こんにちは。武田塾大船校です。
私立大学を受験した皆さんは、結果が既に出ている場合が多いと思います。
或いは、2月に不調で3月入試を受験し、
その結果が出た、または待っている人もいるでしょう。
合格もあり不合格もあり、
その中に「補欠合格」が含まれている人もいるのではないでしょうか。
補欠合格とは、
要するに、合格はしてないけど合格点に近かったので、
欠員が出た時の追加合格候補、ということです。
「候補」なので、そのまま何もなく終わる場合もあるし、
晴れて合格者の仲間入り、という場合もあります。
願書等では、補欠合格者が合格することを、
「追加合格」とか「繰り上げ合格」と書かいている場合が多いです
補欠繰り上げは、必ずある?
補欠合格は、全大学に必ずあるわけではありません。
ですが、この「ない」というのも ややこしくて、
最初に出した合格以外に、一切 合格がないという意味ではありません。
というのは、
合否通知の仕方がいろいろ
実際に補欠繰り上げによる合格がある大学でも、
受験結果には「合格」と「不合格」しかなく、
「補欠合格」という通知の仕方をしていない場合があります。
入学辞退者が出て欠員が出た場合、
不合格者の中から、
入試結果順で合格を追加で出すという方法を採用しているのです。
一般的には、
しかし、多いのは「補欠合格」を「不合格」と別に出している大学です。
ですが、補欠合格がある大学でも、
これに関する情報を詳細に出している大学と、
ほぼ何も情報を出さない大学があります。
情報というのは、追加で合格が決まる時期、補欠数、補欠内の順位、見通し等です。
これ、「補欠があるのか ないのかと、ドキドキで待っている」
当事者には かなり重要な情報ですが、
教えてくれない大学もあるのです。
補欠繰り上げの見通しは、
実際のところ、知りたいのは これですね。
最も知りたい情報は補欠の順位でしょう。
順位が上なら期待大で待つし、
そういう予定で他の手続きを進めることができます。
逆の場合は、もうないものとして、
他の方のことを進められますね。
パターンとしは、
順位なしの「補欠合格」だけを出す大学もあり、
順位を1から順に付けている大学もあり、
順位をグループ化して出している大学もあります。
補欠繰り上げが来るときは、
実は、去年、2021年の入試では、
補欠繰り上げが多く出たと言われています。
実際に、3月30日とか、本当のギリギリの時に繰り上げになった生徒さんがいました。
うれしいのは もちろんですが、
第一志望の大学に落ち、仕方なく他の大学に行くことにした人や、
「来年また!」と浪人を決めた人には、
あきらめた大学に最後の最後で入れることになるわけですから、
確かに、これは夢のような話です。
しかし、その時点で行く予定だった大学の入学準備はほぼ整っているし、
地方の人なら、アパートの契約も済ませ、引っ越しも終わっているかもしれませんね。
浪人の人は予備校に行くことに決め、
場合によっては既に通い始めているかもしれませんね。
うれしいことには違いないでしょうが、
すぐに あれこれキャンセルして、短い時間にけっこう大変だと思います。
補欠繰り上げ日は、ほとんどの場合、決まっている。
中には繰り上げ日未定という大学がありますが、
多くの大学は、予め繰り上げの日程が決められています。
第1次、第2次、と続き、最後が第3次で、
3月の末が最終という場合が多いようです。
3月末というのは、
繰り上げで実際に入学する人は、
おそらく他の大学に進学する予定の人だと思うので、
間際になって辞退が出ると、
その大学は その分また繰り上げを追加します。
定員確保のため、これをほとんどの大学でやっているため、
3月の末に大学の方は大慌てで、繰り上げを出しているわけです。
なので、ある程度 手ごたえがあった場合、
最後の最後までサプライズがあるかもしれないのです。
注意するのは、
3月に、浪人見込みということで、
武田塾に受験相談に来られる受験生がいますが、
その時、補欠のことをいろいろ聞いてみると、
よく調べていない人が少なくないです。
まずは、願書を見て、
というは、おそらく出願した大学について、
皆さん、合格発表日、入学手続きの期限までは見てカレンダーにしているでしょう。
でも、補欠繰り上げの最終日やそれぞれの通知方法まで
出願前の1月に読んでいる人はあまりいないと思います。
1月にそこまで見ていなくてもよく、
合格発表日後にチェックすればいいですが、
あとでチェックするはずが、
「落ちた」となった時点でがっかりしてしまい、
この後の可能性にまで考えが及ばない場合があると思います。
いつの時点でもいいので、
発表日前後までに一度確認してもらいたいです。
通知は電話とは限らない、
また、通知方法にも注意です。
ひと昔 前だと、追加合格は電話で直接知らせるのが一般的でした。
今も、そういう大学がありますし、入学意思の確認もあるので、
現在も一般的と言えるかもしれません。
ですが、ネット連絡の大学もあります。
シンプルにメール連絡のほか、
出願の時に作ったマイページに知らせて来る場合もあるので、
この場合、うっかりしていると、見落とすこともあります。
さらに、通知方法も毎回同じとは限らないので、
その都度の確認が必要です。
ネット通知ですが、最後だけ電話という大学もあります。
もしも、見落としをしてしまったら、一生モノの失態ですので、
気を付けて下さい。