【共通テスト科目】地歴公民でオススメの科目は！？

あらゆる教科の中でも、特に社会は暗記のみで高得点が期待できる科目となっています。英語や国語のように、単語や文法などを覚えた上でさらに求められる読解力や、数学や理科のように、公式や記号などを覚えた上でさらに解法を導き出す力のような、暗記以外に求められるものが基本的に存在しないのが、この社会（地歴公民）なのです！

では、地歴公民の科目の特徴をそれぞれ細かく見ていきましょう。

日本史

日本史は日本国内で起きた出来事なのでイメージがしやすく、日本国内だけで完結するためストーリーがつながっていて勉強しやすいことが特徴です。興味があればストーリーを追って勉強ができるので楽しく勉強することが出来ます。

しかし、社会科目の中でも細かい応用レベルを問われることが多いため覚える量も比較的多いので、良い結果が出るまで時間はかかりますが軌道に乗ってしまうと伸びやすくなります。

日本史は完全な暗記科目であり、その場で考える問題はほとんどないので、時間をかけて勉強すると満点を取ることが出来ます。勉強時間に見合った成果が出せるのはオススメポイントです！

したがって、社会科目に時間をかけられる、かつ暗記が得意で満点に近い高得点を目指している人にオススメです！

世界史

世界史は日本史と違って様々な国の歴史を学ぶので国別で飛び飛びに学ぶことが多くなります。そのため整理がしづらく単純暗記になりがちの科目になります。この単純暗記の期間に挫折してしまう受験生も多いですが、日本史に比べると深い勉強は必要なく、スムーズに勉強することができるという特徴があります。

余談ですが、世界史は世界史選択者からの評判はかなり高いです。「世界史は楽しい」と言う人は他の科目に比べて断然多いので、世界史を勉強し始めると楽しくて他の科目の勉強に手がつかないかもしれませんね！

地理

地理が2022年度から高校で必修科目になるというのをご存じでしょうか？必修科目になるにあたって名前は「地理総合」に変わるのですが、地理が必修科目になるということは「文部科学省が地理を大事な教科だと思った」ということです。そのため地理が必修化されていない学年でも地理を勉強した方が良いというのが前提にあります。

地歴3科目の中では覚える量が最も少なく、一般常識＋αである程度点数をとれる科目です。「社会＝暗記科目」というイメージを持ちがちですが、「地理＝暗記科目」ではないのです。そのため、社会科の配点が低いから等の理由で社会の勉強に時間をとられたくない人やそもそも暗記が苦手だという人にオススメです。

地理は暗記量が少ない分他の科目と異なる特徴を持っています。その場で答える問題が多いところです。暗記した内容を安直に聞かれる問題はほとんど無く、その知識を利用して考える問題が多いです。これは、暗記というより理解する勉強をしておけばいいという、暗記が苦手な人にとっては良い点もありますが、暗記科目と違って「覚えた分だけ点数が伸びる」が通用しないという悪い点もあります。つまり暗記科目じゃないが故に安定して高得点を取りにくいということです。

現代社会

地歴公民の全ての科目の中で、現代社会は最も短期間で高得点を狙いやすい科目です。

同じ公民科目でも、政治経済は元々持っている知識が得点を左右するのですが、現代社会は元の知識をあまり必要とせず、勉強して吸収した部分がそのまま得点に直結しやすいです。

公民でどの科目を選ぶか悩んでいるなら"現代社会一択"です！しかし、現代社会を入試科目として扱っている大学が少ないので、自分の志望校が現代社会で受験できるかは確認しておかないといけません。

政治経済

前述の通り、元々持っている知識が得点を左右する科目です。日頃からニュースを見ている人であれば政治事情に関する予備知識が多いので勉強量は少なくて済みますが、その一方で、日頃からニュースを見る機会が少ない人は予備知識の多い人よりも勉強量が自然と多くなってしまいます。しかし、日本史や世界史と比べて覚える量はかなり少ないです。ただ、勉強範囲が狭いぶん、深いところまで問う問題が多く難易度が高くなりがちである点は注意です。

したがって、政治経済は日本人として生活する中で日常的に隣り合わせの科目となるため、そういった政治情勢や経済事情に対して興味・感心の強い人には、取り掛かりやすい科目であり、高得点も期待できます。現代社会と同様、入試科目として扱っている大学が減ってきているので、志望校の受験科目を確認しておくようにしましょう。

倫理

倫理は社会科目でありながら、文章を読み解く問題が出題されるので、現代文のような読解力が必要になります。そのため、現代文が苦手な人には倫理はオススメできません。逆に現代文の得意な人にはオススメできます。

そして、倫理は用語や作品名などを覚える必要はありますが、覚える量は比較的少なく勉強量もその分少ないです。哲学的な内容に興味があったり世界史を履修していたりすると興味を持って勉強できると思います。

まとめ

以上のことより、社会でオススメの科目は「現代社会」ですが、志望校の入試科目にない場合や高校で履修していない場合は「政治経済」「倫理」がオススメです。

地歴に限定すると、暗記が得意な人には「日本史･世界史」、暗記が苦手な人には「地理」がオススメです。

まずは興味を持って勉強できることが大切なので、哲学が好きな人は倫理を、古典が好きな人は日本史を、というように興味のある科目を選んでみてください。

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