偏差値が上がるのに必要な期間はどれくらい?勉強法は?【大学受験】
こんにちは。
授業をしない!でおなじみの武田塾小田原校です。
今回は、偏差値が上がるのに必要な期間はどれくらいかということについて、
各段階でやるべき学習と関連づけながら紹介していきます。
そもそも偏差値とは何か?
偏差値は全体と比較した際の自分の立ち位置が分かるもの
まず初めに、そもそも偏差値とは何を表したものか把握していない方もいると思いますので、
簡単にその意味を説明します。
まず前提として、模試の点数が、下図のような正規分布に従うと仮定します。
このグラフは、グラフの中心を平均と見た場合に、
その平均とずれた値の出現頻度はどの程度になるかを表しています。
すなわち、平均点付近の点数を取る生徒数が統計的には一番多く、
逆に、平均点から離れた点数を取る生徒の数は少なくなるということを意味します。
模試の結果に書かれている偏差値という数字は、この正規分布に受験者の点数が従うと仮定した上で、数値に多少の工夫を加えて算出した値です。
数値とその出現頻度は、以下のようにまとめることができます。
偏差値ごとの出現頻度
・偏差値40 → 全体の84%の位置
・偏差値50 → 全体の50%の位置(平均点と全く同じ点数)
・偏差値60 → 全体の15%の位置
・偏差値65 → 全体の6%の位置
・偏差値70 → 全体の2%の位置
偏差値を見る際の注意点
偏差値を見る場合に注意したいのは、模試の受験者数と受験者のレベルです。
受験者数があまりにも少ない模試だと、統計的に正規分布に従うことを保証できなくなる可能性があり、得られた偏差値も信頼できない値になる恐れがあります。
受験者のレベルがあまりにも異なる模試の結果を比較する際にも注意が必要です。
レベルの高い集団が多く存在するような模試では、他の模試と比べた場合に、偏差値の値が低く出てしまう可能性があります。
逆に、偏差値が高く出た場合でも、自分が受けた模試の受験者レベルが低いものであるならば、
一概には喜べないということを意味します。
偏差値40から偏差値50へ上げるのに必要な期間・時間は?
偏差値40は基礎の完成度不足が原因
偏差値40というと、模試の得点が全体の平均点を下回っている状態を指します。
この段階では、一部例外はありますが、教科書レベルの内容の理解がままならない場合がほとんどであり、基本的な問題ですら得点することができないという状態が予想されます。
この段階の受験生は、まずは教科書レベル、もしくはそれより一段階下のレベルの参考書を用いて学習をする必要があります。
具体的な期間の目安
ある程度の暗記が進めば点数が取れる国語、理科、社会などは、2ヶ月程度で偏差値50まで学力を伸ばすことは十分可能ですが、積み重ねが必要である英語、数学については、早くても3ヶ月程度は必要ではないでしょうか。
特に理系の受験生で数学3まで必要な場合は、それだけかかる時間も多くなるので注意が必要です。
もちろん、1日あたりの学習時間によってこの数字は前後しますので、あくまでも目安である点は注意してください。
偏差値が同じでも模試の難易度によっても差がある
また、同じ偏差値40でも、難易度の低い模試での40と、難易度の高い模試での40では、
当然、前者の方が危機感を持つ必要があるので、自分の学力を客観的な視点から判断してもらうことも大切です。
例えば、基本的な内容からの出題が主である進研模試の偏差値が40だった場合は、
相当に危機感を持って学習しないといけないですが、旧帝大の実戦模試の偏差値が40という場合には、対策の仕方も変わってくるということです。
偏差値50から偏差値60へ上げるのに必要な期間・時間は?
偏差値60あれば受験の幅が広がる
偏差値60まで学力を伸ばすことができると、受験の幅がかなり広がります。
国立大学ならば、筑波大学、千葉大学、東京学芸大学などが候補になり、
私立大学では、いわゆるMARCHレベルが狙えるようになります。
ほとんど勉強をしてこなかった受験生が目指す偏差値が、この60という数字になると思われます。
具体的な期間の目安
それでは、偏差値50から偏差値60まで伸ばすのに必要な時間はどの程度でしょうか。
これも科目による部分が大きいですが、短ければ2ヶ月程度、長ければ半年程度といったところです。
参考書はアウトプットを中心に
この段階になると、単なる暗記だけでなく、暗記した知識を場面に応じて柔軟に利用するという力が、文系理系問わず必要となってきます。
当然、使用するテキストも、アウトプット系のものの比率を高めていくべきでしょう。
注意しないといけないのは、偏差値50レベルの教科書の内容が完璧になっていない状態でアウトプット系に進んでも、まるっきり解答できない可能性が高い点です。
模試の偏差値は50だけれども、科目や分野によっては不安があるという場合は、
そこを重点的に対策すると良いでしょう。
マークと記述など、模試の種類も重要
また、どの模試で偏差値60を目指すのかということも重要になります。
本番の試験では記述がメインであるにもかかわらず、
マーク模試の偏差値だけを見ていては、自分の実力を正しく把握することができません。
また、受験者数が多い模試を受験した方が、自分が志望者の中でどのくらいの位置づけにあるかを的確に知ることができます。
大手の予備校が実施している模試については、少なくとも夏と冬の2回は受けるようにしたいところです。
偏差値60から偏差値70へ上げるのに必要な期間・時間は?
同じ偏差値10でも圧倒的に厳しい
偏差値70まで学力を高めることができると、文理や受験科目の別はありますが、
国内のほぼすべての大学に挑戦できる実力が身についたと言えます。
しかしながら、同じ偏差値10の上昇でも、40から50へ上げる場合と60から70まであげる場合は、圧倒的に後者の方が時間も労力もかかります。
ある生徒の場合、高校3年進学時の偏差値は65程度でしたが、
そこから70まで上げるために、平日は学校の授業プラス8時間、休日は12時間の学習を1年間続けて、ようやく届いたかどうかという感じでした。
人それぞれだが1年以上かかることも
もっとも、このレベルまで来ると、元々の勉強の素養があるかどうかに影響される部分が非常に多くなってくるため、中には、大して苦労せずに偏差値70まで達する人もいます。
この生徒の場合は、全国的に見れば非常に勉強ができる部類に入りますが、
志望校から判断した場合には、他の受験生には素養で負けている部分が大きく、結果的にこれだけの学習時間が必要になったという感じです。
以上をまとめると、偏差値70まで学力を上げるためには、特別な素養がない限り、年レベルの時間がかかると言えます。
もちろん、これは得意科目の有無や、受験科目の数によっても変わってきますので、すべての受験生に当てはまるというわけではないです。
最難関となるテキスト1冊を完璧に
偏差値70を目指す場合の学習法としては、各科目の最難関となるテキストを1冊完璧にすることが勧められます。
偏差値60を達成した段階で、ある程度の発展問題ならば解ける実力がついているはずなので、
ここから先は、よりマニアックな問題の知識を深めたり、時間をかけて思考力を養成したりしていくような勉強が学習の基本となります。
この作業は、掛けた時間に対する見返りが非常に小さく、それこそ薄皮を貼り重ねていくような勉強になるので、相当の根気強さが必要となります。
偏差値を知ることで、必要な勉強法が分かる
偏差値は、日々の勉強の成果を可視化してくれる非常に便利なツールです。
勉強は、「日々の成果が感じづらい」という特徴がありますので、定期的に自身の偏差値を知る機会があるとモチベーションの向上に繋がります。
偏差値を知れる手段の一つが「模試」です。
模試は現状の自分の学力と、志望する大学までのレベル差、周りの受験生との差が数値で分かるようになるので、積極的に活用しましょう。
模試に関する記事は過去にも投稿しておりますので、是非一度目を通してみてください。
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