理科基礎と理科発展ってなにが違うの！？受験でおススメはどっち！？

基礎と発展は呼び方からして、発展の方が基礎よりも学ぶ範囲は多いです。単位も違うために授業数が違うとなると、当然に学ぶ範囲や内容が変わってきます。発展は、中学理科から基礎までを関連付けて応用させていく科目になとなっており、いわゆる専門科目になります。分量としては科目によっても異なりますが、発展は基礎のおおむね2～3倍だと思っていていいくらいです。

文科省が出している学習指導要領には、

物理基礎：物体の運動と様々なエネルギーに関わり，理科の見方・考え方を働かせ，見通しをもって観察，実験を行うことなどを通して，物体の運動と様々なエネルギーを科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。（1）日常生活や社会との関連を図りながら，物体の運動と様々なエネルギーについて理解するとともに，科学的に探究するために必要な観察，実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。（2）観察，実験などを行い，科学的に探究する力を養う。（3）物体の運動と様々なエネルギーに主体的に関わり，科学的に探究しようとする態度を養う。

物理：　物理的な事物・現象に関わり，理科の見方・考え方を働かせ，見通しをもって観察，実験を行うことなどを通して，物理的な事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。（1）物理学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め，科学的に探究するために必要な観察，実験などに関する技能を身に付けるようにする。（2）観察，実験などを行い，科学的に探究する力を養う。（3）物理的な事物・現象に主体的に関わり，科学的に探究しようとする態度を養う。

化学基礎：物質とその変化に関わり，理科の見方・考え方を働かせ，見通しをもって観察，実験を行うことなどを通して，物質とその変化を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。（1）日常生活や社会との関連を図りながら，物質とその変化について理解するとともに，科学的に探究するために必要な観察，実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。（2）観察，実験などを行い，科学的に探究する力を養う。（3）物質とその変化に主体的に関わり，科学的に探究しようとする態度を養う。

化学：化学的な事物・現象に関わり，理科の見方・考え方を働かせ，見通しをもって観察，実験を行うことなどを通して，化学的な事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。（1）化学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め，科学的に探究するために必要な観察，実験などに関する技能を身に付けるようにする。（2）観察，実験などを行い，科学的に探究する力を養う。（3）化学的な事物・現象に主体的に関わり，科学的に探究しようとする態度を養う。

生物基礎：　生物や生物現象に関わり，理科の見方・考え方を働かせ，見通しをもって観察，実験を行うことなどを通して，生物や生物現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。（1）日常生活や社会との関連を図りながら，生物や生物現象について理解するとともに，科学的に探究するために必要な観察，実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。（2）観察，実験などを行い，科学的に探究する力を養う。（3）生物や生物現象に主体的に関わり，科学的に探究しようとする態度と，生命を尊重し，自然環境の保全に寄与する態度を養う。

生物：　生物や生物現象に関わり，理科の見方・考え方を働かせ，見通しをもって観察，実験を行うことなどを通して，生物や生物現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。（1）生物学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め，科学的に探究するために必要な観察，実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。（2）観察，実験などを行い，科学的に探究する力を養う。（3）生物や生物現象に主体的に関わり，科学的に探究しようとする態度と，生命を尊重し，自然環境の保全に寄与する態度を養う。

地学基礎：地球や地球を取り巻く環境に関わり，理科の見方・考え方を働かせ，見通しをもって観察，実験を行うことなどを通して，地球や地球を取り巻く環境を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。（1）日常生活や社会との関連を図りながら，地球や地球を取り巻く環境について理解するとともに，科学的に探究するために必要な観察，実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。（2）観察，実験などを行い，科学的に探究する力を養う。（3）地球や地球を取り巻く環境に主体的に関わり，科学的に探究しようとする態度と，自然環境の保全に寄与する態度を養う。

地学：地球や地球を取り巻く環境に関わり，理科の見方・考え方を働かせ，見通しをもって観察，実験を行うことなどを通して，地球や地球を取り巻く環境を科学的に探究するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。（1）地学の基本的な概念や原理・法則の理解を深め，科学的に探究するために必要な観察，実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。（2）観察，実験などを行い，科学的に探究する力を養う。（3）地球や地球を取り巻く環境に主体的に関わり，科学的に探究しようとする態度と，自然環境の保全に寄与する態度を養う。

と記載されています。（文科省HP 高等学校学習指導要綱より抜粋）

③学習難易度の違い

学ぶ範囲や内容が違えば、当然に難易度も変わってきます。問題そのものの難易度は、過去の平均点などを見てもらうと分かるようにそれほど差はありません。しかし、学ぶ範囲や内容が格段に違うため、学習する上での難易度の差は非常に大きいものとなります。特に発展科目は、学ぶ範囲が広すぎるが故に、高校によっては授業が最後まで終わらないという実態もあるようです。

④入試科目数の違い

理科を必要とする文系学部では、「基礎2科目あるいは発展1科目」としている大学が多いですね。理系学部であれば「基礎選択不可」とされている大学や「基礎2科目＋発展1科目」とされている大学なども多く存在し、理科に関しては選択方法が大学によって異なるので、自分の志望校の入試科目をしっかりと調べておきましょう！

受験でおススメはどっち！？

以上のことより、「基礎2科目あるいは発展1科目」の場合ですと、おススメは「基礎2科目」です。前述したように、受験する大学によって理科の扱いが違うので、しっかりと調べておきましょう。

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