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今回は「北九州市立大学文学部の小論文対策」についてお話ししていきます。
北九大の文学部人間関係学科(前期)と比較文化学科(後期)では小論文試験があります。しかし、直前期はセンター試験(来年から共通テスト)の対策に追われ、小論文の対策がしっかりとやれていないという人も多いかと思います。そこで、北九大文学部の小論文試験において、過去の出題傾向からやっておくべき対策までをご紹介していきたいと思います。
そもそも小論文の目的って!?
大学は入学試験において様々な工夫を凝らし,自分の力で考える能力(マニュアル的ではなく、真の対応能力)を見る形式の試験によって,「他者に自分の考えを的確に表現する力を持った学生を選ぶ」ということが小論文試験の最大の目的ですよね。つまり、大学側からすると、入学してからもしっかり学んでいける人材かどうかを見る試験ということになります。受験生から見ても、教科試験を受けなくても自分の能力を文章でアピールできる試験ということです。
文学部比較文化学科の教育理念=世界を視野に入れ、日本文化を海外に向けて発信できる、柔軟な思考力を持った真の国際人の養成、文学部人間関係学科の入学受入れ方針=人間を取り巻くあらゆる事柄に対して高い問題意識を持ち、論理的に考えるための基礎力や基本的なコミュニケーション能力を有し、狭い専門領域の枠にとらわれず、人間をめぐる学問領域全般に対して強い探究心を抱き、自主的・主体的に学習できる学生となっており、その人材になるために必要な能力を備えているかを”審査”することこそが、北九州市立大学文学部の小論文試験の最大の目的と言えます。
しかし、小論文だからといって、ただ単に文章を書けばいいというものではないですよね。実際の小論文試験で課されたテーマに対して、自分の考えや意見を筋道を立てて説明することが重要です。そこに対策が必要なのです。対策をやるためには、まずどのような問題が過去に出題されているかを把握しておく必要があります。
直近3年の出題傾向(人間関係学科)
2019年度 要約問題2題(英文和訳含む)、意見論述1題
出題意図:
問1、2は、英語文の読解力を問うものである。問3は、全体性の視点をもつこと、すなわち状況を全体としてとらえ、お互いの考え方を理解したり、“私たち”や“私たちの考え方”といった全体的な視野から相手を見たりすることについて、自らが提示した具体例を掘り下げて的確に表現できるかを問うものである。問1は,文章1を読んで,スポーツにおいて体罰が行われる理由となくならない理由について,要点をまとめる問題である。文章1では,これらの理由について,いくつかの理由が説明されている。それらのうち,適切な理由を取り上げて,限られた字数の中で論理的にまとめられるかが重要なポイントである。問2は,文章2を読んで,スポーツの内発的動機付けとは何か,また外発的動機付けに対してどのように優れているか説明する問題である。英文の読解力と要約する能力が求められる。問3は,文章1,2,3を読んで,体罰問題を克服し,スポーツをする人とみる人が,スポーツを楽しめるようにするにはどうすればよいかを,提示されたキーワードを用いて,小論文にまとめる問題である。3つの文章を良く理解し,キーワードを論理的に結びつけて議論を展開し,自分の考えを他者に的確に伝えられる文章が書けるかが試される。
2018年度 英文和訳2題、意見論述1題
出題意図:
問1,2は文章の理解力を試すことを目的としている。問3の小論文では、【課題文1】と【課題文2】を読み、環境と人間の関わりを理解した上で、その知見をもとに鞆の浦の事例について、自分の考えを論述することを求めている。。【課題文1】と【課題文2】で理解した環境と人間の関わりについての知見とそれを考察する方法が、【課題文3】の実例に対して応用できるかどうか、自分の考えが他者に十分伝わる文章が書けるかどうかが試されると考えている。課題文は、対人ストレスについての記述箇所から引用した。著者は、人間は好ましくない状況に直面すると、相手に対して敵対的な反応を示したり、相手との衝突を回避しようとすることで人間関係にストレスが生じるが、その背景として、自分の考え方だけにとらわれて相手とのコミュニケーションが行われず、相手の見方を理解せずにストレスを感じてしまうことを指摘している。そしてこうした状況に対して、著者は全体性の視点から相手の考えを理解する必要性を挙げている。
2017年度 要約問題2題(英文和訳含む)、意見論述1題
出題意図:
問 1,2は文章の理解力を試すことを目的としている。問3の小論文では、【課題文1(環境と人間の関わりのうち、情緒的な繋がりをトポフィリアと呼び、その特性について幾つかの視点から考察している文章)】と【課題文2(環境と人間の関わりには積み重ねられた空間の経歴があり、それを空間の履歴と呼んでいる。空間の履歴の積み重ねによって、それに関わった人びとにとって切り離しがたい空間の価値が生まれると論じている文章)】を読み環境と人間の関わりを理解した上で、その知見をもとに鞆の浦の事例について、自分の考えを論述することを求めている。【課題文1】と【課題文2】で理解した環境と人間の関わりについての知見とそれを考察する方法が、【課題文3(広島県福山市鞆の浦の景観訴訟に関する社説である。鞆の浦では、道路の渋滞を解消するために湾を埋め立てて道路を作る計画が 83 年に立案された。それに対し、市民グループが歴史的価値のある鞆の浦の景観を保全するために道路計画の撤回を求めて訴訟をおこしたが、2016年2月15日、県が埋立許可申請を取り下げ原告は訴えを取り下げることにより、9年間続いた訴訟が終結し、景観は保全されることとなった内容の文章)】の実例に対して応用できるかどうか、自分の考えが他者に十分伝わる文章が書けるかどうかが試されると考えている。
※出題意図については、北九州市立大学の「出題の意図・採点総評」より抜粋
直近3年の出題傾向(比較文化学科)
2019年度 要約問題1題、意見論述1題
出題意図:
問1については、長文を読解する能力と、そこから必要な情報を選び出してまとめる力を問われている。この問に答えるためには、問題文全体を的確に把握している必要があります。著者のいう「人権(自然権)」と「市民権」の違いを正確に把握した上で、定められた字数で的確に説明できているかを問う問題となっている。問2については、「人権」という概念が欧米の思想史においてどのように形成されてきたのかを論じている文章であり、「人権」という言葉は社会においても学校教育の場においても盛んに用いられているが、その定義・内実についてはあまり掘り下げて考える機会は乏しいのではないでしょうか。この著者の思想史に立脚した理解を受け止めた上で、これまでの自身の体験や経験、あるいは現実の社会の在り方に照らしながら、「人権」というものをどう捉えるのかを問うものであり、論理的かつ説得力をもって論述する能力を問う問題となっている。
2018年度 要約問題1題、意見論述1題
出題意図:
問1については、長文を読解する能力と、そこから必要な情報を選び出してまとめる力を問うている。この問に答えるためには、問題文全体を的確に把握している必要がある。具体例を基に筆者が何を述べようとしているのかを的確に理解していることを、読み手にきちんと伝わるようにまとめる力を求めている。問2については、これまでの体験や経験の中から、該当する適切な事例を選び出し、論理的に文章でまとめる力を問うている。いわゆる伝統的な名所にこだわる必要はない。問題文の後半に「名所とは、<中略>現実の地でありながら、それ以上に人々の共有するイメージそのものの時空の中の形成される、心象としての『場所』である」と記されていることに気付き、自分自身の経験の中から該当する事例を見つけ出して論述することを期待した問となっている。
2017年度 要約問題2題(英文和訳含む)、意見論述1題
出題意図:
問1については、長文を読解する能力と、そこから必要な情報を選び出してまとめる力を問うている。この問に答えるためには、問題文全体を的確に把握している必要がある。問題文の前半に、富士山という名所の描き方の定型化が、その「『見型』を規定していく」とあり、問題文の中頃には、富士山という名所の画像が、現実の視覚像さえ変えてしまうほどに理想化されてゆくプロセスを述べた一文がある。また、問題文の後半には、「この歌枕もやはり『見方』の型、言語による『見型』として作用する」とあり、その少し先には、歌枕における名所の定型化・理想化のプロセスが述べられている。問題文の末尾には、「名所の絵が記号的な表現で済む」理由が述べられ、さらには、「文化に特有の『見型』」とは何か、「型」とは何かを明記した部分も存在する。問題文の多くの部分を占める様々な具体例に翻弄されずに、それらの具体例を基に筆者が何を述べようとしているのかを的確に理解していることを、読み手にきちんと伝わるようにまとめる力を求めている。
問2については、これまでの体験や経験の中から、該当する適切な事例を選び出し、論理的に文章でまとめる力を問うている。いわゆる伝統的な名所にこだわる必要はない。問題文の後半に「名所とは、<中略>現実の地でありながら、それ以上に人々の共有するイメージそのものの時空の中の形成される、心象としての『場所』である」と記されていることに気付き、自分自身の経験の中から該当する事例を見つけ出して論述することを期待した問である。例えば、家族や友人等と訪れた場所の景観が、その時の思い出やその時の季節・時刻・天候などと結び付いて記憶されており、その場所の名を聞くと、その時の情景が思い出されるという経験は誰もがしているだろう。或いは、強く印象に残っている物語や小説・映画などの舞台が実在する場所である場合、その景観を現実通りではなく、作品世界に描写されているように記憶しており、そこは実在の場所でありながら作品世界の一部とも感じるという人もいるだろう。そのような自分自身の体験を、この問に結び付ける発想力と、自分の考えを論理的かつ具体的に論述する力を求めている。
※出題意図については、北九州市立大学の「出題の意図・採点総評」より抜粋
文学部の小論文対策
文学部の小論文の試験時間は120分となっています。前述したように、文学部比較文化学科の教育理念=世界を視野に入れ、日本文化を海外に向けて発信できる、柔軟な思考力を持った真の国際人の養成、文学部人間関係学科の入学受入れ方針=人間を取り巻くあらゆる事柄に対して高い問題意識を持ち、論理的に考えるための基礎力や基本的なコミュニケーション能力を有し、狭い専門領域の枠にとらわれず、人間をめぐる学問領域全般に対して強い探究心を抱き、自主的・主体的に学習できる学生となっており、国際事情や人間関係コミュニケーションに関する様々な課題に取り組んでいくことが重要です。過去問を見ても分かるように、直近3年間は要約問題と意見論述の組み合わせが中心となっているので、どちらも並行して学習していく必要があります。
小論文試験では、本文の内容をしっかり把握する読解能力や内容に対して論理を立て、記述する能力を持っているかが見られます。加えて当たり前のことですが、正しい日本語を使うことができるか、一定の語彙力を有しているかも評価の対象となります。具体的にまとめると、長文を読ませることにより受験生の読解力、論点をどれだけ的確に提示し、自説を矛盾くいかに論理的に説得力ある形で書けるかどうかが問われているのです。
おススメの参考書は、現代文で使用する「現代文キーワード読解」「現代文読解力の開発講座」などで一通りキーワードを押さえ、「小論文テーマ別課題文集 21世紀に生きる(駿台)」「田村のやさしく語る小論文」「まるまる使える入試頻出課題小論文」などで要約の練習をしておくと、十分戦えるレベルになるでしょう。中でも「小論文テーマ別課題集 21世紀に生きる(駿台)」は、環境問題、経済、人権、少子高齢化、科学技術、情報化などのように小論文でよく出題される16テーマを扱っています。各テーマにはa~ⅽの3つの課題文が掲載されていて、課題文の後には「論点整理・キーワード」の項目が設けられているので、各テーマのキーワードも踏まえた上で分かりやすく説明されている参考書になっています。16テーマが各3つあるので、48文もの要約練習ができるということになります。「時間的にも48文は無理」ということであればa、bだけを要約練習してみるのも良いと思います。その場合、1日2文の要約練習をおこなえば、2週間程度で終わります。問題文を読んでいきなり要約はできないという場合には、まずは課題文を読み、その後に別冊の要約例を読み、課題文のどこが抜き出されているかポイントをチェックしていくことから始めてみると良いですね。接続詞や語尾に注目していくと、自然と重要なキーワードを拾い出せるようになっていきます。
要約問題のコツ
①キーワードを拾い出す
要約形式の場合の採点基準として、キーワードが解答に入っているかで採点するケースが多い。したがって、本文の中に隠れているキーワードを見つけ出し、解答に入れるべき言葉を拾い出すことが必要となります。また、キーワードは1つとは限らないので、できる限り多くのキーワードを見つけ出す練習をしておきましょう。
②具体例や例え話などは削る
地域創生学部の解答文字数は500~625字と限られているので、必要な内容を厳選してまとめなければなりません。本文の中に記載されている具体例や例え話は、本当に述べたいことを補足するために述べられていることが多いので、具体例や例え話は省いて回答することが理想的です。
③自分自身の言葉でまとめる
キーワードを抽出しても、小論文として文章をまとめる作業が必要になります。この文章をまとめる作業は、自分自身で行わなければなりません。したがって、キーワードを上手な文章にまとめ上げる力が必要となり、誰もが読みたくなるような文章を目指して解答するようにしましょう。
意見論述のコツ
①「序論・本論・結論」を作る
まずは本文を読んで問題提起(自分なりのテーマ)を決めます。その上で、序論では自分の考えの大きな方向性を示すことが必要です。続いて本論については、序論で主張した自分の考えの根拠を示していきます。小論文の内容に説得力を持たせるため、主張の基にした事実なども可能な限り踏まえながら、客観的な文章になるように心がけましょう。最後は結論という形で、自分の考えをまとめて示すようにします。
②「反論・持論・理由」も含める
自分の考えの説得力をより高めるために、あえて自分の考えに対する反論を用意するということも有効な手段になります。まず、問題提起でこれから論述する問題の内容と自分の考えの大きな方向性を述べた後、反論として自分の考えに対抗する主張を提示します。その上で、その反論がなぜ無効なのかを述べつつ、持論に入ります。持論の理由を、客観的なデータなどを適宜引用しながら書いていくと良いですね。そして最後に、結論として自身の主張を再度提示して文章を終えます。ここで注意したいのが、持ち出した反論の説得力を残さないことです。反論の方に説得力がある状態では、いくら自分の考えの根拠を上手く説明しても、主張の持つ説得力が弱くなってしまいますので注意が必要です。
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