1.はじめに
こんにちは。武田塾大泉学園校です。
突然ですが、みなさんは受験に向けて科目ごとの勉強時間の割り振りを戦略的に行うことが出来ていますか?
高校3年生・浪人生であれば残された時間を有意義に使うために、
高校1,2年生でれあれば受験生としてのスタートダッシュを切るために、
与えられた時間をどのように使うのか考えることは非常に大事なことです。
今回はみなさんが戦略的に勉強時間を配分し、有意義に時間を使うヒントを提供したいと思います。
2.割り振り方のポイント3選
1日の勉強時間をどう割り振るか、そのポイントを3つお伝えしていきます。
今回は1日8時間程度の自習時間を確保できる(短縮時間割の)現役生を想定して話を進めますが、自分の確保できる自習時間で換算しながら読み進めてくださいね!
①本番の得点配分
まずは「本番の得点配分」を考えましょう。
複数の大学・学部を受験すると思うのですが、基準とするのは第一志望の学部の比率で構いません。
(自分の得意・不得意を考えたときに、できるだけ自分の得意科目の比率が高いところを中心に受けたほうが良いと思うので、対策のしやすさという点でも第一志望の学部の科目ごとの得点比率と、他もそこまで変わらないほうが良いかと思います。)
具体的に考えていきましょう。
文系で英語150点、国語100点、社会100点の配分であれば、
英語3時間 国語2時間 社会2時間 の比率が良さそうです。
この考え方だと、得点に合わせて勉強時間を変えればよいので、一番分かりやすい方法かなと思います。
②科目の負担
また、学習をするのに負担の重い科目は習熟度によって、比率を変えたほうが良い可能性があります。
5科目の中で習熟に時間がかかるのは英語と数学です。
高校1,2年生で単語・文法といった基本的な部分を押さえ、後は問題演習だけ!という人であれば、これらの科目の比率を重くする必要はありません。
しかし、高校3年生の時点でまだまだ単語や文法の基本事項に時間をかける必要がある状態であれば、他科目より英語や数学といった負担の重い科目に時間を割くのが最善策でしょう。
私は大学受験で浪人をしたのですが、英語が非常に苦手だったので、浪人生活の前半の半年間で英語に7割の時間を費やしました。その結果英語の偏差値を25以上あげることができ、そこからは3科目の勉強時間を同じぐらいにして勉強を進めることが出来ました。
私の例は極端かもしれませんが、数学や英語といった負担の重い科目の成績が伸び悩んでいる人はそちらに大きく時間を割くのも一つの戦略になります。
③今から追加で稼ぎたい点数
現時点で伸ばしたい点数がどの科目なのか、ということも考える必要があります。
英語の目標は8割だが、今7割とれている
世界史の目標は7割だが、今3割ぐらいしか取れてない
といったような状況を考えてみてください。
英語の方が配点が高かったとしても、世界史に時間を割いて、点数を追加で稼ぎたいですよね?
以上、3点の勉強時間の割り振り方を紹介してきました。
まずは、科目の配点/負担で考える
そして、稼ぐ必要がある点数も考慮して勉強時間を調整する
この流れで考えていきましょう!
3.文系・理系別配分のポイント
次に文系・理系別の具体的な時間配分のコツについて解説していきます。
私立文系
受験勉強を始めたばかりの時期
英語4:国語2:社会2 (計8時間想定)
→負担が重い英語にまずは勉強時間を割くのが良いでしょう。
英語がある程度できるようになってきた時期
英語3 国語2 社会3(計8時間想定)
→英語を減らして社会(暗記科目)を増やすのが良いでしょう。
国語は定期的に同じ量の問題を解くものなので、勉強時間はそれほど増減しないと思います。
ただ、取り組み方を間違えると一向に成績が上がらない科目でもあるので気を付けてくださいね!
私立理系
理科1科目の場合
英語2:数学4:理科2
or英語3:数学3:理科3(計8時間想定)
数学は負担が大きい科目であり、配点も高いことが多い科目なので、しっかり時間を割くようにしましょう。
数学に力を入れたい場合は左の配分、
そこまで数学に力を入れる必要がなく、バランスよく伸ばしていきたい場合は右の配分がおすすめです。
理科2科目の場合
英語2:数学3:理科①1.5:理科②1.5 or
英語2:数学3:理科①2:理科②1(計8時間想定)
理科2科目の場合は理科①と理科②のどちらを重視するかでバランスを変えましょう。どちらも同じぐらいの進捗であれば上の配分、片方の科目が苦手であり伸ばしたい場合は下の配分がおすすめです。
理科の配点が高い場合は数学・英語の勉強時間を減らすことを考えても良いと思います。
理科の基礎が終わっている場合は毎日問題演習を難問やるかによって、変わってくると思います。
その場合はいつまでに問題演習を一通り終わらせるのか逆算して、時間を調整しましょう。
4.高校1,2年生向けの時間配分のポイント
高校1,2年生でやる気のある方は多くの科目を今から力を入れて勉強しようと思うかもしれませんが、現時点では科目を少なめにした方が良いでしょう。
具体的なポイントとしては以下の2点になります。
①高校1,2年生は英数中心にしよう
科目を増やさず英数の基礎を終わらせましょう
②高校3年生までに日大レベル(英数)を突破する
武田塾でいう「日大レベル」は受験の基礎となるレベルになります。
高校3年生までに基礎を固めておくことで、高校3年生からの本格的な受験勉強がスムーズにいきます。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
高校3年生は特に、「基礎段階なのか」「演習が多めの段階なのか」「過去問が中心の段階なのか」、今のご自身の状況をしっかり把握しましょう。
人によってベストな割り振り方は変わってくるためです。
その上で、この記事を参考に時間配分を戦略的に考えてみてください。
応援しています!