塾の世界史 問題後の復習法

 

【勉強法】武田塾の世界史 問題後の復習法

 

 

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はじめに

こんにちは武田塾大泉学園校です

本日は武田塾で行う世界史の勉強法について話をします

 

前提ですが世界史は知識量が必要とされる科目です

そのためインプットの際には工夫が必要です

しかしそれは前提として多くの人が気をつけて取り組んでいると思います

なので今回はおろそかにされがちな

「復習」にも着目しながら新受験生に向けて世界史の勉強法を話していこうと思います

 

問題を解いた後にやるべきこととは

 

問題を解いたあと、皆さんは何をしていますか

「丸付けして復習」

この回答はとても一般的なものだと思います

しかし実はそれでは不足しています

丸付けしたあとの復習をより細かく解体してみてください

多くの人が「不足している知識の確認」を行うと思います

ですがこの段階でもまだ足りません

本来は「知識の確認、隣接範囲の復習、

間違いの分析、苦手分野の確認、問題の分析」などやることは多岐にわたります

 

実践編

 

問題

早稲田大学教育学部2022年度一般選抜世界史

https://www.waseda.jp/inst/admission/other/2022/01/21/11586/

大問1(3)

 

(3) 14~15世紀の西ヨーロッパの社会経済について、誤っている説明はどれか。

a 貨幣経済が発展した。

b フランクフルトの豪商フッガー家は、神聖ローマ皇帝にも融資していた

C 羊毛は主要な国際商品だった。

d ロンドンは北海貿易の中心のひとつだった。

 

世界史選択の人は一度考えてみてください

 

 

正解はbです

ではそれぞれの方法でこの問題を復習していきましょう

 

知識の補完

この問題を解くためには

「14~15世紀に於けるヨーロッパ史の知識」が求められます

そのうえでそれぞれ選択肢を見ていきましょう

最初はa

「貨幣経済が発展した」

とても簡潔な一文になっています

この文章の肝は「貨幣経済」が特筆される時代として14~15世紀は適当であるか

といったところになります

この回答が不正解であることからわかるように

「貨幣経済が発展した」のは14世紀以降のことになります

復習をするときには「なぜこの時代に貨幣経済が復活したのか」

「それ以前の時代ではなぜ発展していなかったのか」

を考えてください

それぞれ回答例を挙げると

「農業生産の増大が余剰生産物を生み出し、

都市での交易が盛んになった。

十字軍遠征などで大規模な物資の交流が盛んになった」

「それ以前の時代では荘園内での経済にとどまっていた。 

フランク王国分裂後は金貨、銀貨の鋳造料が減少していた」等が挙げられます

それぞれ14~15世紀の歴史認識を有していれば回答できるものになります

 

続いてC

「 羊毛は主要な国際商品だった。」

この文章も簡潔なものになります

考える点としては「羊毛」の歴史がすぐに頭に浮かぶか

当時の国際交易における商品、各地域での輸出品についての知識が必要とされます

「羊毛」はどこで生産された商品でしょうか

これは簡単な問題でこの時代の羊毛といえばイギリスです

当然ながら関連してエンクロージャーの話も思い出していただきたいものです

羊毛がイギリス社会に与えた影響は教科書にも多く記載されています

それだけの影響があったのは羊毛に商品価値が高かったからにほかなりません

また、フランドル地方を巡る闘いの歴史もここで確認していただきたいです

 

続いてD

「ロンドンは北海貿易の中心のひとつだった」

これも14~15世紀の貿易ときいたらピンときてほしいものですが

この時代といえば「東方貿易・北ヨーロッパ商業圏」のそれぞれが挙げられます

言い換えれば「ロンバルディア同盟・ハンザ同盟」がキーワードになります

今回の設問ではロンドンに付いて問われているため

地中海から離れた北海・バルト海交易側の話になりますが地中海側の話も説明できるか確認しておいてください

 

そして今回の正解となったb

「フランクフルトの豪商フッガー家は、神聖ローマ皇帝にも融資していた」

この文章の何が間違っているのか

それはフッガー家がフランクフルトではなくアウクスブルクで栄えた点になります

 

こう言われてしまうととても簡単な知識を問われていることがわかります

知識は入念に確認しましたが問題を解く上で本当に基礎レベルだったのです

 

間違いの傾向分析

今回この問題を選んだのは「誤りを選ぶ」形式だからです

この形式を苦手とする受験生は多いように感じます

今回の問題では有りませんでしたが

「すべて正解の場合はeをマークせよ」

なんて書いてあった日には更に苦手意識が強くなる人もいると思います

ですがこの問題を分析してみましょう

この問題の問題文と選択肢にはそれぞれキーワードがあります

まず問題文には「14~15世紀」

Aには「貨幣経済」

Bには「フランクフルト・フッガー家」

Cには「羊毛」

Dには「ロンドン・北海貿易」

となります

今回AとCは単純な知識問題になっていますが

BとDとにはキーワードが2つ含まれています

つまりその関係性を間違えると引掛けが作りやすくなります

今回の問題を抽象化すると「場所・人(家)・都市名」が鍵になっています

それぞれ地理を理解していれば間違えないものですが単純な暗記だとつまずいてしまいます

つまりこのような問題の対策には

「地名・人名・歴史事象」をしっかりと連動させながら覚える事が必要になります

 

分析のポイント

それは「抽象化」です

今回は選択肢をそれどれより大きな単位に抽象化することで分析を行いました

この行動の利点としては応用して次の勉強に繋げやすいことです

今回は「14~15世紀」がテーマでしたのでそれに関連する知識の復習として

「メディチ家はどこで何をしていた家か」

「当時の王朝は何朝で代表的な人物は誰がいるか」

といったように勉強を広げることができるようになり勉強するときの着眼点を増やすことができます

また、復習の際に効率的に確認することもできます

これは抽象化をすることで間違いを選ぶ問題に限らず正解を選ぶときにも使うことができます

間違えた理由を分析するときにも抽象化を行うことで

どこでひっかかったのかを見つけやすくすることができます

 

うまく抽象化するには

最初からこのような分析を行うことは難しいかもしれません

その場合は問題に出てきた歴史用語が

「人名・地名・王朝名・戦争・国内問題・経済・政治問題」などより大きなジャンルに分けてみてください

その上でそれぞれのくながりに関する知識をインプットする

それが流れまで覚える復習になります

そこまでできてようやく「復習」完成になります

 

まとめ

今回は主に復習に重点を置いて世界史の勉強についてお話しました

世界史は読んでいる中でわかった気になる、

覚えた気になって本番で取れないことも多い科目です

復習などは自分で確認するポイントを考えながら行ってください

また、一人では難しそうな人や

勉強計画に不安がある人はぜひ一度お近くの武田塾校舎に連絡してみてください

いつでも受験相談でお待ちしております

 

 

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