こんにちは。武田塾大船校です!
7月になりましたね。
高3生で、部活をやっていた人や、学校行事に力を入れていた皆さんも、
もう ひと通りのことが終わり、
「受験勉強に全力で」という頃かと思います。
英単語は、やはり重要!
英単語は欠かせない
中でも英語の勉強を欠かせない人がほとんどだと思いますが、
英語で一番始めに取り組み、且つ最後まで続けるのは、
やはり単語 (と熟語)ではないかと思います。
単語がわかれば英語がスラスラ解ける、というわけではありませんが、
ある程度以上の語彙力がないと、訳がわかりませんし、
短期間で覚える込むのが難しいものなので、
やはり、継続して覚え続けることになります。
これから単語帳を買う場合も、
さて、単語を覚える時に使うのが単語帳ですが、
学校で全員購入で買ったのが1つある、
という皆さんも多いかと思います。
且つ、それを毎週の単語テストがあり、
その度に暗記をしている場合も多いでしょう。
そのようにして既に使っている本があり、
それが使いやすいなら、それをそのまま続けて下さい。
ですが、
① どうも使いにくい、
② 既に ほぼ覚えているので語彙レベルを上げたい、
③ 逆に、志望校の対策に必要な語彙レベルを超えている
④ 既に覚えた語の復習確認用に1冊 欲しい、
または、
⑤ まだ持っていないので買いたい
という人も、いると思います。
究極の選択として『辞書』という方法もありますが、
ふつうは やはり単語帳が必要でしょう。
上の①~⑤のどれかに当たる人は、
1冊 早めに用意した方がいいです。
今回は、選ぶポイントを紹介します。
どんな単語帳がいいか?
語彙レベルか、ジャンル別か
単語帳の編集の仕方として、
語彙レベル順の場合と、ジャンル別の場合があります。
ジャンル別の本は多くなく、ひと通り覚えた人が、
難関大対策のために、
さらに難易度の高い語を覚える人向けになります。
『鉄壁』
『リンガメタリカ』
がその典型で、いずれも上級者向けです。
相当に学習が進んだ人は、これらが お薦めです。
一方、他の単語帳のほとんどはレベル順です。
なので、一般的に高校生によく使われているのは、
ほとんどが語彙レベル順の構成で、
実際、こちらの方が、いろいろと使いやすいです。
なぜ語彙レベル順か?
まず、よく使われる語から順に覚え、
完全に覚え切ってから、次のステップを覚えるのが正解です。
難関大を目指すなら、高い語彙レベルが必要になりますが、
だからといって、最初から難関大の問題でしか見ないような語から
覚えだすのは、順序が違います。
難関大学でも、基本問題が中心の大学でも、
頻出語は基本語彙であることは変わらず、
難易度の高い語の割合が多くなる点で、異なります。
なので、難関大学受験だから いつか覚えなければならないとしても、
最初は頻出語からです。
この点で、レベル順の単語帳は便利です。
また、例えば、私大のMarchレベルを目指して勉強を進めていたけど、
現実的には日東駒専レベル、と受験校をある段階で変える場合があります。
このとき、単語数を減らしていいことになりますが、
レベル順の英単語であれば、そのまま使うことができます。
逆に、目標を途中から上げる場合でも、同様ですね。
6~7月ぐらいだと、まずは夏休みのうちに日東駒専レベルまで、
9月以降は、Marchレベルの範囲まで、
という段階を踏んで進めるのが、実際に多くある方法だと思います。
単語帳の選び方
まず、単語帳の最初の100語または200語ぐらいを見ます。
もし、
① このあたりで忘れている語が時どきある
② 見たことがない語も出て来る
③ ①②が合わせて3~4割以上
であれば、1つ下のレベルから始めた方がいいです。
この場合、その本に収録されていない基本語彙にも、
覚えていない語がある可能性があるからです。
逆に、最初の200ぐらいが だいたい OK なら、
その単語帳を使うで いいと思います。
なお、シリーズものであれば、
たいてい 下のレベルの本にも、上のレベルの本にも、
共通する語が一定数あります。
例えば、定番の『システム英単語』の1~1200は、
ほとんどが『システム英単語 Basic 』に収録されています。
どの単語帳がいいか?
見やすさも大事です。
見やすさとは、デザイン的なことです。
ファッションじゃあるまいし、
デザインとか関係ないという人もいるでしょう。
しかし、頭に入り、抜けにくいという点では、
ページのデザイン要素もバカにできません。
単語を絵のようにして覚える人もいますので。
掲載要素で
たぶん、これが最も大事です。
単語の意味の他、派生語、類義語、反対語、用例、例文など、
付随する情報が、どの程度 書かれているかを よく見ましょう。
単語の暗記は、何度も見ることで忘れない記憶にすることが肝心です。
ただ単に覚えるよりも、派生語や類義語、反対語なども調べながら、
関連させて何度も行ったり来たりして記憶化するのもいい方法です。
この点で有効に使える本を選びましょう。
但し、あまり多すぎると見なくなり、
見ない情報なら逆にじゃまになるので、
活用できる範囲で多い方がいい、となります。
定番の単語帳の特徴は、
旺文社の『ターゲット1900』
駿台の『システム英単語 Basic』
あたりが、まずは定番ですが、
詳しくは、あとで別の記事にしようと思います。
単語をどこまで覚えるか?
とにかく覚える じゃない!
けっこうな時間を使い、
忘れてしまうことも多くなかなか進まない単語暗記ですから、
効率のいい学習をしたいものです。
塾で見ていると、志望校の語彙レベルを明らかに超えた語を、
学校の毎週の単語テストや定期テストに出るということで、
一生懸命 覚えているのを見ることがあります。
知っていてマイナスはありませんが、
一方で、志望校に必須の語彙がしっかりできていないなら、
本来そうするべきではありません。
志望校別に終わりがある
スタートとなる地点は前段に書きましたが、
どこまで覚えるか も重要です。
ざっと、ですが、終わりは、次の通りです。
☆ 日東駒専レベル・共通テストなら、
『ターゲット1400』の最後まで
『ターゲット1900』の800まで
『システム英単語 Basic』の最後まで
『システム英単語』の1200まで
☆ March レベル・標準的な国立大学なら、
『ターゲット1900』の1500まで
『システム英単語』の1700まで
☆ 難関国立大学レベル
『ターゲット1900』の最後まで
『システム英単語』の最後まで
☆ 早慶レベル
『ターゲット1900』の最後まで
『システム英単語』の最後まで
に加え、
『リンガメタリカ』
『鉄壁』
『英検準1級』用の単語帳
です。
まとめると、
単語帳は、今の自分に合わせて選び、
志望校に合わせて終わりを決める、
ということになります。
無駄を省き、的確な範囲の語彙を徹底的に覚える、
こんなことが大学入試合格には、必要だろうと思います。
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皆さん、来年の受験の成功のため、
どうぞ暑さに負けず、がんばって下さい。
次の記事で、定番の単語帳の特徴を詳しく書きます。