こんにちは。武田塾大船校です!
夏ですね。暑いです。
今年は、急に暑くなったので、
体調を崩している人もいるかもしれません。
一番暑い時に、勝負の夏とか言われ、
受験生の皆さんは たいへんだろうと思います。
今回は、覚え方、進め方について です。
今回が単語編の最後です。
何百語も、本当に覚えられる?
語彙が足りない!
「志望校の合格に、知らない単語が多いみたい。」
「どのくらい覚えなきゃならないの。」
「先生の話だと、600~700とからしい。」
「それ、ヤバいね。でも、できるよ。」
「え、ふつうに無理でしょ。」
「だって、1日5覚えれば1か月で150だから、
4~5か月で終わるでしょ。」
こういう話、聞いたことありませんか。
確かに、計算上そうなります。
それなら、3年の夏休みから始めても間に合うし、
うまくいけば、700以上覚えられます。
ですが、この毎日コツコツ暗記法、
実際、どうでしょうか。
毎日コツコツは大事だけど、
絶対に、とは言いませんが、
英単語に関しては、毎日コツコツ勉強は、
うまくいかないことが多いです。
1日目OK、2日目もOK、3日目も、
ですが、ここらで戻り、前に覚えた単語を見てみると、
ヤバい、忘れてる、たった3日でいくつも忘れている、
となり、
こんなんじゃ、覚えたことにならない、
戻って覚え直し、となります。
これをやっていると なかなか先へ進めず、
1日5語の計画も、2・3週間もすれば、
覚え直しの単語が溜まってきて、
先に進めなくなるのが、大概の場合でしょう。
どうせ忘れるなら、
とは言っても、単語を忘れるのは避けられません。
必ず忘れます。
なので、どうせ忘れるなら、
ちょっと覚えて忘れるより、
たくさん覚えて たくさん忘れる方がいいです。
だけど、たくさん忘れたといっても、
全部忘れることはないでしょうから、
それなりに頭に残っているはずです。
つまり、どんどん進めて何周もするうちに、
単語量が徐々に増えていくのがいい、ということです。
また、何周も繰り返すと、何度も繰り返し同じ単語を見るわけで、
じっくりゆっくり進めるより、
この方が忘れかけた記憶を復活させる回数が増え、
結果的に多くの語を覚えることになるでしょう。
武田塾でも単語の課題を、
50語/日とか100語/日とか大量に出しますが、
これは1回で完全な記憶にするということではなく、
忘れる前提で何周も繰り返すうちに、
語彙力を上げていくことを狙っています。
武田塾の単語暗記法については、こちらへ。
単語の覚え方は?
できることなら単語帳を使わずに、
どうやったら忘れないか、しっかりと記憶化できるか、
といったら、たぶん その有力な1つが、
長文や文法、その他の問題に、
知らない単語が出て来たらその時に調べ、
「あっ、そうか」と思った時に覚える
です。
単語帳で単調な作業で せっせと覚えるより、
「あっ!」と思った時の方が、
頭にひっかかりやすいはずです。
でも、この方法で受験に必要な単語を覚え切ろうとしたら、
相当な量の英語の学習時間が必要です。
お母さんがイギリス人で家では英語で会話をしているとか、
何年も英語圏の学校かインターナショナル スクールに通っていたとか、
特別な環境にいた(いる)人は可能ですが、
ふつうの人にはできないと思います。
なので、やはり単語帳が要るわけです。
しかし、この使いながら覚えるという方法が
記憶化にたいへん効果があることには違いなく、
まずは、これを実践して欲しいです。
使えるものは使って覚える
で、単語帳の方ですが、
覚え方は、見て覚える、書きながら覚える、
ブツブツ言いながら、聞きながら、・・・ と、
まあいろいろあると思います。
暗記用、確認用のスマホアプリがあったり、
別冊の練習ノートがあったり と、
いろいろな手段があるので、
まずは、試してみるのがいいでしょう。
この中で、1つ 試してみて欲しいものを上げると、
それは、音声を使った暗記です。
以前の大学入試センター試験では、
発音とアクセント問題がありましたが、
共通テストでなくなり、
この点で、あまり音を聞く必要がないとも言えます。
しかし、単純に英語に馴染むため、
共通テストのリスニングがあること、
目で見ることにプラス音声で、
ある種のリズムのようにして記憶されること、
などの理由で、ふだんの暗記作業に加えて、
音声を使ってみることも、いいだろうと思います。
音声は、別売り、または付属のCDがあったり、
出版社のHPからダウンロードできたり、
ほとんどの本で、何らかの入手方法があると思います。
どうぞ、やってみて下さい。
単語を忘れないためには?
実際のところ、これが一番難しいし、課題ですね。
とにかく使うこと!
なぜ、日本語を忘れないのでしょうか。
日本語だから、日本人だから、・・・
ちょっと うん蓄を並べると、
アルファベットが表音文字(音だけを表す記号)で、
漢字が表意文字(文字自体に意味がある)から、
かもしれません。
ですが、たぶん簡単で明解な理由は、
ふだん使っているから、使う回数が多いから、
です。
英語も、I have a pen. は、どの単語も、
皆さん知ってますし、中1ぐらいで習ってから、
以来 忘れてはいませんね。
理由は、たぶん よく使う単語だから、です。
日本語の難解語に比べたら、
高校生なら使用頻度が高いかもしれません。
脳科学的には、
記憶は脳が必要と判断すると保持されやすい
そうです。
単語なら何度も暗記作業をすることで、
重要度ランクが上がると記憶保持力が上がり、
また、保持しているうちに何度も使うと、
やはり重要度ランクが上がるそうです。
要は、たくさん勉強して下さい、
という単純な お話に行き着くわけですが、
とにかく勉強することが、
簡単で且つ大事ということですね。
まとめると、
① 単語の暗記は、コツコツよりも どんどん進め、
忘れても また覚えればいい、そのために何周もする、
② 単語の暗記法は、目と耳の活用がいいかも、
③ 単語を忘れないため、とにかく使うこと、
です。
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皆さん、来年の受験の成功のため、
どうぞ暑さに負けず、がんばって下さい。
いろいろと さらに知りたい人は、
武田塾大船校に お問い合わせ下さい。
お待ちしています。