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受験にも使えるTEAPを分かりやすく紹介! | 英検よりおすすめ?

TEAPの紹介と英検の比較

こんにちは

武田塾小田原校です。

この記事では英語力を測るテストの1つである、「TEAP」について紹介します。

一度は聞いたことがあるのに、具体的にどういったテストなのかは分からない人が多いのではないでしょうか?

実は、このテストは英検を運営する日本英語検定協会と上智大学が共同で作ったものであり、大学受験における英語外部利用入試でも多くの大学で採用されています。

そのため、TEAPについて知っておくことで、大学受験の戦略をたてるのにも非常に役立ちます。

 

今回、TEAPの概要だけでなく、英検とどちらがおすすめかについても説明します。

内容盛りだくさんになりますが、タメになる記事ですので最後まで読んでいただけたら幸いです!

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

TEAPってどんなテスト?

TEAPは高校1年生以上が受けられるテストであり、4技能と2技能(Reading&Listenig)の2つの方式で受けられます。

TEAPの特徴を一言でいうと「アカデミックな英語」です。

英語のテストには学校やカフェ、オフィスなど、様々な場面の設定がなされた問題が出題されています。

TEAPでは、その場面設定が大学に関連したものに限られていることが特徴です。

大学生活に関連した話題や文化・社会・自然科学などのアカデミックなものが多いため、あまり高校では習わないような特有の英単語が出てきます。

 

また試験時間は以下の通りになっています。

 

試験時間

Reading

70分

Listenig

約50分

Writing

70分

Speaking

約20分

4技能全てを一日の中で行います。

特にListeningとWritingの試験時間がかなり長いです。

難易度も英検で表すと準2級〜準1級と決して簡単ではなく、その難易度の問題を解ける実力と集中力の両方が必要になります。

 

4技能別で問題の概要を紹介!

1.Reading

Readingは大きく6つの大問に分かれます。

 

問題数

目標解答時間(目安)

問題形式

Part 1

20問

7分

語彙・語法

Part 2A

5問

8分

グラフ読み取り

Part 2B

5問

8分

掲示・Eメールなどの読み取り

Part 2C

10問

15分

短い英文の読み取り

Part 3A

8問

8分

長い文章の空欄穴埋め

Part 3B

12問

24分

長い英文の読み取り

特にラストの3Bは文章の量が多く、内容も文化や医学など学術的なものなので単語力も必要になります。

3Bが一番解くのに時間が必要なので、時間配分を事前に決めたうえでペースを守れていないと落ち着いて解くのは難しいでしょう。

 

2.Listening

Listeningは大きく5つの大問に分かれます。

 

 

問題数

問題形式

Part 1A

10問

短い会話の聞き取り(2人会話)

Part 1B

10問

短い英文の聞き取り(アナウンスなど)

Part 1C

5問

短い英文の聞き取り(図表)

Part 2A

9問

長い会話の聞き取り(2人or3人)

Part 2B

16問

長い英文の聞き取り(講義など)

Part1は放送される文章が短く、Part2は長くなります。

また、Part1Bは学術的な内容が増えるので、比較的難しい単語も読まれるのが厄介です。

Part2Bは長いうえにPart2Aと違って会話ではなく、1人が淡々と読むので話の流れが掴みにくくなります。

当然、問題が進むごとに集中力も弱っていくので、うっかり聞き逃す可能性も大きくなってしまうことも難しさの1つです。

 

3.Writing

Writingは大きく2つの大問に分かれます。

 

問題数

目標解答時間(目安)

問題形式

Task A

1問

20~25分

課題文の要約

(70語程度で書く)

Task B

1問

45~50分

エッセイの要約と

自分の意見の提示

(200語程度で書く)

 

試験時間は70分と多いですが、そのうちの45〜50分をTaskBに使います。

なぜなら、TaskAとTaskBでは求められる英語力に差があるためです。

出題文の長さや書かなければいけない語数にも差がありますし、TaskBでは自分の意見も書く必要があります。

単語力、文法力だけでなく、文章間のつながりや要点と主張の分かりやすさなど多くのことが求められるため、他人に見てもらうことも必要です。

制限時間が70分と聞くと長く感じますが、実際解いてみたら時間が足りないと感じるでしょう。

 

4.Speaking

Speakingは大きく4つの大問に分かれます。

 

 

求められるレベル(CEFR)

問題形式

Part 1

CEFR A1

受験者の生活に関する質問

Part 2

CEFR A2

ある職業に就いている設定の面接官に受験者がインタビューする

Part 3

CEFR B1

1つのテーマに沿った賛成or反対のスピーチ

(テーマは渡されるトピックカードに記載されている)

Part 4

CEFR B2

質疑応答

(聞かれる質問は環境問題や教育、経済などが多い)

 

こちらも大問ごとに求められる英語力のレベルに差があり、大問が進むごとに難しくなってきます。

CEFRというのは国際的な英語習得レベルの指標で、A1が一番低く、C2が一番高いです。

A1は英検3級〜準2級のレベルですが、B2は準1級〜1級と非常に高いレベルであることが分かります。

さらに大問ごとに特徴がかなり違いますので、それぞれの対策を行っておかないと対応するのは無理です。

また、入室から退出までのすべてを採点されますので、質問が終わっても気を抜かないように気を付けましょう。

 

TEAP CBTについて

TEAP CBTはコンピューターを使って受けるものですが、単純にTEAPのインターネット版というわけではありません。

TEAP CBTは4技能だけに対応しており、2技能のみの受験は不可です。

またTEAPとTEAP CBTの大きな違いは4技能の試験時間と問題数です。

 

 

Reading

Listening

Writing

Speaking

TEAP

問題数:60問

試験時間:70分

問題数:50問

試験時間:50分

問題数:2問

試験時間:70分

問題数:4問

試験時間:10分

TEAP CBT

問題数:44問

試験時間:65分

問題数:35問

試験時間:35分

問題数:4問

試験時間:45分

問題数:5問

試験時間:25分

 

当然、問題数が異なると、問題の構成や内容も異なります。

TEAPとTEAP CBTは受験期間も異なるため、この2つを組み合わせて最大年6回受験することができます。

ただ、2つの試験時間と問題構成に慣れておく必要があるため、どちらの問題も解いて練習をしておきましょう。

 

TEAP or 英検

ここまでTEAPについて紹介してきました。

TEAPは英語外部利用入試で使うことができますが、同じく英検も利用することができます。

「どっちを使えばいいの?」という疑問も当然あるかと思うので、ここからはTEAPと英検を比較していきます。

TEAPと英検の比較

 

 

英検

TEAP

レベル

1級~5級

※英検外部利用入試に

 使うなら2級以上

準1級~2級

試験時間

 2級:117

   ※CBTは125分

準1級:128

   ※CBTは135分

200

※CBTは170分

問題数

・2級

R:31問 L:30問

W:2問  S:5問

・準1級

R:31問 L:33問

W:2問  S:5問

R:60問 L:50問

W:2問  S:4問

活用大学数

 2級:272校

準1級:294校

284校

 

比較を表にザッとまとめると、このようになります。

まずレベルですが、英検は様々なレベルを選択できるのに対して、TEAPは選択できいので最低2級以上の実力が求められます。

こう聞くとTEAPのほうが厳しいように感じますが、実際はそこまででもありません。

理由は2つあります。

1つ目は多くの大学で英語外部利用入試を受ける場合は、英検でも2級以上を目指す必要があります。

そのため、英検の場合でも最低2級のレベルが求められるのです。

2つ目は英単語です。英検は級があがるごとに覚えるべき単語数が増加するうえに、問題の構成や種類も変化していきます。

そのため、例えば2級に合格してもさらに上のスコアを取るために受験級を上げる場合は、また新しく対策しなければいけない事が増えます。

対して、TEAPはどのスコアを目標にしていても、試験の形式は全く変わりません。

より高いスコアを取ろうとしても新しい対策をする必要はなく、継続して同じ対策を行えば良いのです。

これがTEAPのメリットです。

 

次に試験時間と問題数ですが、やはり英検よりもTEAPのほうが大変です。

単純に試験時間も問題数もTEAPのほうが多いだけではなく、TEAPは1日で4技能分の試験を終わらせます。

それに対して、英検はSpeakingだけは別日になりますので、それまでに対策を行えます。

※英検 S-CBTの場合は4技能が1日で終了します。

TEAPは英検と比較して、体力と集中力が求められることは間違いないです。

最後にこれらの英語テストを活用する大学数ですが、ほぼ変わりませんので自分の志望する大学が英語外部利用入試をどのように実施しているかを確認しましょう。

例えば、上智大学ではTEAPしか採用していませんので、英検の勉強をしても遠回りになってしまいます。

 

結局どっちがいいの?

まず、自分の気になっている・志望する大学が英語外部利用入試をどう活用しているのかを募集要項で確認しましょう。

※募集要項の最新年度版がなければ、昨年度版で大丈夫です。

英検とTEAPのどちらが楽かを考える前に、最優先すべきは志望大学に合わせることです。

もし英検かTEAPのどちらか一方しか採用していなければ、受けるべきものは決まります。

 

問題はどちらも採用している場合です。

その場合、結局は自分の好みになるかとは思います。

ですが、私が勧めるのはTEAPになります。

確かに、集中力や体力に自信が無い場合、英検のほうが向いていると思います。

しかし、このような長い試験時間は大学入試において当たり前のものになりますし、TEAPの過去問や普段の受験勉強をしている間に集中力や体力は自然と身についていくものです。

最終的に集中力や体力は必要になるため、TEAPはそれを身につける練習として最適でしょう。

また、TEAPは高校生向けのテストなだけあって、大学受験に必要な力を問うものになっています。

 

大学の受験勉強につながる部分が多く、TEAP受験後にもTEAPの勉強が無駄になりません。

対策も日東駒専のレベルまで実力をつけたあと、TEAPのパート別対策集や過去問をやっておくだけで十分です。

※TEAP特有の英単語も、別で単語帳をやらずにパート別や過去問を通して覚えるぐらいで十分だと思います。

さらに比較でも述べた通り、TEAPは高いスコアを目指すのに新しい対策をしなくても良いというメリットがあります。

大学受験の勉強も進めつつ、外部の英語テストの対策を行うのは思っている以上に大変です。

そのため、2級を受けたあとにやっぱり準1級も受けよう!というのはかなりの時間的なコストになってしまいます。

そのうえ、2024年度から英検の試験内容が変わるため、さらに対策が厳しくなります。

 

以上の理由から私はTEAPをおすすめしますが、もちろん他にも問題の相性の問題もありますので、ぜひ一度過去問を見てください。

 

終わりに

少し長くなりましたが、いかがでしたでしょうか。

 

TEAPは英検に比べてやはりマイナーなテストなので、なんとなく知らず嫌いしがちです。

試験時間や問題数だけ見てしまうと確かに遠ざけたくなる気持ちになりますが、思っているほど特異なものではありません。

むしろ、大学で必要な英語をコンセプトにテストを作っているため、TEAPの対策が自然と受験勉強にもつながっていきやすいです。

英語外部利用入試は高いスコアが取れれば、受験本番を迎える前に英語で良い点数が約束される制度であるため、積極的に使うべきものです。

今回の記事を見て、英語外部利用入試にTEAPを検討してみていただけたら幸いです。

 

とはいっても、TEAPはあまり対策本がないのが現状です。

※マイナーゆえに、本が売れないのでしょう、、、。

武田塾小田原校ではTEAPの対策も行っており、実際に良いスコアを取って利用に使った生徒もいます。

一人だと受験勉強と並行して対策することは難しいですが、並行して進めるための計画を私たちと一緒にたてたり、TEAPの対策についてサポートを受けることができます。

 ぜひ武田塾小田原校で英語外部利用入試で他の受験生に差をつけましょう!

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