0.はじめに
こんにちは。武田塾大泉学園校です。
みなさんは「総合型選抜」という試験の方法を聞いたことがありますか?
旧AO入試の名前が変わったものなのですが、出願書類や面接で合否が決定する試験形式です。
今回はそんな「総合型選抜」の面接に照準をあてて、「対策の仕方」と「よく聞かれる質問20選」を紹介していこうと思います。
「総合型選抜って興味あるけど、面接対策ってどうすればいいの?」
「面接ってどんなことが聞かれるんだろう?」
そんな疑問を持っている方はぜひ、この記事を読んで総合型選抜の面接について理解を深めてくださいね!
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1.面接の対策方法
ステップ1:面接の特徴・マナー・作法・話し方の概論を学ぶ
まず、面接とはどういうものか、参考書や動画サイトで学ぶことをおすすめします。
昨今では無料で見られる解説動画がYouTubeに上がっているので、まずは動画を見て概要をつかみましょう。
その上で、詳しい参考書が必要だと感じた際には書籍を購入して勉強することをおすすめします。
おすすめ
①YouTubeチャンネル「総合型選抜・旧AO入試チャンネル」
②Youtubeチャンネル「総合型選抜専門熟AOI(AO入試・推薦入試専門)」
総合型選抜専門塾AOI (AO入試・推薦入試専門) - YouTube
③書籍 『KOSKOS式 総合型・学校推薦型選抜の教科書[大学入試改革対応] 』
小杉樹彦
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ステップ2:面接の質問の種類を踏まえて、回答を準備する
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「面接」の概要をつかめたら、つづいて具体的な対策に入っていきましょう。
面接でされる質問には大きく分けて2つあります。
①頻出の基本質問
志望理由・入学後の展望・卒業後の目標等(以下で頻出質問を紹介します。)
大学ごとにどのような質問が頻出なのかは変わってくるので、情報収集を行いましょう。
②出願書類・自己推薦書から受験生に対して特定のことを聞く個別質問
まず、以上の2種類の質問に対して志望大学で聞かれやすい質問と、書類から聞かれそうな個別質問を洗い出しましょう。
そして、1つ1つの質問に対する回答を一通り書いて準備しましょう。
基本質問に関しては一通り準備をする方が多いかもしれませんが、そこで対策を終えてしまわないようにしましょう。
面接は言葉のキャッチボールです。
一通り作った回答の内容に対してどの部分が深堀りされそうか想定し、どのように回答するかまで対策をしましょう。
しかし、本番では想定した質問がされるとは限りません。
どの角度から深堀されてもその場で回答できるように、自分の考えに対する理解を深めておくのが良いでしょう。
回答を作成する期間と喋って練習する期間の2段階にわけて取り組むのがおすすめです。
質疑応答の質問は単語帳カードを作成してキーワードレベルで覚えることをおすすめします。
文章を一語一句丸暗記しようとすると、飛んだ時に何も話せなくなってしまうので…
伝えたいことのキーワードはしっかり踏まえつつ、その時の言葉で伝えることで熱意も伝わります!
ステップ3:模擬面接
一通り回答を作成して、自分で何回か練習をしたら、必ず模擬面接を行いましょう。
練習が必要ない人もいるかもしれませんが、多くの人は単語帳に書いてあることの5,6割しか言えない人が多いのです。
そこを繰り返し練習していくことで、伝えるべきことをすべて伝えられるようになります。
模擬面接を通しでやってみることで、出来具合や苦手な箇所を把握することができます。
そこで判明した苦手な箇所を集中的に練習しましょう。
現状できていない箇所を分析して、点数にできるところを直していくのです。
また、臨場感をもって模擬面接に臨めているかどうかも模擬面接に取り組むにあたっての重要なポイントになります。
練習から本番だと思って臨みましょう!
2.面接本番の受験生:面接官の人数比
次に、面接の雰囲気をつかんでもらうために「受験生:面接官の人数比」に関して紹介していきます。
面接本番のパターンは毎年大学ごとに決まっており、
オーソドックスな面接は受験生1人に対して面接官2人です。
しかし、
受験生1人対面接官3人のパターンや
受験生1人対学部の先生全員
\といったパターンもあるので、志望大学は例年どのような形式をとっているのか確認しましょう。
このように、様々な形式があっても、求められている能力に大きな差はありません。
質問に対して正確に答えられるか
自分の言葉で解答できるか
が重要です。
人数が多いからと言ってそのことを過度に気にする必要はありませんが、全員の顔を満遍なく見て伝えることを意識しましょう。
というのも、受験生1人対面接官3人といった場合、誰か1人が合否を決める面接形式の大学は少なく、3人いたら3者の評価で決まる形式が多いためです。
面接官の中でも役割があって
真ん中の人が質問を担当して、
他の2人は甘め・厳しめのフォローを担当する役割分担だったりします。
そこで、優しく反応してくれるひとだけに向かって話すのは
他の先生たちの印象が良くないので、
全体を見渡して話すことが大事になるのです。
受験生3~5人に対して面接官が1~3人といったように、「集団面接」の場合もあります。
この場合も注意すべき点は個別面接のときとあまり変わりませんが、複数人で受けるからこそ、マナーが少し変化したりするので、そちらも事前に確認しておくようにしましょう。
例えば、複数人で入室の際には最初の人がドアを開けますが、そのまま締めるのではなく、最後の人が締めます。
冷静に考えたら理解できると思いますが、本番では緊張して変な行動をとってしまう可能性もあるので、事前に確認しましょう。
また、集団面接では「聞き方」も非常に大事です。
隣の人が話をしている時に下を向いて暗唱したりするのは、
面接官から他人の話を聞いていないと思われてしまいます。
他の人の話にも耳を傾けて反応を示し、
自分の質問にも備える姿勢が大事です。
3.どういうこと聞かれる??頻出質問20選
最後に、面接の頻出質問を20問集めました!
これから準備をする方はぜひ参考にしていただいて、
準備ができている方は答えられるかどうか確認してみてください。
①自己PRをしてください
自分の売りをアピールする質問です。
この時、自分の売りは一点に絞りましょう。
「あれもこれも…」と盛り込むと、結局何が売りなのか相手に伝わりません。
一番の売りを結論から伝えるのが大事なのです。
何を伝えるべきかは人によりますが、
「英検1級を取ったこと」をアピールしたい場合、
その実績を全面に押し出すのではなく、
英検1級を取るまでの努力の過程をアピールすることが大切です。
②自身の性格や適性について教えてください
この質問では、受験生自身が客観的に自分のことを把握できているのかをみています。
性格は長所や短所に分解できますが、
面接の場なので、長所をアピールする必要があります。
そのため短所は「致命的」なものは避けたほうが無難でしょう。
例えば、「めんどくさがり屋で、締め切りや時間を守ることが出来ない」といった短所を伝えられた面接官はどのようなことを思うでしょうか。
長所が素晴らしい物であっても、短所のせいで「締め切りや時間を守ることが苦手だなんて、堕落した大学生活をおくりそうだな…」と思われてしまうかもしれません。
また、悪い印象をできるだけ残さないようにするために、短所であっても長所に変わるというフォローを入れることが大切です。
もしくは短所を克服するために取り組んでいることを一言添えるだけでも印象は良くなるでしょう。
③「これだけは人に負けない」というものは何ですか?
・時間
・情熱をかけてきたもの
・お金をかけてきたもの
そういったものを自分なりに掘り下げて考えて1つ答えましょう。
実際に「誰にも負けない」ほどのものを持っているひとはいないでしょう。
これだけは負けない!という自信を持っていることを伝えられれば良いのです。
そのため、「人に負けないものなんてない!」と諦めてしまわないようにしましょう。
④挫折経験を教えてください
失敗経験や挫折経験から、どのように這い上がったのか、問題解決をしたのかが問われています。
いかに挽回したのかが回答の見せ所になるのです。
そのため、「~といった失敗をした」だけで終わってしまうエピソードは選ばず、
「○○という状態になってしまったが、そこから△△という取り組みをして、解決をした」
といったように、「そこから這い上がったエピソード」を選ぶようにしましょう。
⑤もっとも影響を受けた人は誰ですか?
受験生の将来の理想像を知るための質問です。
歴史上の人物でも、家族でもなんでも構いません。
こんな人になりたくない!という影響を受けたケースは、面接の場の解答としては不適切でしょう。
⑥高校生活について教えてください
部活や授業について掘り下げて聞かれることがあるので、高校生活を自分なりに総括する必要があります。
時系列で振り返って、頑張ったことや苦労したことを言語化して整理しておきましょう。
その際には「モチベーショングラフ」を活用することをおすすめします。
⑦評定平均値(内申点)について教えてください
数値は相手の手元に資料があり、分かっているので、濁さず答えましょう。
悪かった場合は、なぜ悪かったのか後でフォローを入れることが大切です。
しかし、聞かれてもいないのにいきなりフォローをしようとするのではなく、まずは質問に答えることが大切です。
悪かった場合には「どうしてこのような値なのか?」と聞かれるはずなので、答えをしっかり用意しておきましょう。
良かった場合には「どうしてこのような値をとれたのか?」と聞かれることもあるはずなので、努力の過程を言語化しておけると良いですね。
⑧なぜこの資格を取ろうと思ったのですか?
国際学部系を志望しており、英語の資格を持っている人は
「将来海外で活躍するため」といったような答えで一貫性があり、良いでしょう。
しかし、必ずしも資格の内容が学部で直結するわけではありません。
直結する必要もありません。
面接官は
「どのような目的意識をもって勉強に取り組んでいるか?」
「その知識を将来どのような部分で役立てようと思っているのか?」
「幅広い視野をもって学んでいるか?」
といったことをこの質問を通じて確認しようとしているので、直結していなくてもしっかり答えられれば
「目的意識の強さ」と「幅広い視野」をアピールできることに繋がるでしょう。
資格があれば評価がプラスになるわけではなく
なぜその資格をとって、それをどうやって将来に役立てようとしているか
というストーリーが大事です。
⑨志望理由を教えてください
ぶっつけ本番で行こうとせずに、自分の言いたいことが100%まとまっているか事前に準備することが最も大切と言える設問です。
どの面接でも必ずと言ってよいほど聞かれるでしょう。
こういう質問はその後掘り下げが来る可能性が高いです。
そのため、志望動機を話せるようにして準備を終えるのではなく、
その後にどういうことが聞かれそうか考えて、備えておくことも必要です。
⑩研究したい内容を教えてください(理系)
大学入学後に何を研究したいのか、答えられない人が意外といます。
そのため、事前に研究したい内容を考え、まとめておくとよいでしょう。
研究テーマと4年間の研究プランまで組み立てておくと完璧です。
どこまで大学について調べているのかも、この質問でわかります。
その大学では研究できない内容を伝えてしまうと、「この大学についてあまり調べておらず、志望度が低い」とみなされてしまいます。
難しい質問ですが、回答次第で合否が分かれてしまう部分でもあるので、気を引き締めてこの質問に臨みましょう。
⑪あなたの目標を教えてください
大学卒業後の目標を聞いている場合と大学4年間の目標を聞いている場合があるので、質問の意図を正しくくみ取りましょう。
どちらなのか分からない場合は、聞き返して明確にし、質問の意図とずれないように解答しましょう。
質問の意図がうまくくみ取れなかった場合に、自分なりに解釈をして解答を始める方もいらっしゃいますが、それで回答の内容がずれてしまい、うまく伝わらなかった場合は本末転倒です。
疑問点は聞き返して、明確にした上で話を進めるようにしましょう。
志望理由や研究内容の先に、目標があるということも意識しましょう。
目標の内容が志望理由と矛盾していたり、研究内容に沿っていない場合は一貫性がないとみなされてしまう場合があります。
面接での回答すべてに一貫性があるか、確認しつつ、面接の準備を行いましょう。
⑫卒業後の進路、ビジョンについて教えてください
必ずしもどこどこの会社に就職するといった明確なビジョンでなくても構いません。
人生のライフワークにしたいことを伝えても良いのです。
明確に決まっている必要はないけれども、自分なりの将来像があることをしっかり伝えられると印象に残りやすいでしょう。
⑬当校を知ったきっかけを教えてください
自発的に調べたのかを見る質問です。
きっかけが自発的じゃなくても、その後に自発的に足を運び、調べたことを答えれば全く問題ないでしょう。
「母に教えてもらって、自分では特に調べていないけど、今日受けに来た」といったスタンスですと、圧倒的に志望度が低いとみなされてしまいます。
⑭当校の印象を教えてください
外部からどう思われているかを知りたいというよりも、大学への熱量が見られるのがこの質問です。
今日来ただけでわかるような外観や社会的なイメージだけでは、調べてないと思われてしまいます。
「○○という研究分野に力を入れている印象」
「△△に指定されており、○○の大学進学に力を入れている印象」
といったように、調べないと知ることが出来ない情報を組み込むとよいでしょう。
⑮当校は第一志望ですか?
受けている大学への敬意として第一志望軍や第一志望と言い切って全く問題ありません。
むしろ第一志望と伝えるべきです。
志望度が高い学生に入学してほしいわけですから、志望度はアピールできればできるほど良いのです。
併願校がある場合は正直に受験していることを伝えて問題ありません。
その中でも相手校が第一志望である、ということを理由と共に伝えましょう。
⑯当校が不合格だったらどうしますか?
本当に落とす場合はこういう質問しないため、見込みがある場合が多いです。
もしダメだった場合の目標を達成するための第二プラン、第三プランを聞きたいと考えていることが多いので、
そこまでしっかりプランを練っておきましょう。
もう一度その大学にチャレンジできる機会があるのであれば、改めて受験することの熱意を伝えることが大切です。
⑰経費支弁者について教えてください
面接官が使った言葉が難しく、理解できなかった場合、質問すれば言葉の定義を教えてもらえるので、必ず質問するようにしましょう。
経費支弁者は学費を払う人です。
大学は学費で成り立っているので、学費の工面ができるのかを知りたいのです。
医学部等の学費が高い学部は特に聞かれたりするので、払えることをしっかり伝えましょう。
⑱最近気になっているニュースについて教えてください
大きく分けて2つ用意する必要があります。
①社会で話題になっているニュース
②研究したいテーマや業界で話題になっているニュース
です。
コロナやオリンピック等、流行っている話題でも問題ありませんが、
他の受験生と被らないようにするために、自分なりの視点や考察を新しくするか
テーマを別のものにして答えたほうが良いでしょう。
⑲最近読んだ本について教えてください
参考書を読むだけでなく、幅広い知識・学問に関心があるかどうかを確認しています。
本を読んで情報収集ができるか確認するという狙いもあります。
小説でもビジネス書でもいいので
自分が読んだ本の題名を伝えて、内容と感想を伝えることが大切です。
自分が面接で伝えたい自分のイメージに合わせた本を選んでも良いですね。
⑳最後に質問はありますか?
気になっていることを聞いても良いですし、
志望度が伝わるように、調べてこないと分からない知識を組み込んだ質問をしてもよいですね。
また、この質問は、最後にもう一度自己PRができるチャンスでもあります。
質問がない場合は、最後にもう一回自己Pしても良いですか?と聞くと大体OKが出るそうです。
アピールして終わるのも、志望度の高さが伝わり、印象が良いですね。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
推薦入試を受ける方の参考になれば幸いです!
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5.参照:武田塾チャンネルの動画