注
今回の前半部にある社会科を例に挙げた話は今年度高校入学者から始まる新課程ではなく現行過程のお話です。
受験教科による違いについて(受験社会科の場合)
社会科の受験科目と言われると私立大学の入試でも用いられることが多い地理歴史(世界史B・日本史B・地理B)のイメージが強いのではないでしょうか。
ですが目線を共通テストに移すと上記の地理歴史にA科目(世界史A・日本史A・地理A)が加わるだけでなく公民科(政治経済・倫理・現代社会・倫理政治経済)と合計10科目あります。
文系の人はこの中から2科目(同一科目NGのルールはありますが)理系の人は1科目を受験する人が多いと思います。
ですが学校などから無条件にB科目を受けさせられるなど、
選択科目の幅があることが知られていないと感じたので今回はそのことについて書いていきます
前提となる高校のカリキュラムについて 本題に入る前に高校のカリキュラムについて触れておきます。
現在高校の地理歴史科にはA科目とB科目があり歴史だとAは近現代史のみ、
Bは古代史から現代史までの通史を扱うといった違いがあります。
時間数で言ったら学校により差はありますがBはAの三倍ほどかかります。
つまり量が多いのです。
そのため大学受験、
特に科目数の少ない私立大学においてはB科目で試験が行われることが原則となっており国立大個別試験でも同様です。
一方の公民科は授業時間としてはA科目と同程度ですが上位科目がなく、
全範囲を履修するため文系の学部で政治経済を受験科目としているところもあります。
しかし共通テストでは倫理と政治経済両方から出題される上位科目である
「倫理・政治経済」が1科目扱いで存在しています。
共通テスト受験について 共通テストは主に国公立大進学希望者が必要としますが最近では私立大学も共通テスト利用入試、
共通テスト併用入試といった共通テストを成績評価に道いる形の入学試験の定員も増えてきました。
私立大学の入試は複雑化しています。
その中で私が受験生時代見つけたものは具体的な大学名は伏せますが
共通テスト5科目の合計点を見る 国語と英語は必ず必要 あとは高得点三科目 こんな条件でした。
一見おかしいところはないと思います。
ですがこれには抜け穴があって冒頭で紹介したA科目でも認められたのです。
その大学は就職に強く、偏差値もまずまずな名の知れた大学でした。
つまり受験前に情報を得ることで人より有利な受験ができる。
「受験は情報戦」と言われますが科目選択の時点で楽できる可能性があるのです。
なので受験は情報戦と言われ続けています。
ですが国立大志願者はそうもいきません。私は受験生のころ模試で今通っている学部にG判定が出ました。
それは注意不足で公民を選択する場合は
「現代社会」か「倫理・政治経済」以外では受験できないことを確認しておらず、
政治経済で受験してしまったためでした。
ですがその時別の大学を志望していた友人は「倫理・政治経済」、
地理歴史から二科目しか認められないため苦しんでいました。
ですが理系の友人は国立大でありながらA科目が認められていることに気が付き
理系科目により勉強時間を割いた結果夏休みの間で理科の成績を飛躍的に向上させ、
第一志望に合格しました。 彼の場合は本人の努力も相当なものでしたが、
情報を仕入れ、優先度を決めて取捨選択した結果だと思います。
その取捨選択の過程で受験情報を入念に調べることができたために社会科をの負担を減らすことができました
このようなことはよく起こります 私は受験生時代国語と世界史が得意でした
とある私立大受験で共通てテスト併用受験をしようとしたところよく見ると共通テストから高得点二科目、
当日英国数社から二科目選択で受験できましたそこで私は共通テストで成績が良かった世界史と国語を利用し、
当日も同じ科目を受験し、合格しました。
それで必ず合格する自信が持てたからこそ本命の国立前期試験に全力で取り組むことができ、
合格の一因となったでしょう。
その情報を知ってるか知らないかの違いで大きな差が生まれるのです。
だからこそ「受験は情報戦」と言われるのです
ここで私が受験生の時にやって成功したこと、
合格後友達から聞いたことからやっておくべきこと、集めておくべき情報をいくつかピックアップしようと思います。
1. 受験科目を調べる
前述のとおりです。説明は省きます。
2. 事前に大学に入れる機会があったなら行く
これは本番緊張しやすい人や受験勉強のモチベーションが続かない人におすすめです。
効果としては直前期に下見に行く必要がなくなる。迷子になるなど余計な心配を減らすことができる。等です。
本番受験する場所に入ったことがあると精神的に余裕ができます。
私は共通テストを受験した際、その会場が以前訪れたことのある会場だったため比較的緊張を抑えることができました(結果はボロボロでしたが)
共通テストの受験会場は大学入試センターに指定されるので行ったことのある場所、なじみのある場所になるかは運です。ですが私立大学や国立個別試験の会場はわかっていることが多いため(大学キャンパス以外で受ける場合にも募集要項等に書いてある場合が多い)事前に調べておくことをお勧めします。
また、大学自体がモチベーションになる可能性も高くいってみることでその大学へ向けて頑張る気持ちがわいてくることがあります
私は受験前日に学芸大の門まで下見に行き、その景色と都会から離れた場所で流れる静かな雰囲気に圧倒され、もっと勉強すれば……と余計な後悔が始まりました。
そんなとこにならないよう一度見学することをお勧めします
3.大学のカリキュラムや在籍する教授を調べること
これも私の後悔からくる話です。
受験生時代の私は真面目に大学を調べることもしないで教員になりたい=教育学部=愛知教育大!(愛知県在住だったので)と短絡的に志望校を決めていました。
ですがオープンキャンパスに行った友達から社会科の常勤教員が少なく、学びたいと思っていた西洋史の専門教員がいないと聞いて(私はオープンキャンパスすらめんどくさがって行かないで遊んでました)そこからやる気の出ない日々を過ごした後一念発起して東京学芸大学に志望校を変更しました。その時になってようやくカリキュラムを確認した私の二の舞にならないように気を付けてください。
ここからは受験直前期の話です
4.宿は早めに取ろう
前述したように私は愛知県から上京して受験しました。そのため受験前日から東京で宿をとったのですが
その時も失敗しました
志望校を決めたのが遅く、本当に受験することを両親と話したのが12月に模試が返ってきた後でした。
そこから宿を探したのですが……最寄りの国分寺駅や武蔵小金井駅周辺の宿は一切空きがなくなっていました。
そこで中央線沿線で宿を探し始めたのですが中央線の沿線には国立大学が多いため二次試験の日には駅に近い宿で満室続出でした
つまり受験前の負担が少ない場所は事前に埋まりやすいことを知っていた人が当日楽できるのです。
私立大学でも思わぬ大学と日程が被ったため混雑する可能性は大いに考えられるため気を付けてください。
5. 本番前に下見は必要か
私は必要な人間でした。なぜなら方向音痴だから
迷わないためと思い共通テストと国立前期試験の前は下見に行きました
ですが結論から言うと安心感を得るためや最後の追い込みに向けてぉ持ちを切り替えるためのものです
多くの大学では受験当日には案内担当が最寄駅から大学まで随所に配置されており大学まで案内してもらえます。そして同じところに同じ時間に向かう受験生も多くいるため迷うことはよっぽどないと言えるでしょう。
6.お金について
これは受験後の話ですが絶対に気を付けなくてはならない問題です。
私立大学には一般に二回お金を払う機会があります
入学金と授業料です。
どちらにも期限があり、支払わない場合は入学意思がないものとして合格取り消しとなります。
私立大専願であり第一希望の大学・学部に入学できた場合には一括で手続きできるため何の問題もありません。
問題なのは国立大を受験する場合、もしくは第一志望に補欠合格だった場合です
そのような場合では合格後入学金を振り込み合格をキープすると思います。ですが大学によって二次手続きの期限が異なり、国立大後期試験や補欠合格を待つ場合には一度授業料を振り込み、結果判明後に入学しないと決まった場合は返金手続きをする必要がある大学もあります
それを忘れていると第二志望に受かってそこに行くつもりがあったのに浪人する羽目になるかもしれません
高校時代の友人が一人国立後期に手ごたえがあったため引っ越し準備に追われていたら実は不合格で私立大の期限も過ぎているため不合格のショックとともに浪人する現実に襲われていました
そこに関してはそれまでいらないことまで口うるさくいってくるような学校であってもわざわざ確認したりはしないので自己責任でしっかりと情報を集めましょう。
7.奨学金制度について
今は様々な場所から奨学金を借りることができ、学費免除ができる学校もあります。
ですがそのためには事前準備が必要な場合が多くあります。
例えば私は奨学金や授業料免除の申請すらできませんでした。
なぜなら高校の評定が基準値を満たしていなかったからです。
高校時代は受験勉強だけしてがっこうの 授業では寝たり内職を繰り返し、定期テストすら真面目に取り組まなかった結果大学入ってから高校の評定が使われるなど知らずに過ごしてしまいました。
評定が基準値を下回っていると不利になるのは自分なので皆さん気を付けてください。
ここまで様々な分野にわたって書きましたが共通するのは知っていたら実力が出せたり、有利になるが知らない人はどんどん損をするのです
だからこそ受験は情報戦でもあります。
以上