【世界史用語集】武田塾ルート2023-2024参考書解説-世界史編-
こんにちは武田塾大泉学園校です
今回から数回にわけて武田塾のルートで使われる参考書の説明をしていきます
その初回となるのは「世界史用語集です!」
参考書基本情報
本日紹介するのは
全国歴史教育研究会編 『世界史用語集』2018年山川出版
です
この参考書は2種類あり、それぞれの外見は
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このような参考書になります
2冊の違いは「アプリが付属しているか」の一点になります
学習にスマートフォンを活用したい人であればどちらでも、
スマホを見ると遊んでしまう人は右の本がおすすめです
なぜ、「用語集」なのか
なぜ初回に教科書や資料集と言ったメジャーなものではなく「用語集」の紹介をもってくるのか
それはこの参考書の使用時間が大変長いからです
受験において必須となることが多くのっている参考書です
皆さんに声を大にして伝えたいのは「用語集を侮るな」ということです
この参考書の構成
この参考書を一言で説明すると「辞書」です
この参考書には山川出版から出ている教科書に準拠した順番で用語とその意味が解説されています
一応各社教科書への頻出度ごとに7段階の分類がなされており、
頻出度が高いものは赤字で記載はされていますが
七社の教科書を比較して
一社にしか記載がないようなマニアックな用語まで網羅的に解説がなされています
末尾に索引がある以外は
ほとんど図や表などはなく各歴史用語を玄子にて説明しているのが大きな特徴でしょう
なぜこの参考書がルートに導入されているのか
なぜこの参考書が武田塾の世界史ルートに導入されているのでしょうか
その答えは単純
「変えが効かない参考書」であり、この参考書を必ず必要とするのです
一般的な教科書、講義系の参考書は歴史事象を時系列に沿って扱います
例えば「オクタウィアヌスは、
プトレマイオス朝エジプトのクレオパトラと結んだアントニヌスを前31年アクティウムの海戦でやぶった。
翌年、プトレマイオス朝が滅亡し、ここに地中海世界の政治統一が名実ともに達成された。」
(福井憲彦ら著「世界史B」東京書籍2017 51ページ)といったように文章として説明しながら時代を勧めていくのです
しかし用語集は「歴史用語」に主眼を置きます
そのため用語集で「アクティウムの海戦」を見ると
『アクティウムの海戦 Actium ⑦ 前31 ギ リシア西岸沖で,
オクタウィアヌスがアン トニウス・クレオパトラの連合軍を撃破した海戦。
この結果、地中海の周辺諸地域は ローマの下に統一され,ローマの内乱状態は終了した。』
(全国歴史教育研究協議会編「世界史用語集」山川出版2018 26ページ)
といったように出来事一つ一つを扱うことができます
出来事に主眼を置くため解説は詳細になりますし、一つ一つの知識の整頓が行いやすいです
そのため他の講義系参考書や問題集では代替不可能なのです
この参考書の活用法
インプット編
この参考書は単体では完結しません
必ず教科書や講義系参考書と併用してください
この参考書は「用語に主眼を置く」という強みでもある点が同時に弱みでもあります
当然1用語に絞って解説されているためその歴史的意味や位置づけがわかりにくいのです
この参考書は最初に使うものではないです
最初にインプットのため教科書や講義系参考書を読んで下さい
その中で出てきた人名や太字、
赤字などで強調されている用語の中dえ読んできて自分がわかりにくいと感じたものを調べてください
インプットにおいてこの参考書は復読本です
アウトプット編
この参考書をアウトプットに使う方法は一つ
自問自答の確認です
突然
「前漢の武帝ってどんな人?」
と聞かれたら回答できるでしょうか
教科書などを読んだだけでは回答しにくいと思います
ですが知識を整理するとは「歴史の流れから一つの用語を抽出する」
もしくは「用語を歴史の流れの中に位置づける」その両面があります
先程の問題是あれば前者の形式であり、このような参考書でしか扱いにくい問題です
「武帝 7前156~前87 前漢の最盛期を現出した,
第7代皇帝 (在位前141~前87)。 はじめての年号「建元」を制定した。
54年におよぶ統治期間中, 中央集権化を進め、内政では儒学を官学化し,
土木事業を展開した。 外征では,匈奴を攻めべトナム・朝鮮に進出して郡を置いた。
そうした事業のため財政難におちいると,
塩・鉄酒の専売や均輪 平準などの経済政策を実施した。」(同47ページ)
用語集で武帝を調べるとこのような記載になります
自分の中で用語の説明とその確認を繰り返すとその用語を整理でき、
歴史の解像度が上がっていきます
復習編
この用語集を一番使う機会が多いのは「復習」です
なぜなら問題においては用語を聞かれることなど
「歴史用語」が正答の鍵を握っています
問題を解いていて文中、
選択肢などわからない用語が出てくるたびにこの参考書を活用して調べてください
その繰り返しでわからない単語を減らしていくことができれば多くの問題には対応できるようになります
まとめ
本日は「世界史用語集」の特徴と使い方について解説してきました
この使い方を参考にしながら問題集、講義系参考書をより一層活用してください