こんにちは。
武田塾小田原校です。
今回は、よく質問を頂く「大学受験での模試の種類や選び方」お話します。
一言に模試といっても種類がとても多く、自分が合格に向けて何を受けたら良いのか難しいですよね。
模試を最大限に活用し、合格に近づくための考え方をご紹介致します。
大学受験の模試選びでのよくある質問
Q1.模試ってなんのために受けるの?
答えとしては2つあります。
1つ目は自分の成績を確認し、立ち位置を知るために受けます。
まず、模試を受けるときに多くの方が勘違いしていることは、
「模試の結果が良ければ、合格する」という思い込みです。
ですが、実際の模試は「実際の入試とは違う問題であり、形式も違う」のです。
もちろん、似ているものもありますが、傾向などが完全に一致することは無いため受かるかどうかを模試のみで完全に判定は出来ません。
実際に武田塾小田原校の卒業生でも、
「E判定だったけど合格した!」
という生徒も珍しくありません。
模試以上に、その大学・学部の過去問でどれだけ点数を安定して取れるかのほうが大切です。
とはいっても、普段の勉強だけでは全国のライバルたちと比べて自分は今、どの位置にいるのかわかりません。
よって、模試での偏差値や同じ志望校内の順位を元に、自分の立ち位置を把握するのです。
2つ目は自分の得意・不得意を知るためです。
「自分の得意・不得意は普段からの勉強でも分かるのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
確かにそれも一理あります。
しかし、実際にどういった問題が出てくるか分からない模試だからこそ、浮彫になる得意・不得意もあるのです。
そのため、今回の模試の問題を確認し、今後の勉強に活かすことが重要です。
(模試の振り返り方は後ほどご紹介致します)
Q2.模試は何を、どれくらい受けたらいいの?
答えは自分の志望校やレベルに合わせて受けましょう。受けすぎ注意です。
まず、模試にも種類が沢山あります。
しかも、難易度も主催する予備校などによって大きく変わってきます。
模試の選び方はどうすべきか、一つずつ紹介していきます。
模試の種類
◆マーク模試◆ マークシートでの回答形式の模試。 ほとんどの模試で共通テストの問題形式を取っている。 基本的に、私大や国公立に関わらず必ず受けたほうが良い。 武田塾のお勧めは、河合塾主催の「全統マーク模試」を1年通して受け続けること。 |
◆記述模試◆ 記述での回答形式の模試。 国公立志望の方や私大でも記述が必要となる方にオススメ。 こちらも受ける場合は、河合塾主催の「全統記述模試」を1年通して受け続けることを推奨。 |
◆〇〇オープン、〇〇実戦模試◆ 主に○○には、旧帝大の名前がつき、冠模試ともいわれる。 各大学の出題傾向に沿った模試のため、難易度・受験者のレベルが高い。 |
これらの模試を受ける大学や学習の進み具合に合わせて受けるのが基本となります。
有名な模試の難易度と受験者数の特徴
◆河合塾◆ 主な模試:全統マーク、全統記述 ※自宅受験OKのこともある 実施回数:全統マーク・全統記述ともに3回ほど 自分の立ち位置や基礎の確認がしやすいので多くの方におすすめ。 |
◆東進◆ 主な模試:共通テスト本番レベル模試(マーク)、全国国公私大模試(記述) 実施回数:マークは4回、記述は5回 受験者が現役生多めのため、少し判定は甘い傾向。 |
◆駿台◆ 主な模試:駿台共通テスト模試(マーク)、駿台全国模試(記述) 実施回数:共通テスト模試は3回、駿台全国模試は2回ほど。 記述が特に難しく、基礎が出来ていないと歯が立たない。 |
◆代ゼミ◆ 主な模試:大学入学共通テスト入試プレ、〇〇大入試プレ |
◆進研(ベネッセ)◆ 主な模試:総合学力マーク模試、総合学力記述模試 個人での申し込みが出来ず、既卒生が受験しないので判定もとても甘い。 |
有名な模試を5つ例に上げてみました。
こう見ると難易度や受験者数もそれぞれ違っていますね。
では、何をどう受けるのか?
武田塾としては、基本的に河合塾の「全統マーク模試、全統記述模試」を年間通して受けることをオススメします。
また、それ以外にも受けても良いですが、受ける回数は多すぎないようにしましょう。
「模試を受けている時間は、知識が増える時間では無い」ので基礎が出来ていない方ほど勿体ないです。
模試を受けた後どうするかのほうが大切ですが、模試を受けすぎて勉強時間が無くなるのは本末転倒です。
武田塾生は基本的にこの模試と武田塾模試を受けて頂き、必要に応じて受けた方が良い模試をご案内します。
ちなみに武田塾小田原校では、受験相談の中で各生徒さんの学習状況に合わせて受けるべき模試をご紹介もできます。
Q3.模試の対策はどうしたらいい?
答えとしては模試のための対策は勿体ないです。
模試を受けると特に気になること、それは判定。
「模試の判定が悪いと受験させないよ!」という保護者様もいらっしゃるのでは?
ですが、何度も言いますが模試の結果では受験結果は決まりません。
模試のための対策はしようと思えば出来ますが、勿体ないです。
ただ、やはり模試で結果を残さないといけないという方のために対策方法をご紹介致します。
模試の対策
単純に「受ける模試の過去問を解く」ことです。
例えば全統マーク模試であれば、「マーク式総合問題集(河合出版)」で対策するのがオススメです。
その他の模試でも、主催している予備校が出している過去問などで対策が可能です。
もちろん、これは基礎をある程度身に着けている前提です。
基礎に自信がないのであれば、武田塾の日大ルートまでの参考書を優先的に進めたほうが良いです。
どんな模試や入試でも、必ず必要となる基礎固めが最重要となるのです。
Q4.模試は復習はするべきなの?
答えとしては、必ず復習をしましょう。
模試を受けたときに考えて欲しいことは、
「これが入試だったとして、自分に何が足りなかったのか」 です。
では、実際に模試を活用し点数を上げるための方法を紹介していきます。
模試の自己採点
まずマーク模試では実施後すぐに自己採点を行いましょう。
自己採点とは、模試実施後に配られる解答解説を見て採点することです。
自己採点をするため、模試実施中に自分が選んだ解答は問題用紙に〇をつけるなどしておいてください。
この自己採点が大切な理由は2つあります。
1つ目は共通テスト本番後に同じことをやる必要があるからです。
予備校が受験生たちから共通テストの点数を集め、そのデータをもとに個々の受験生に判定を出してくれる"共通テストリサーチ"というものがあります。
この判定を見て国公立志望の人は志望校の最終決断を行ったり、私大志望の人は私大の共通テスト利用をどうするかということを決められます。
この共通テストリサーチに出すには自己採点を行って点数を分かっている必要があるのです。
よって、自己採点をする癖を模試の時からつけることで、本番も忘れないようにするのです。
2つ目は返却後まで復習を待っていたら遅いからです。
模試の解答解説は模試が終わったその日に配られることがほとんどです。
そのため、自分の解答さえ分かっていれば最短でその日に復習が行えます。
逆に自分の解答を問題用紙にメモしていなかった場合、返却されるまで復習ができません。
記憶が新しいうちに復習したほうが効果は高いので、自己採点を行う必要があるのです。
模試の復習
模試の復習は必ず、すぐに時間をかけすぎず、自分の弱点を分析しましょう。
模試で点が取れるようになることではなく、模試の結果を元に「今後の勉強の計画を立てる」ことが重要です。
その後、本格的な復習は「自分がその模試に本番だと思って挑めるレベルになった時」に解き直しをするのがおススメです。
※例えば武田塾の日大ルートを完成させてから、河合塾の全統マーク模試を復習するなど
では、まず模試が終わったら自分の結果の分析をしましょう。
「これまでやったことがどれだけ出来たのか」
「見たこと無いレベルの問題がどれくらいあったのか」
を確認します。
今までやったことで足りていないこと、これからやらなくてはならないことが見えて来るはずです。
見たこと無いレベルのものなどは、現時点では取れなくても仕方ないです。
そういったものを取れるようにするためにも参考書をしっかり進めて下さい。
ただし、これまでにやったはずのことが出来ていなかったのなら、完成度が低いか苦手な分野です。
一番点数を伸ばしやすい部分になりますので勉強計画に取り入れましょう。
また、こういった弱点を見つける練習は、過去問などを解くときに役立ちます。
慣れないうちは、塾の先生や学校の先生など相談しやすい方と一緒に分析してみましょう。
Q5.模試で意識すべきことは?
模試で意識すべきことは4つほどあるため、順番に紹介します。
①時間の不足
模試で特に意識して欲しいこととして、時間が上げられます。
「時間無制限なら解ける」としても、現状間に合っていないのであれば見直すべきです。
「解くスピードを早めるために、シャドーイングを行う」
「捨て問の選び方や解く順番を意識し、出来る問題を確実に取っていく」
など、時間制限がある中での時間の使い方や解答スピードを上げるためにどうすべきかを意識しましょう。
特に共通テストを受ける方は、1日の時間の流れが同じ共通テスト模試などが特にオススメです。
入試での1日の時間の使い方、1教科毎の時間の使い方に慣れましょう。
②マークミス
これも実践慣れの大事な点です。
どれだけ完璧に問題を解いても、マークがズレたり、ミスしたりしたら得点にはなりません。
段々と問題を解く順番などの工夫をするようになっていくかと思いますが、そこでミスをしやすくもなります。
ミスをせず、正確にマークする練習の意識も持ちましょう。
③記述ミス
記述形式の場合もマークと同様に形式慣れが大切です。
記述では確かな知識が必要になることもあります。
また、要約などが必要な場合もあります。
やはりマーク式とは形式が違うので、違いを意識して受けましょう。
④問題の出題形式や問われ方を知る
ただボンヤリと模試を受けてはいけません。
特に共通テストに関しては情報が少ないため、模試は貴重な情報源になります。
各科目でどういった形式で問題が出るのか、どういった問われ方をするのかなどを知ることが重要です。
知りえた情報を元に、今後の学習でも気を付けるポイントなどを考えることが出来るようになります。
終わりに
今回は模試についてお話をしてきました。
模試は、自分の位置や得意不得意を知るのにとても便利なツールです。
しかしそのツールの使い方を誤ると、何の意味もなくなってしまいます。
本当によく"解きっぱなし"にしてしまう人が多いです。
それでは何も意味がありません。
自分に合った模試を探して受験し、復習を行うことで確実に自分の勉強の助けにしていきましょう。
今後も大学入試は複雑化を極め、模試の受け方に悩むことも多くあると思います。
是非、模試についてだけでなく、受験のお悩みを最寄りの武田塾にご相談下さい。
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