こんにちは。
武田塾小田原校の亀井です。
今回は『受験知識ゼロから始める大学受験講座』の第9回の記事になります。
このシリーズを企画した背景やこのシリーズを読む上でのルールに関しては第1回の記事に書いてあります。
このシリーズは1ステップずつ確実に読み、行動に起こすことを目的として作成されました。
第1回の記事を読んでいない方は、必ず読んでからこの記事に戻ってきてください。
第9回の内容
第9回となる今回の記事では「過去問と模試をフル活用する」ことをテーマに解説していきます。
まずはいつも通り、前回の記事のおさらいをしましょう。
前回のまとめ 当初の計画との実際の進度の差に注目しよう! →そもそも計画から大きくズレないように、計画と自分の進度を毎週比較しよう! →差が小さいうちに計画と勉強法を見直して対処しよう! →最終手段として、演習系の参考書を削ることを考慮しよう! 可処分時間の変動に注目しよう! →部活の引退などの大きな可処分時間の変化があったら、もう一度計画を立て直そう! 模試や過去問の結果に注目する →参考書のレベルに見合った結果が出ていない場合は、出来ていないレベルの参考書に戻ろう! →復習が終わったら次の模試までの目標と計画とを立て直そう! |
特に3つ目の項目の「模試や過去問の結果に注目する」という部分は今回の記事とも大きく関係します。
「模試を受けているけど点数が伸びない」
「復習したいけど方法が分からない」
などという悩みを抱えている受験生は沢山いますが、この疑問に答えてくれる場所は意外と少ないのが現状です。
そこで今回の記事では、模試を受けた当日から次の模試までにやるべきことを手順化して説明します!
過去問に関して、模試と同じ様に活用できる部分は「模試」としてまとめて説明しています。
過去問に特有の部分に関しては補足で説明を加えます。
この記事を読んでくれた皆さんが、「模試を受けるのが楽しみ」「早く過去問を解きたい」と思ってくれたら嬉しいです。
それでは、今回の内容に移りましょう。
過去問と模試をフル活用する
模試を受験した日や過去問を解いた日からやるべきことの流れは以下の通りです。
当日からやるべきこと ①当日のうちに丸付けと自己採点をする ②翌日は結果の分析を行う ③参考書を使って復習する |
早速、それぞれの流れをポイントを解説していきます。
①当日のうちに丸付けと自己採点をする
当日は疲れていると思いますが、少し休憩したら丸付けと自己採点を行ってください。
特に模試では直ぐに自己採点を出来るよう、問題用紙に自分の答えをメモしておきましょう。
今後、共通テスト本番などでも必要なことですので、模試で練習しておくことが重要です。
解説を読み込む前に丸付けだけしよう
解いたばっかりの状態では「早くあの問題の解説を読みたい」などと思う気持ちは痛いほど分かります。
しかし、ここで解説を読み込んでしまうのはNGです。
自分が読みたい問題の解説ばかりに注目してしまい、全体的にムラが生じてしまうからです。
かなり多くの受験生が陥りがちなことなので、気持ちをグッと抑えて、全教科最速で丸付けを行ってください。
自己採点の点数を書き出そう
次に、全科目の点数を記録します。
後に行う「分析」がしやすいように、この時点で大問ごとの点数と総合計得点を計算しておきましょう。
小田原校の生徒であれば、「成績管理シート」に記入してください。
過去問演習の場合は「赤本ノート」に記入する欄があるので、そこを使ってください。
56/100などと言ったように、「得点 / 満点」の形式で書きましょう。
過去問演習の場合は配点が明記されていないこともあります。
その場合は○×の数から「得点率」を%で割り出して書いておきましょう。
また、過去問の場合は分かる範囲で合格最低点も記入してください。
これで、当日行うことは終わりました。
②結果を分析する
模試や過去問演習当日に時間が余っている場合は、このステップも当日中に進めてOKです。
他の宿題や勉強がある人は、翌日に結果の分析を行いましょう。
問題ごとに難易度で分類しよう
小問ごとに、難易度をランク付けします。
以下のランク付けに従ってください。
問題ごとの難易度でのランク付け |
ランクの説明 |
Aランク | 自分の実力で絶対に取れなければいけない問題 |
Bランク | 今の自分のレベルで取れる問題 |
Cランク | 今の自分のレベルよりも上の問題 |
ランク付けの根拠に困ったら、「解答解説」を活用しましょう。
解答解説の解法や使っている知識が、「今使っている参考書に載っている」のならBランクです。
過去の参考書の範囲ならAランク、いままでの参考書に無いのならCランクを付けましょう。
模試の問題用紙や赤本ノートに難易度をメモしておくと分かりやすいです。
Aランクの問題で間違えている問題を分析する
Aランクの問題で間違えてしまった問題は、一言で言えば「過去の参考書で放置している弱点」になります。
普段使っている参考書でも、この放置された弱点のせいで勉強がやり辛くなっている可能性が極めて高いです。
つまり、「今すぐ復習する必要がある範囲」ということになります。
解答解説や参考書を用いて以下の要素を書き出してください。
Aランクの問題で間違えた原因を分析する 1. その問題はどの分野の知識を使う問題なのか 2. その問題はどの参考書のレベルなのか 3. その問題の周辺知識も一緒に抜けてしまっているか |
1. その問題はどの分野の知識を使う問題なのか
「力学の円運動分野」「英文法の関係代名詞の慣用表現」と言ったように書き出してみましょう。
「参考書だとこの辺に書いてあるな」と明確に分かるように書くことがポイントです。
逆に言えば、「この問題ってなんて分野なんだろう?」と分からない場合、そもそもAランクではない可能性が高いです。
2. その問題はどの参考書のレベルなのか
自分が過去に取り組んできた参考書から決めましょう。
ここでの注意点は、「中学レベルでの抜けに特に注意する」ことです。
特に、「中学英文法」「中学英単語」での抜けを放置してしまう受験生が多いです。
中学生の範囲であっても、大学受験の基礎としてとても大切な知識なので、見落とさないように注意しましょう。
3. その問題の周辺知識も一緒に抜けてしまっているか
同じ分野の周辺知識も抜けているかチェックしましょう。
周辺知識が抜けている場合、間違えた問題に使う知識だけをピンポイントで復習しても、その分野の実力は上がりません。
特に、暗記事項の場合は周辺が抜けていることが多いので、注意深く分析を行ってください。
理系科目の場合は別の分野の抜けが響いている可能性があることにも注意しましょう。
Bランクの問題で間違えている問題を分析する
Aランクの問題と全く同じように分析を行ってください。
Bランクの問題の場合、「本当に最近学んだ知識」であることも多いです。
そのため、「日々の勉強法で改善することがあるか」も併せて分析してください。
Cランクの問題は一旦無視する
現状の参考書よりも上のレベルの問題を学ぶことはコスパが悪いです。
いわゆる「捨て問」に値する問題です。
今頑張って勉強するよりも、参考書のレベルが追い付いてから勉強するほうが効率がいいので、一旦無視してOKです。
復習にかける期間と復習する内容を決める
復習にかけるべき期間ですが、1週間を目安に設定しましょう。
そして、その1週間で取り組む内容を「出来るだけ具体的に」書き出してください。
「大岩の英文法を使って、関係代名詞の慣用表現の例文を全て覚えきる」
「基礎問題精講2Bの数列分野の問題をすべて完璧に解けるまで復習する」
などと言ったように、「どの参考書で」「どの分野を」「どの基準までやりきるか」を明記しましょう。
思いつく限り、箇条書きで書き出してみましょう。
優先順位を決める
最後に、復習として取り組むことに優先順位を付けます。
Aランクの問題に対応する復習に優先順位を高く設定してください。
これで、分析の日にやるべきことは終わりになります。
③参考書を使って復習する
②のステップの通りに分析が出来ていれば、「いつまでに」「何をするか」が明確になっているはずです。
やるべき復習をすべて終えたら、「本当に実力が伸びたのか」ということをチェックする必要があります。
最も分かりやすいチェックは「模試や過去問の問題そのものを解きなおす」ことです。
ここまで徹底して分析・復習が出来ていれば、必ず解けるようになっているはずです。
1週間で大きく成長することができていることを確かめましょう!
第9回のまとめ
今回の記事では、「過去問と模試をフル活用する」ことを解説してきました。
その内容を以下にまとめます。
過去問と模試をフル活用する 当日のうちに丸付けと自己採点をしよう! →疲れていても最速で丸付けをしよう! →解説を読みたい気持ちを抑えて、最速で自己採点をしよう! →後で分析がしやすいように、大問ごとに点数や得点率を書こう! →過去問の場合は合格最低点も書いておこう! 結果を「分析」しよう! →難易度ごとに問題をランク付けしよう! →「いつまでに」「何を使って」「どの状態になるまで」復習するか決めよう! 分析で決めた通りに復習しよう! →「模試や過去問そのものの問題」を解きなおすことで、実力の変化をチェックしよう! |
今回の記事はここまでの全9回の中でもかなりためになることを書いた自負があります。
この記事の通りに分析・復習を行い、周りのライバルに圧倒的な差をつけましょう!
次回の記事はこのシリーズの最後の記事になります。
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