【大学受験】四技能利用型の入試って、いったい何？

「英語四技能」とは、「読む（Reading）」「聞く（Listening）」「話す（Speaking）」「書く（Writing）」といった英語における4つの技能のことです。多くの大学において、従来の一般入試科目に加えて英語の四技能試験が必要になってきていますね。四技能が重要視される目的としては、日本国内のグローバル化の進行に伴って、「英語を堪能に扱うことができる人材を育成する」ということです。この目的は文部科学省による方針として出されています。外部試験の四技能試験を受けておくことで、その点数や取得した級によって入試の際に優遇されたり、加点されるという仕組みですが、もうすでに新しい入試形態として取り入れている大学も数多くあります。福岡県内でも福大や西南学院大を始めとして、多くの大学で四技能利用型の入試が増えてきています。

四技能利用型入試制度のメリットとしては、「優遇タイプ」と「加点タイプ」などがあります。これからそれぞれの説明をしていきます。

優遇タイプって！？

たとえば「英語」と「選択」の計2～3科目が必要な大学の場合、英語を受験していなくても、四技能検定での点数や取得した級によって、その換算された「みなし得点」が英語の点数としてそのまま認められます。また、英語もちゃんと受験した場合には、実際に受けた英語の点数と四技能検定の換算点数のより点数の高い方が採用される大学が多いです。つまり、入試本番で思うように点が取れていなくても、四技能検定を持っていればカバーすることが可能になるというわけです。

加点タイプって！？

たとえば2科目受験の大学の場合、2科目の点数に加えて四技能検定の点数や取得した級によって換算された点数が加点されます。純粋に考えると、2科目で勝負する受験生に比べて、四技能検定で加点された分が上乗せされるという状態です。入試で国語80点＋数学75点の受験生の場合、合計点は155点になります。四技能利用者(英検2級取得)の場合、国語70点＋数学70点だったとしても英検2級で20点加点されたとすると、合計点は160点となります。入試本番で国語と数学のできが他の受験生よりも悪かったとしても、四技能での加点により合計点は高くなるというわけです。

四技能検定のデメリット

デメリットというほどのことでもないですが、四技能検定といっても決して簡単な試験ではありません。したがって、それなりの対策を打つために時間がかかるということです。たとえば現役生の場合ですと、学校の授業やカリキュラムの一環で四技能試験を受けるといった学校もあります。このような場合ですと、学校の一環なのでそれほど負担にはなりませんが、学校で四技能を受けるカリキュラムになっていなかったり、浪人生の場合ですと、受験勉強とは別に四技能試験の対策を打つ時間が必要になるので、負担が増えることになります。

まとめ

自分の志望校で四技能利用が入試制度にあるかをまずは確認することが大切です。四技能を利用できない大学の場合ですと、四技能検定のために学習する時間を受験勉強の時間に回す方がはるかに効率的ですよね。逆に、四技能利用型をすでに導入している大学であれば、四技能利用型入試を視野に入れて学習を進めても良いかもしれないですね。

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