0.はじめに
こんにちは!武田塾大泉学園校です。
みなさんは参考書選び、しっかりできていますか?
なんとなくで選んでしまってはいないでしょうか。
みんなが「良い!」という参考書を、ご自身にとっては間違ったタイミングで使ってしまってはいないでしょうか。
そこで今回は参考書選びのポイントを2点解説します!
参考書での自学自習を推奨する武田塾だからこそ、おすすめしたい参考書選びのポイントがあります。ぜひ参考にしてくださいね!
1.参考書の優劣ではなく、適正を見るべし!
全ての参考書が優れているわけではありませんが、市場に出回っている代表的な参考書にあまり優劣はありません。そこに着目するより、あなたと参考書の相性のようなもの、つまり「適正」を見る必要があります。
「適正」は難易度、タイミング、量に分けて考える必要があります。
難易度
まずは「難易度」について詳しく説明します。イメージできる方も多いかと思いますが、自身のレベルにあった難易度を選ぶということはみなさんが思っているよりも重要であり、できていない人が多いです。
自身のレベルより低い参考書を使ってしまった人は少ないのではないでしょうか。多くの失敗は自身のレベルより高すぎるものを選んでしまうことです。
家を建てるのに、骨組みが出来上がっていないのに屋根を組み立てようとするようなことなのに、意外とみなさん、前後のレベルの参考書を確認することを意識できてないのではないでしょうか?
例えば、英語の文法であれば、「Scramble」や「Next Stage」、「Vintage」を一番初めの基礎だと思って取り組んでいる人も多いと思いますが、理解できない部分が多い人もいるのではないでしょうか?
学校ではそれらの教材を使って勉強している人が多いからこそ、それよりもっと基礎の部分の参考書を探すことが頭にない人も多いと思います。
以上の文法書が難しかったり、文法の授業についていけていない人は
「大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎文法編)」や
「肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本」
に取り組む必要があるのです。
ご存じでしたか?
武田塾ではこの2冊がルートに組み込まれており、基礎から勉強し直すことが出来る仕様になっていますが、これらの参考書は必要ないというレベルの人には中々出会いません。
そのため、多くの人が取り組むべき参考書の難易度を間違っている可能性があると思います。
そのため、自分が取り組んでいる参考書よりも、一段階下のレベルの参考書の理解は完璧かどうか、今一度確かめる必要がありますし、
参考書を選ぶ際にはレベルの幅を広げて検討する必要があります。
タイミング
次は「タイミング」です。
難関大合格者が「この参考書はめっちゃ良い!自分が直前期に使ったんだけどね!」
という本を高1が使っても効率的に成績は上げられませんよね。
直前期に使う参考書は重要事項が簡潔にまとめられているものが多く、たくさん勉強してきた最後に見直すためのものとしては最善と言えるでしょう。
しかし、これから勉強を始める高校1年生にとっては圧倒的に情報が少なく、分かりづらいものになってしまいます。
また、「良い」参考書を調べている人は先に長文の問題集をやってしまったり、「ポレポレ 英文読解プロセス50」といったような難関大を受験する人が総仕上げとして使うようなものを最初に取り組んだりしてしまいます。
本人の状況に合わせて適切な参考書は変わります。
そのため、自分自身が今何年生の何月なのか、実力はどのぐらいあるのか明確にした上で使うべきタイミングの参考書を選ぶようにしましょう。
使うべきタイミングを間違えて使うと、効果は半減してしまいます。
量
最後は「量」です。
個人のおかれている状況によって、参考書のボリューム、すなわち「量」も考える必要があるのです。
例えば数学ですと、
高校3年生に数学をゼロから始める量として適切なのは
「数学IA基礎問題精講」
新高校1年生から数学をゼロから始める量として適切なのは
「チャート式 基礎からの数学I・A」や
「Focus Gold 4th Edition 数学I+A」
です。
これらの違いは問題数という「量」です。
残り時間次第で進められる教材が変わってきます。
そのため前者は効率よく復習をしていく必要があるので量を少なめにする必要がありますし、
後者は時間がある分、多くの問題を解いていきたいので難易度の高い問題が収録されており、問題数も多い参考書を選ぶことが適切でしょう。
1周を終わらせることだけが目的になると、自分の力にならないので、
何周も回すことも含めて参考書の分量が適切なのかを考えるようにしましょう!
2.手に取って確かめるべし!
この時代、このご時世ですが書店で手に取って確かめることもおすすめします。
特にどっちにしようか迷う…といったように数冊の間に大きな差がない場合です。
実際手に取ってみてみると難易度や量も手に取るように分かりますし、
何より「この参考書を全部やりきれそうかどうか」といった
モチベーションに関わる部分もデザインなどをこの目で見ることによって確かめられるでしょう。
[番外編]買ってからは、正しく参考書を使うべし!
・どんなことを身につけたいのか
・なにが出来たらその参考書がクリアなのか
以上のことを明確にした上で参考書に取り組みましょう。
武田塾では「一冊を完璧に」ということを重要視していますが、
完璧に、というのは参考書の一言一句を全て覚えることではありません。
それぞれの参考書で身につけるべきことを全て身につけ、
その参考書でできるようになるべきことが出来たら「完璧」といえるのです。
英単語の1周目であれば、ほぼ全ての単語で1語1訳の意味を2秒以内で答えられるようにするのが「完璧」の条件です。
思い出すまでに10秒以上時間がかかってたら長文では使えないからですね。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
口コミや評判だけを鵜呑みにして参考書を選ばず、
今の自分にとって「最適な」参考書を選ぶことが、合格への近道です。
本日紹介したポイントを踏まえて、参考書を選んでみてください!