MARCH目指すなら物理と化学どっちがいいの?
こんにちは
武田塾大泉学園校です!
今回は、MARCHの理系を目指す皆さんがぶち当たる問題であろう
「物理と化学どっちがコスパいい問題」です!
東大や早慶は2科目ですが、MARCHでは理科が1科目でいいので現役生でも受けやすいのが良いですよね!!
しかし、どっちを選ぶべきかというのはとても悩ましい問題だと思います!!
結論から言うと「適正によりけり」です。
そんなこと言ったら身も蓋もないですよね…笑
なので、その「適性」とは何かと言う部分に基づいて
この記事を読んでいるあなたがどっちに向いているかをお伝えします!
そして、さらに!
物理と化学それぞれの勉強のコツも紹介するので
ぜひ最後まで読んでいってください!!
物理と化学どっちがいいの?
はい、最も簡単な見分け方は2つあります
好きな方を選ぶか得意な方を選ぶか
です。
好きな方を選ぶ
「いやいや、好きな方選んでも仕方ないでしょ」
と思うかもしれませんが、案外この選び方は馬鹿にできません。
なぜなら、受験というのは常にモチベーションとの戦いだからです。
そのため、少しでも「こっちの科目が好き!」という気持ちがあることは大事なのです。
とはいえ、どっちも嫌いだったり、とりあえずもう時間も余裕がないから得意な方で1点でも多く稼ぎたい!という人も多いですよね。
そういう人にはやはり得意な方を選ぶことをオススメします。
得意な方を選ぶ
お待たせしました、
得意な方の選び方をお教えしましょう!
一番雑な選び方をお伝えすると
数学、特に数Aが得意な人は物理をオススメします。
それ以外はぶっちゃけ化学やった方がいいです。
これには明確に理由があります
MARCH以上の物理において最も必要とされるスキルは
「文章と図から情報を正確に読み取って式を立てること」
です。
これは数学Aで最も必要とされる技術なのです。
「微積は得意なんだけど??」という人もいるかと思います。
しかしここで必要なのは難しい微分積分を解き切るといった計算力ではないのです。
物理をやったことのある人はわかると思いますが、計算で大変な部分ってないですよね?
間違えの原因のほぼ全ては立式にあるはずです。
だからこそ、数学Aの適性こそが物理の適性なのです。
というわけで、数学Aが得意な人は物理を、それ以外の人は化学を選びましょう。
ちなみにですが、東大京大レベルの物理に関しては息をするように微積を使える人は有利だったりします。
それは問題を解く上ではなく、高校物理をより高い次元でとらえるために必要となります。
ここを勘違いして「物理は微積できてこそ!」みたいな言説を広める人がいますが、騙されないようにしましょう笑
化学で必要なのは問題のパターンを覚えることです。
物理でもそうじゃないの?と思うかもしれませんが、高校化学は物理ほど抽象度を高めることができないために、類型の問題しか作れない傾向にあります。
だから普通は化学の方が着実に得点になりやすいのです笑
「覚えるだけ」は誰にでもできますが、「理解する」というのは誰でもできることではありません。だからこそ「覚えるだけ」で点が取れる化学は我々受験生の救いなのです。
例外もある
もしあなたが受験まで半年を切っている時にこの記事を見たなら
ここまでの話は全て忘れてください。
この記事の主題はあくまでも「どっちを勉強するべきか」です。
もう時間がない時期に「どっちを選んで受験するか」ではないです。
では、どっちを選ぶべきか
それは
直近の模試の点数が高い方
を選んでください!!
今自分がとれる最大値を出せる科目で受けましょう。
物理の勉強法
基本的に入試では3題出題されます。その内訳は主に
力学1問・電磁気1問・波動or熱力学or原子1問
です。
そのため、力を入れて勉強するべきはまず力学と電磁気ですね!
ちなみに原子は出題頻度が特に低いので優先度は高くないです。
力学
常に運動方程式を意識して解きましょう!
例えば簡単な問題は
「力学的エネルギー保存に当てはめれば一瞬じゃんw」
とか思うかもしれませんが、ここを甘くみず
しっかりと
図を描く
→矢印を描く
→運動方程式を立てる
→必要ならば保存則に変形する
→問題を解く
というプロセスを意識していきましょう!
電磁気
電磁気は力学に比べて使う法則、式の種類が多いため
非常に何回に見えることがあります。
しかし、よく見ると
・電場と電荷の関係
・磁場と磁荷の関係
・電場と磁場の関係
・磁場と電流の関係
と言った風に法則が意味する物の「関係性」が見えてきます
そこを抑えることで「何がわかっていて何を求めるか」を文章から読み取れば解けるようになります!!
波動
音波と光波の話は別で考えましょう。
同じ波動の問題でも全くの別物です。
音波は粗密の変化(縦波)とそれに付随する
固有振動数、倍音、ドップラー効果などの法則を覚えましょう。
光波は波の性質(回折)と粒子の性質(光線)を使い分けましょう。
ちなみにヤングの干渉実験やニュートンリングのような干渉実験の問題は
一発ネタなのでほぼそっくりな問題が入試で出てくることがあります。
何回も解いて解き方を頭に叩き込んでおくといいでしょう。
熱力学
熱力学は
「比熱」「状態方程式」「四大状態変化」
の3つにわけて学習し情報を整理すると良いでしょう。
また、これに加えて力学と複合した問題
例えば、バネつきのピストンで封じられた気体を熱する問題など
が出題されることがあるので、そういう場合は基本に立ち返って
力学のプロセスで解いていく練習をしましょう。
原子
最も優先度が低いですが、得点は取りやすい内容です。
原子分野は難しすぎて基本的に丸暗記でも点が取れるようなものしか出題できません。
そのため「光電効果」「コンプトン散乱」「E=mc2」「ブラッグ条件」の4分野に対して
それぞれの練習問題を解いておけば問題ないです。
化学の勉強法
化学はほとんどの大学において
理論化学1問・無機化学1問・有機化学1問
といった風に各一題が出題されるので満遍なく学ぶ必要があります。
理論化学
最も難易度の振れ幅の大きい分野です。
MARCH以上の大学の問題を解くにはある程度の高い実力が必要になります。
といってもパターン化の域を出ることはほぼないので
しっかりと演習を繰り返すことで問題なく解けるようになります。
無機化学
化学の中でも特に暗記の要素が強い分野です。
理由は無機化学における錯体や工業的製法の原理の説明が高校範囲を超えるからです。
そのため、覚えるだけで点数が稼げます。
とはいえ錯体の種類や色は数が多く、覚えるのに苦労するかもしれません。
そんな時は高校で配られた資料集を見てください。
錯体の写真が全て載ってるページがあるはずです。
これを見て「視覚情報」として覚えていけば簡単に覚えられます。
有機化学
実力がつけばこんなに解きやすい単元はないでしょう。
また、問題の答えを出した際にあっているかどうか、矛盾がないかを確認できるため
安定した得点源となります。
そのため、実は有機化学は化学の3分野の中では最も勉強のコスパが良い分野です。
有機化学のコツはずばり、
官能基ごとに特徴的な反応を覚えること
これに限ります。
これを全て覚えたらひたすら構造推定の問題を解きましょう。
そうすれば必ずどんな問題でも解けるようになります。
最後に
さて、物理と化学、あなたはどちらの科目を選ぶことにしましたか?
最終的にはどちらを選んでも受かればそれで正義です。
自分の選択を信じて受験してください!!