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2024年6月2日からリニューアル! 英検の変更点は?(1~3級)

こんにちは。武田塾小田原校です。

2024年度第1回から英検の1〜3級において、一部が変更されます。
※英検S-CBTは2024年度5月実施分から

今回はその変更点についてご紹介いたしますので、参考になさってください。

変更される内容は、1〜3級のそれぞれの級で少しずつ違う部分もあります。
しかし、1〜3級の全部に共通している変更点はライティングの問題数が1問から2問に増える点です。

ライティングの問題数が増加することで他の変更点も生じています。
それを踏まえて、これから試験時間、リーディング、ライティング、スピーキングの変更点について見ていきます。
各項目で変更の影響を受けている級とそうでない級があるので注意してください。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

2024年6月2日からリニューアル! 英検の変更点は?(1~3級)

リーディング (1~準2級)の変更点

ライティング問題が増えるかわりに、リーディングの問題数が減少します。

具体的な問題数については以下の通りです。

1級

大問1の語彙問題と大問3の長文の内容一致問題がそれぞれ3問ずつ削除。
合計で6問減少。

準1級

大問1の語彙問題が7問、大問3の長文の内容一致問題が3問削除。
合計で10問減少。

2級

大問1の語彙問題が3問、大問3Bの長文の内容一致問題が4問削除。
合計で7問減少。

準2級

大問1の語彙問題が5問、大問3Bの長文の内容一致問題が3問削除。
合計で8問減少。

ライティングの変更点

冒頭でも紹介した通り、1~3級の全てにおいてライティングの問題が増えます。

増える問題内容については以下の通りです。

1級、準1級、2級

ライティング問題として前からあった「意見論述」に加えて「要約」が追加されます。
要約は意見論述と同じく、内容・構成・語彙・文法の4観点から採点されます。

1級は1観点に対して8点で満点が32点、準1級と2級は1観点に対して4点で満点が16点となります。
どちらにせよ、意見論述と要約は同じ配点となりますので両方の問題を練習しておくことが求められます。

準2級、3級

ライティング問題として前からあった「意見論述」に加えて「Eメール」問題が追加されます。

要約は意見論述と違い、内容・語彙・文法の3観点から採点されます。(意見論述は4観点)
準2級は1観点に対して4点で満点が12点、3級は1観点に対して3点で満点が3点となります。
どちらの場合でもEメール問題は意見論述よりも少ない配点であるため、対策の優先順位は意見論述>Eメール問題となるかもしれません。
ただ、そこまで配点に差があるわけではないので、Eメール問題についても練習はするべきでしょう。

スピーキング問題 (準1級)の変更点

結論から言うと、大きな変更ではありませんのであまり気にしなくて良いです。

変更点というのは、スピーキングの4問目に話題導入文が追加されるということです。
スピーキングの4問目では、ある質問がされるのでそれに対する自分の意見を述べる問題が出されます。
そして、単にその質問への導入文が追加されるのみです。

公式で公開されている出題例では「裕福な国は貧しい国の発展をより助けるべきですか?」という質問の前に「裕福な国と貧しい国の貧富の格差がしばしば議論テーマになっています。」という説明が加えられています。平たく言ってしまえば、質問の仕方が丁寧になっているのです。

ただ、この導入文が意見を述べるヒントになる可能性はあります。
今回の出題例であっても、導入において「wealth gap」(貧富の格差)という単語が与えられるのでこの単語を利用して意見と理由を述べることができます。
よって、変更されたからといって対策をする必要自体はありませんが、ヒントとして利用できる可能性があることは視野に入れておくと良いです。

リーディング&ライティングの試験時間(準2級・3級)

準2級と3級のみ変更があり、どちらも時間が延長されます。具体的な変更は以下の通りです。

・準2級

 75分→80分

・3級

 50→65分

準2級は、ライティングの問題数が増加しているかわりにリーディングの問題数が減少されているため、5分の延長にとどまっています。そのため、新たに追加された5分をどう配分してEメール問題に対応するかを考える必要があります。

対して3級は、ライティングの問題数が増加しているだけなので、15分の延長が発生しています。よって、15分を使ってEメール問題を解いて見直しまでできるかがカギになるでしょう。

また、その他の級については、ライティングの問題数が増加したことによる時間延長はないため、いっそう時間管理が厳しくなることが見込まれます。大問ごとの対策だけでなく、新しいライティングの問題が追加された状態でどういった時間配分にしていくかの戦略を練る必要があります。余裕をもって準備を始め、各大問の対策をした後は必ず過去問演習を行うようにしましょう。

まとめ

今回の記事では2024年度第一回から行われる英検の変更点について紹介していきました。変更点をざっくりとまとめると以下のとおりです。

 

変更点① 1~準2級のリーディングの問題数が減少する

変更点② ライティングの問題に1~2級は「要約問題」、準2~3級は「Eメール問題」が追加される

変更点③ 準1級のスピーキングの4問目に「話題導入文」が追加される

変更点④ 準2級~3級の制限時間が増加する

 

やはり、1~3級のすべてにライティングの問題が1問追加されることが一番大きな変更点です。追加される問題のみを対策することはもちろん、リーディング&ライティングを解くときの時間配分についても事前にしっかりと練習しておく必要があります。

リニューアル前から4技能の対策に追われるため、そのバランスが難しかったですが、今回のリニューアルで対策するものが増えます。前例がほとんどない中、それを1人でやっていくことは非常に難しいです。

武田塾小田原校では高校・大学受験はもちろん、英検取得に向けた対策も行うことができます。英検を取得することで自身のスキルアップにつなげられるだけでなく、高校・大学受験などを有利に進めることができます。

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