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浪人生必見!| 浪人で注意するポイントとよくある疑問

浪人生向けの不安&疑問解消マニュアル

こんにちは。

武田塾小田原校です。

今回は、浪人生向けの記事となっております。

「浪人生って伸びづらいというけれど、本当なの?」、「次で受かりたいけれど失敗をしないか不安がある」、「バイトはしていいの?」など、様々な疑問と不安に答える内容になっています。

予備校に通っている方でも、自宅浪人、いわゆる宅浪で頑張っている方でもタメになるかと思います。

 

現役のときとは違う悩みを抱える気持ちはよくわかります。

その悩みを抱えた状態でなんとなく時間を過ごしていると、途中で気が抜けてしまうことも多々あります。

そういったことを防ぐためにもぜひ、読んで参考にしていただければ幸いです!

 

浪人生が伸びづらいってホント?

皆さん、浪人生の「2・6・2」の法則って聞いたことありませんか?

この法則は、浪人生の2割が現役よりも良い大学に受かり、6割が現役のときと同じレベルの大学に留まり、残りの2割は現役の時よりも低いレベルの大学にしか受からない、ということを表しています。

これって本当のことなのでしょうか?

結論:明確な根拠は無い

この法則を取り上げる記事はネットに多くあるものの、統計的に証明されている、ということはありません。

おそらく、「2・6・2」という割合は、働きアリの法則から来ているのだと思います。

よって、この法則が正しいと言うことはできません。

 

しかし、だからといってこの法則が間違っているということもできないのです。

そもそも、大手予備校のように、たくさんの受験生のデータを抱えている機関ならば、この法則の真偽が分かるかもしれません。

なのに、それをしないのは、浪人生を合格させることを商売にしている予備校がそのことを公表することはまずあり得ないからです。

このことを踏まえて考えると、法則が間違っているというより、具体的な数字には触れないだけ、という方がふさわしいと思われます。

それにも関わらず、こういった法則が広まった理由は「浪人して成績が上がる学生の数は経験的に少ないように思われる」からでしょう。

実際、私は慶応義塾大学に通っていますが、浪人生だった人は多くいます。

ただ、慶応義塾大学よりも上のレベルを目指して浪人していた人が多くを占めており、彼らは2・6・2の法則でいう「6」に当てはまるのでしょう。

よって。明確なソースはなく、割合は違うとしても、浪人したからといって伸びている人は少ないケースが想像以上にあるというのは事実でしょう。

 

では、普通なら時間があるのだから伸びるはずなのに、なぜ浪人しても伸びないケースがあるのでしょう?

次は浪人で失敗するケースについてみていきます。

 

浪人で失敗するケース:予備校編

まずは予備校に通っていて、浪人を失敗するケースです。

予備校では、志望校のレベル別にカリキュラムが組まれ、授業も高校の時のように時間割で設定されているため、素直にそれに従って学習すれば成績は伸びていきそうに思われますが、意外とそれを実行できる学生は少ないということを知っておくと良いでしょう。

ケース1「教わった通りに学習しない」

一つ目のケースは予備校の講師に教わった勉強法を実施せずに、自分なりのやり方でなんとかしようとしてしまうことがあります。

慣れ親しんだ習慣を新しいものに切り替える際には、誰しも少なからず抵抗を感じるものです。

しかし、自分のやり方では結果が出せずに浪人することになったのだということを受け入れ、素直に新しいやり方で進めていくことが合格のためには必要です。

予備校講師は、数多くの受験生を指導してきた経験から、どのようなカリキュラムを用いてどのように勉強すれば成果が出るかをよく把握しています。

そのアドバイスを受けずに、独学で勉強を進めたいと考えるのであれば、予備校に通う意味がそもそもないと言っても過言ではありません。

予備校に通うということは、受験のためのテクニックやノウハウを買うことであるということをよく考える必要があります。

ケース2「勝手に授業をサボってしまう」

予備校に通うことに慣れると、自分の意思で受講する必要がある科目とそうでない科目を勝手に判断することがあります。

もちろん、人によっては、他の科目よりも圧倒的に得意な科目があり、他の授業のレベルに合わせた受講だと、時間の無駄と感じてしまうこともあるかもしれません。

しかしながらそのような場合でも、予備校側に相談することなく授業をサボることは避けるべきと言えます。

サボった時間でもしっかりと自学を進め、授業に出席すること以上の成果を得られるのであれば問題ないです。

ただ多くは、その時間を単に友人と談笑することに使ったり、それほど集中力のない状態で時間が過ぎるのを待つような自習をしたりする状態になりがちです。

授業をなんらかの理由で切りたいと考える場合は、自分で判断せずに、必ず予備校側に相談すると良いでしょう。

ケース3「高校で遊んでいた時の雰囲気から脱せない」

苦しいこともある浪人生活を乗り切るためには、一緒に頑張る仲間がいると心強いですが、場合によってはそれがマイナスに作用することもあります。

特に、高校時代にあまり勉強した経験がなく、なんとなく予備校に通うことを決めてしまった場合は注意が必要です。

予備校での1年間を高校4年生のように捉えて、予備校でできた友達と馴れ合うことに時間を使ってしまう可能性があるためです。

予備校はあくまでも勉強をするために行く場所だという意識を強く持ち、友達と接する時間も節度を持って管理しましょう。

1週間単位でスケジュールを決定しているのであれば、あらかじめ友達と過ごす時間をその中に設定しておき、それ以外の時間はお互いに干渉しないように約束しておくと良いかもしれません。

 

浪人で失敗するケース:宅浪編

続いて、予備校に通わずに浪人する、いわゆる「宅浪」の場合について見ていきます。

予備校に通う場合に見られるような失敗のケースには当てはまらない場合でも、宅浪に特有の別の問題点が生じてきますので、宅浪を考えている学生は注意して読んでみてください。

ケース1「時間管理ができない」

予備校では、志望校ごとにカリキュラムが定められており、高校生活の時のように時間割が設定されています。

授業を勝手にサボらければ、ある程度は規則正しい生活ができるようになっています。

しかしながら宅浪では、勉強を開始する時間、休憩時間、科目ごとの学習時間配分などを、全て自分自身で設定しないといけません。

例えば、宅浪を経験した講師は以下のようなスケジュールをたてて過ごしていました。

6:00        起床

6:10~7:00   準備・ランニング

7:00~7:30   朝食

9:00~10:00  1時限目

10:10~11:10 2時限目

11:20~12:20 3時限目

12:20~13:00 昼食等

13:00~13:20 シエスタ(昼寝)

13:30~14:30 4時限目

14:40~15:40 5時限目

15:40~16:00 お菓子休憩

16:00~17:00 6時限目

17:10~18:10 7時限目

18:20~19:20 8時限目

19:20~20:00 夕食

20:00~21:00 最終時限目

21:00~22:00 風呂・自由時間

22:00~6:00  睡眠

この方は1年間ほぼこのスケジュールで過ごしきっています。

基本的に人は厳しいことから逃げ出す傾向にあり、余程強い意思がないと、規則的な受験勉強を継続していくことは難しくなります。

宅浪することを決めるのであれば、まずはこの課題をどうやってクリアするのかをよく考えておく必要があります。

ケース2「誘惑が多い」

時間管理の項と重なる部分もありますが、自分の家という環境はとにかく誘惑が多く、簡単に勉強しようという気持ちを奪っていきます。

10分だけ休憩するつもりが1時間以上も机から離れてしまうことになったり、明日やればいいやと先延ばしにしたままずっと手付かずになったりすることがその一例です。

予備校に通っていれば、少なくとも授業に出席している時間は集中した状態を維持できるので、1日の中で無駄に過ごしてしまう時間は、宅浪の場合の方が多くなる可能性があることは理解しておく必要があります。

このような状態を回避するためには、公共の勉強ができる施設等を利用して、勉強している集団の中に自分を強制的に入り込ませることが有効です。

その際に可能であれば、スマートフォンは電源をオフにしたり、自宅に置いておいたりできると望ましいです。

ケース3「競争意識によるモチベーションが生まれない」

自分を律するという課題をなんとかしてクリアしたとしても、宅浪の場合にはどうしても解決できない問題点があります。

それは、周囲と比べることにより、モチベーションを高めたり危機感を感じたりすることがないという点です。

予備校に通っていれば、授業時間に実施されるテストのクラス内順位が発表されたり、校舎ごとに模試の上位者の名前が掲示されたりするため、常に競争を感じながら勉強することができます。

しかしながら宅浪の場合は、外界の情報を得ることが極めて難しく、人と競い合っているという実感が薄れていきがちです。

このような状態に陥ってしまうことを防ぐためにも、模試は意識的に多めの数を受験するようにしましょう。

宅浪においては、他人との成績の差を客観的に知ることができるツールはほとんど模試一択です。

模試の重要度は予備校生の比ではありません。

体力や予算にもよりますが、大手予備校が実施する模試に関しては、可能な限り受験するように計画を立てておけると良いでしょう。

 

よくある疑問①:バイトってしていいの?

まず、答えとしては「してもいいが、注意すべき点は多くある」ということです。

バイトをすることはお金を稼げるだけではなく、うまくいけば生活リズムを整えることに役立ちます。

ただ、注意すべきことのほうが多いので、それを説明していきます。

注意点①:勉強時間が少なくなる

当然、バイトをするということは、勉強に割ける時間が少なくなります。

また、新しいバイトを始めた場合、最初は慣れないことや覚えることが多い為、体力的にも精神的にも負担になってしまいます。

バイトが終わった後に勉強をしようと思っていても、疲れてつい寝てしまい、結果的に勉強時間が取れなくなることも多いです。

 

これを避けるため、必ず浪人生であることをバイト先に伝え、勉強時間に支障が出ない程度のシフトに留めてもらうようにしましょう。

また、拘束時間の少ないバイトを選びましょう。

短時間でもOK、週1~2日でもOKのところを選んで置き、バイトに時間や体力が取られすぎないように注意しましょう。

注意点②:誘惑が多くなる

受験生以外の人との関わりが増える分、受験に対する熱意ややる気が薄れてしまう可能性も出てきます。

収入がある分、ついつい友達と遊びすぎてしまう、趣味の時間を多く取ってしまうなどの誘惑も出てきます。

 

あくまでも勉強が最優先です。

勉強に支障が出始めたら、迷わず、バイトを辞めるようにしましょう。

注意点③:言い訳になりやすい

成績が落ちたときや受験が上手くいかなかった場合などに、

「バイトをしていたから、あまり勉強が出来なかった。」というような言い訳をしてしまいます。

浪人生という立場であると尚更環境のせいにしてしまいたくなると思います。

 

バイトをするという選択をしたのは、「あなた」であり、その責任は「あなた」にあります。

それをよく自覚してバイトを選ぶとき、勉強を最優先に出来るところにして、バイトを言い訳にしないようにしましょう。

 

よくある疑問②:浪人は就活に響くの?

答えとしては、就活に悪影響を及ぼすことはほぼありません。

もちろん、浪人していた数にもよりますが、1浪・2浪程度なら全く見られません。

むしろ、浪人したことで現役の時よりも上のレベルへ合格できたなら、就活の時にはプラスとなります。

また、就活のために大学で留年する「就活浪人」とよばれる人も存在します。

よって、浪人したことで就活を心配する必要はないでしょう。

 

終わりに

少し長くなりましたが、いかがでしたでしょうか。

浪人に人生の若いうちの1年間を費やすということは、かなり大きな決断です。

腹をくくって浪人を決めたなら、絶対にその時間を無駄にしてはいけません。

予備校に通っている方も、宅浪で頑張っている方も、改めて人生の貴重な時間を使っていることを心得てください。

そのうえで、現状のままで本当に良いのかを考え、改善につなげていただけたらと思います。

 

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