１．はじめに
こんにちは。武田塾大泉学園校です。
みなさんは、最近中央大学の法学部が茗荷谷キャンパスの開設を理事会決定したことはご存じでしょうか。
茗荷谷キャンパスは2023年4月に開設され、大学院法学研究科を多摩キャンパス(東京都八王子市)からそちらのキャンパスに移転するそうです。
また、法学部を茗荷谷キャンパスを移転することによって、駿河台キャンパスに移転する法科大学院との連携を強化する方針です。つまり、法曹、公務員養成機能を担う「炎の塔」の機能が茗荷谷に移転するということです。
そのように、キャンパスを都内に新設し、学部生が学ぶ場所を移転する動きが近年加速しています。
国立の千葉大学においても2021年に東京の墨田キャンパスを開設し、工学部の一部の学部生が学ぶ場となりました。
今後もキャンパスの都心回帰は続いていくのでしょうか。
また、そのような動きが受験生に与える影響に関しても解説していきます。
２．キャンパス都心回帰の大学が増える？！
ずばり、しばらくはキャンパスの都心回帰の動きは続いていくでしょう。
理由を解説していきます。
理由１：優秀な教員や学生を確保するため
東京は日本の中心であり、高い教育・文化水準の中で子どもを育てたいと思う家庭が多く集まるため、必然的に居住している学生の学力も高い傾向があります。
「子どもの学力が高い都道府県ランキング」で毎年上位ですからね。その分優秀な教員や学生も多くなるでしょう。
また、優秀な留学生を受け入れるのも都心が有利です。
日本に学問を学びにいらっしゃった場合、情報や研究のリソースが多く集まっている東京を選ぶ人が多いためです。
別の角度から挙げられる要因としては、少子化によって学生の数が少なくなってきた今、学生を集めるためには「アクセスしやすいこと」が必要不可欠であることが挙げられます。
志願者数を多く集められれば、その分優秀な学生も多くなるので、都内にキャンパスを構える動きが出てきているのです。
理由２：グローバル化や社会の変化のスピードについていくため
国内外の情報が集まってくるのが東京であるためです。
グローバル化や社会の変化のスピードについていくためには国内外の情報に対して敏感である必要があり、その情報を収集するためには都心にキャンパスを設置することが手っ取り早いのです。
理由３：建物の高層化技術の発達により、スペースの確保が容易になったため
こちらは物理的な要因です。
郊外にキャンパスを設置する1つのメリットとして「広大な敷地面積を確保できる」ことがあったのですが、今では高層ビルを容易に建てることが出来るようになったので、そのメリットがあまり魅力的ではなくなってきたことが原因です。
高層校舎は年々増加しており、例えば青山学院大学、東京理科大学、東洋大学、共立女子大学、大妻女子大学などが挙げられます。
３．都心回帰の効果は？
都心回帰を行ったことがきっかけで、志願者を伸ばすことに成功している大学があります。
都心回帰を行った全ての大学の志願者数が増えたわけではありませんが、例えば東洋大学は大幅に志願者数を増やすことに成功しています。
朝霞キャンパス(朝霞市)で学んでいた文系学部を、2005年から白山キャンパス(文京区)に移したことによって、大学全体で5000人ほど志願者を増やしました。また、2009年に国際地域学部を板倉キャンパス(群馬県)から白山第二キャンパス(文京区)に移転した際にはその学部のみで1万人近く志願者が増えました。
学ぶ内容やイメージを大幅に変えなくても、場所を移転するだけで大きな効果があることが分かりますね。
３．受験生への影響
１．都心キャンパスの人気が上がる
都心に移転するキャンパスの人気は間違いなく上がるでしょう。
少子高齢化のみならず、都市部への人口流入が続いていることも要因として考えられます。
(コロナ禍において都市部への人口流入の勢いは衰えていますが、それでも…。)
また、地方から東京の大学に進出する学生のうち、「都会」にあこがれを抱いている学生も少なくないことが都心にあるキャンパスの人気が高いことに繋がっているでしょう。
地方の高校から、渋谷区にキャンパスを構える青山学院大学に進学したとある学生さんは「都会でのキャンパスライフに憧れがあったから志望した」とおっしゃっていました。
帰りにショッピングをしたり、友達とおしゃれなカフェでお話したり、芸能人と遭遇したり…。そんなキャンパスライフは都心部に通う学生の特権かもしれません。
私は郊外にキャンパスを構える大学に通っていましたが、アウトレットのショッピングモールがあったので楽しかったです。
アウトレットがなければ、友達と遊ぶ場所にはだいぶ困っていたかもしれません。
そのような要因が挙げられるので、都市部にある(移転する)キャンパスを志望する学生は心して受験に臨んだ方がよさそうですね！
２．大学に関する情報収集の必要性が高まる
「○○キャンパスに通うと思ってたのに、△△キャンパスだった！」なんてことにならないようにする必要があります。
近年のキャンパス移転が活発になってきている状況の中では特に、大学に関する情報収集の必要性が高まるでしょう。
受験科目や受験日程だけでなく、目まぐるしい社会情勢の変化の中で、その大学がどのように変化していくのか、といったところまで見極めたいところです。
４．まとめ
いかがでしたでしょうか。
大学受験の情報収集において、キャンパスはどこにあるのか、移転する予定はあるのかどうかまでしっかり調べておけると良いですね。
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住所：〒178-0063
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